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いつどこにいても変わらない法則がある

絵画には、世界や時代を超えて、
変わらない普遍的な法則があるという。

それがあるかないかで、
大きく変わるものがあるという。

それは、美しいかどうかではない。
どんなに美しい絵画であっても、
これがないと本物ではない。

それは何かと言うと、深さだという。

ケーキの層のように、
重ねられた厚みが違う。

変わらない法則に従っているものは、
どこまでも深い。

それは、理論によって意味づけされたものではなく、
例えば、キリスト教の世界でワインといえば
イエスの血の象徴とされるが、
そんな知識がなかったとしても、
感じてわかるものだという。

なぜなら、ものが重量によって下に落ちることが、
世界のどこにいても、
いつの時代でも
絶対に変わらない物理の法則なのと同じように、
普遍的な共通の法則だから。

それを聞いて、易と同じだなと思った。

易経は、東洋で最も古い書物であり、
変化の法則が書かれていて、
その法則を活用するために、
古代からずっと君子によって
読み継がれ続けている。

その変化の法則は、
古今東西、いつどこにいても
変わらない法則だから、
心理学者のユングも易に影響をうけて、
その偶然にみえる現象を
シンクロニシティ(共時性)と命名した。

古代より感覚的に捉えられていた法則を 
人間の集合的無意識としてつながっていると
説明して言葉にしたことはすごいことだと思う。

そんなふうに、どの世界でも
経験として感じている確かな法則を
言葉にして表現するのに接すると、
肚の底からわき起こってくる
はかりしれない感動を覚える。

そんな法則を知ることが、
私の悦びであり、
それを実践して
生きていこうとしている。


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