世界で一番美味いアオサのピザといったら
今回は、前回の奇跡の塩の話で少し触れた、ボクが世界で一番美味いと思っているアオサのピザについて。
この連載を読んでいる人からは、飛行機が苦手って言ってるくらいだから、イタリアはおろかどこにも行ってないくせに、世界で一番なんて言うな、とお叱りを受けそう。でも、美味いものは美味いんだからねぇ。
リタファームのナイアガラや百合仕込みの生原酒、半蔵の神の穂を飲んで美味い、と思ってくださった方には、きっと同意していただけるはず。
肝心の料理はどうなんでぃってツッコミが入りそうですが、食材にこだわった上にシェフの腕が、、、って、ウチの自慢話はひとまず置いておいて。
蛇足ながら、この場合の「置いておいて」が気になる〜。〜ておく、の「〜」の部分がたまたま「置いて」だっただけで、畳んでおいて、締めておいて、懲らしめておいて、殴っておいて、なら違和感ないんだけどねぇ。置いといて、しておくか。。。
伊勢市にある「のうさぎや」で出される料理のほとんどは、ピザ窯で焼いたもの。野菜も肉も魚介もどれも絶品だけど、信じられな〜いと思わず声を上げてしまうのが、ピザ。
特にオススメなのは「アオサとジャコのピザ」。この一枚を食べたら、世界中を旅行している人だって納得するはず。そうそう、量や距離、回数で判断するのは、いい加減やめようよ。
コロナ騒ぎの終焉が見えなくて、どこにも出かけられない時代が続いたとしても、身近にある幸せに感動できたらいいじゃんか。フォアグラを食べにパリに行けなくても、キャビアを食べにロシアに行けなくても、幸せはいつもそこにあるんだから。
因みに、アオサはヒトエ目アオサ科のアオサが風味の高い高級品で、主に伊勢志摩で収穫されています。一方、アオサ目アオサ科のアオサというのもあって、これは似て非なるアオサです。
この店の凄いところは、薪までこだわっているところ。知り合いが焼いている備長炭用のウバメガシの端材をもらってきて、自ら薪を作っているんだって。
もう一つオススメのピザ「青のりとチーズのピザ」の青のりも、海苔屋さんが板海苔に加工してはみ出た端切れを安く買ってくるんだって。
年に2回か3回しか行かない伊勢にあるのが許せ〜ん。ボクが若かったら彼に弟子入りして・・といいたいところですが、相当偏屈、いえ職人肌ですし、ボクは超がつくほどの適当人間ですから、無理ですね。
職人って、凄い。ツキノワグマの掌を初めて食べたのもこの店です。
ボクが年に2、3回、伊勢に行くのは、友人の顔を見に行くため。苗字が近かったのと、住んでいるところが近かったから、5歳の頃からボクの隣にいた友達です。
たまたま、ですね。ほんと、奇跡って偶然の産物。もしかしたら、どこにでも転がっているものなのかもしれません。気づかないだけで。あるいは、奇跡センサーってものがあるとして、ボクは感度良好なのかも。
「9/20に九条Tokyoの山登り&山ごはん部で、そっちに行こうと思ってるんだ。こんな状況だけど、そっちに行ってもいいもんだろうか?」
「待ってる」
一言、当人から嬉しい了解が出ました。でも、あの店のシェフは入れてくれるかなぁ。。。
あっ、そうだ。ボクは横浜市民じゃんか。百合子がいくら行くなと言っても、関係ないもん、ねぇ〜だ。
彼女は自民党の国会議員ではないから、降って沸いた次の総裁選には立候補できなくて残念に思ってるかもしれないけど、こんな想定外のこともないですね。だって、世界をこうしたい、未来をこうしたいって理想を口にするのを聞いたこともない官房長官が次の総理だなんて。あっ、まだそうとは決まってないですが。
あのトランプでさえ、国境に壁を作るとか、格差の助長とは関係なく減税して経済を活性化するとか、彼なりの夢を語って1年近く戦ったんだから。
言葉を持たない官房長官と幹事長に、言葉を持てない自民党。もっとも、それを許してるのが我々なのかもしれませんが。
リンカーンの有名なゲティスバーグの演説から157年。「我々には夢がある」というキング牧師の演説から数えても57年。この国は、一人でもあんな熱い言葉を持った政治家を持てたでしょうか。
毎日、奇跡を見つけては書き綴っているボクだけど、こう自粛自粛では、奇跡にめぐり逢う機会も減っています。やっぱ、もっと外に出よう。人と会おう。
でないと、世界を変えたり、間違いを正したりする力にはなれない気がします。