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ノゾクダイス「創作の轍②コンポ」

金沢小立野ゲームのとらです。
2015年ころにボードゲームに出会い
2020年にボードゲームの創作をはじめ、
ゲームマーケット2021大阪で「クラクラップ!」を初頒布しました。
このnoteでは2作目となる「ノゾクダイス」の創作の過程を、
私の創作したボードゲームに興味を持っていただいた方と
何かを新たに生み出そうとしている方へ向けて伝えたいと思っています。
②ではゲームがモックから完成品へ向かう過程をお伝えします。
今回はかなりニッチなテーマで、画像があるわけでもない守備範囲の狭いnoteになることをご了承ください。

書き進めていくうちに、本当に自分自身の備忘録になってしまいました。長いわりに得られるものは、ほぼないと思って読んでください。

ノコスダイスのコンポーネント

金沢小立野ゲームズではモックは基本的に既存のゲームのコンポーネントを引っ張り出してきて流用しています。つまり、モックになっている間はそのゲームは欠品になっているという状態です。ちょっと困ります。

ただこれには良い点もあります。
自分のイメージしているカードサイズやタイルサイズのモックが簡単に作れる。
〇自分のイメージしている駒を使うことができる。
無から作るよりだいぶ楽です。とくに木ゴマなどは作るのが不可能に近いので、バラで買うか既存の駒を流用するしかありません。

ノゾクダイスに関しては、ノコスダイスの色付きダイスとカードを流用しました。元々カードはスリーブに入れているので、PowerPointで作ったノゾクダイス用の紙を差し込めば、すぐにモック完成です。ちなみに私はゲームのモックをパソコンで作る際は、基本的にPowerPointで作成しています。もしかしたら数値を変化させたりをシステマティックにしたい場合はExcelの方がいいのかもしれません。PowerPointの利点としては、好きなようにレイアウトできること、印刷時のサイズ感がわかりやすいこと、そもそも操作に慣れていること位なので、Excelでもいいのかもしれません。illustratorは低スペックパソコンでは重くて使い勝手がよくないです。

実際のコンポーネントを準備する

ノゾクダイスを頒布しようという決心がついた後は、実際のコンポーネントをどうするかを具体的に考えることになります。
必要なコンポーネントは、ダイス、カード、説明書、リファレンスカード、箱(コンポーネントとは言わないかも知れませんが必要部材という事で)です。(2020年ともなると)これらを用意するための選択肢はかなりあります。

1作目のクラクラップ!では、キューブとカードと説明書と箱を用意しました。そして、それらは全て別の業者に依頼しました。1度の経験なので正解というものではありませんが、依頼した全てにおいて満足の料金とクオリティだったためノゾクダイスも同様のルートを使うことにしました。そして、それにより前回と同様の手順が踏めたため大変安心して進めることができました。選択肢の一つとして参考にしていただくために具体的に書いてみます。順番は依頼した時系列に合わせています。

ダイス(前回はキューブ)

Aliexpress」さん アリババグループの運営する通販サイト
なんだか怪しいもの(海賊版みたいなもの。ダメ絶対)も売ってますが、素材系が大量に安く手に入ります。
日数。ダイスは9/18に注文して10/5には届きました。思ったより早いです。1か月くらいかかるときもあるので余裕をもって準備が必要です。
品質。ダイスの色にもよるのですが、残念ながら5%位の割合で目の塗りがよくないものが含まれていました。100個単位での注文なので5%も結構な量になります。また、ごくまれにひずみが大きいものも含まれていました。数も余裕をもって注文が必要です。
送料。ダイスは重いので送料は高いです。支払金額の1/3近くが送料です。しかしそれを加味しても単価は安いです。ちなみにキューブの時は送料は大分安かったです(輸送費高騰の影響もあるかもしれません)。

株式会社ライブボックス」さん 化粧箱オーダーメイド製造販売@岐阜
丁寧な仕事でクオリティが高いです。特に気に入っているのがマットコート紙の質感です。ツルツルのPP加工ではなく、どこか落ち着いた感じの箱の仕上がりで個人的に好きです。この業者さんは「A.I.Lab.遊」さんも依頼されています。以前、「A.I.Lab.遊」さんに箱の実物を見せていただいて質感の良さを確かめさせてもらいました。実物を見るというのは納得感を得られるのでとても大事だと思います。
日数。通常2週間ほどですが、早く届きすぎても置く場所に困るだけなので、私は目安の日を指定してお願いしています。
品質。上述のとおり大満足のクオリティ。欠品や不備のあるものは今まで1つもありません。

カード

タチキタプリント」さん ボードゲーム印刷全般
頼もうと思えば全ての部材を依頼できそうなタチキタプリントさんです。クラクラップ!とノゾクダイスではカードを依頼させていただきました。理由は金額的な部分と印刷の品質です。ちゃんと比べてた訳ではないですが、色々な方から話を聞いてる感じではコスパが良さそうです。また、帳合されているというのも個人的には助かります。
日数。いつも1か月以上前にお願いして納品日を指定させてもらっているので最速はわかりませんが、印刷状況がすいているときは予定納品日より早くなったりします。
品質。前作クラクラップ!では部分的に若干印刷が薄くなっているものもいくつか含まれていましたが、今回のノゾクダイスでの印刷の不備は全くなくクオリティはとても高かったです。

説明書、リファレンスカード

プリントパック」さん 印刷全般
チラシ、はがき的な日常でも使われる定型のものは、プリントパックさんが金額や入稿までの過程や到着までの時間を考えるとよさそうです。コマやダイスなどはある程度の段階で早めに発注しなければいけませんが、説明書はルール変更等があることなどを想定して最後の最後に入稿するのがよさそうです。
厚み。クラクラップ!の説明書では135kgという最も厚い紙にしましたが、折り曲げることを考えると(A4をA6にして箱に入れています)もう少し薄くてもよかったかもしれません。ただ、説明書が厚みがあって硬いのは個人的にはいい感じで気に入っています。ノゾクダイスはA3をA6にして箱に入れることになったため、厚みを一段下げて110kgとしています。これでも十分いい感じの質感と硬さがあります。

とりとめもなくコンポーネントのことを書いてますが、これはいったいダレトクなのでしょうか。かなり初歩的なことしか書いてないですし、情報量もほぼないです。ボードゲームを創作してみようと今思ったばかりの人には少しは参考になったかもしれません。


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