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幸福をどうやって手に入れるのか


「きみは自分のパートナーの存在を感じたことはない?」
「考えるの? それとも感じるの?」
「うーん、……たぶん、感じるんだと思う、そのときは」
「そのとき、その瞬間、そのひとを愛することができる?」
「中略 たぶん……たぶんできると思う」

「じゃ、その高度な感覚が発達しているんだ。人間として進歩するには、この感覚を発達させなくてはならない。この感覚のおかげで、われわれは思考やそのほかの感覚を必要とせずに精神的なものをキャッチすることが可能になるんだ。そうやって、よいひとかあまりよくないひとか、うそか真実かを見分けたり、ほんとうの愛や、神の存在を感じ取ったりすることができるようになるんだよ」

「この感覚があまり発達していない段階では、信仰というものは必要だ。でも、そのあとはもう信じる信じないの問題じゃないんだ。ただただ神の、そのすばらしい存在を感知するだけでじゅうぶんなんだ。こうやって、神のすがたをまったく見る必要もなく、われわれは神に愛をささげることができるようになるんだ。また、この高度な感覚によって、われわれの未来のパートナー、双子の魂を感じ取ることも、それに忠実になることもできるんだよ。たとえまだじっさいには、目の前にいないにしてもね」

『もどってきたアミ : 小さな宇宙人』
Enrique Barrios / 石原 彰二 
p.61-62

おとぎ話のような小さな宇宙人アミについて少年が語る物語で、アミが語ることばに、魅了された。
宇宙の基本法則を教えてくれて、それを守ることが地球が生き残る唯一の方法だという。

それが、愛。

「神は、われわれのようにたん外からながめるのではなく、同時にすべての銀河系を踊りながら楽しんでいる。神じしんが何百万、何千万の星雲に変化して、さらに、一つひとつの内部からながめているんだ。巨大な銀河系から、われわれやもっとずっと小さなものにまでー。愛によって、そのすばらしい精神を彼のすべての創造物といっしょに分かち合っているんだ」

『もどってきたアミ : 小さな宇宙人』
Enrique Barrios / 石原 彰二 
p.67

アミはシンプルに、生き方について教えてくれる。


「なにごとも度をこすのはよくない。たとえ、美しいものについてでもね」

『もどってきたアミ : 小さな宇宙人』
Enrique Barrios / 石原 彰二 
p.68

そして、本物を感じることの大切さを教えてくれた。

「生きているものはみなエネルギーを発しているから、さっき説明した感覚によってそれを感じ取ることができるんだよ。でも録画はそうじゃないんだ」

『もどってきたアミ : 小さな宇宙人』
Enrique Barrios / 石原 彰二 
p.72

幸せを得るのはどうしたらいいのか。
お金があっても、欲しいものをすべて手にいれて裕福でも、
健康でも、何の問題がなくても、幸せを感じられないのはどうして?

そこに、愛があるかどうかだ。

「でも重要なのはそれよしも精神の水準だ。それがいちばんたいせつなものであって、それ以外のものはたんに手段であって目的じゃないんだよ。
 つまり、科学は人々のよろこびのために使うものなんだ。最高の幸せっていうのは精神的なものなんだよ。たとえば社会的成功とか、金銭とか、物質を手に入れることができたとしても、精神的なものに対してまったく無知で、そしてハートに愛がないとしたら、そのひとの人生は物乞いをしているひとよりもはるかにみじめだよ」

「どうしてって、愛が幸福の泉だからさ」

「ロマンスについてだけ言っているんじゃないんだ。愛の気持ちをもって生きること、いのちをあたえてくれた創造者にかんしゃし愛すること、人生や自然や呼吸している空気を愛することについて言っているんだよ。人生のさまざまなことを愛することだよ」

「愛の贈りものを手にしているときには、たとえ物質的な富が少なくても、いつも幸福なんだよ。もし愛だけ求めたとするなら、そのうえに、ほかのものも手にいれることができるだろう。でも物質的な富だけをもとめようとしたら、とたえ求めたものを手に入れたとしても、幸福はけっして得られないよ。だって、幸福とは愛の果実なんだからね」
「幸福は愛によってのみ手に入れることができるんだわ」
「幸福は愛の力で勝ち取るんだよ」

『もどってきたアミ : 小さな宇宙人』
Enrique Barrios / 石原 彰二 
p.76

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