「国語教室 ことぱ舎」埼玉県桶川市でオープンします!
国語教室 ことぱ舎は、「国語を専門とした少人数制寺子屋形式の学習塾」です。
「読むこと」「書くこと」のふたつの要素を軸に、
お子さんそれぞれの苦手なところや理解のクセをほぐし、
読み取る力、感じ・考える力、あらわす力を、
ひとりひとりに合わせたペースで基礎から養っていきます。
★公式サイトができました!
内容はほぼ同じです。こちらのほうが見やすいかもしれません。(2022年4月)
システム・基本情報
対象
小学校3年生~中学校2年生のお子さん
※現在、2022年度新小3~新中2(現小2、現中1)にあたる年齢のお子さんの入塾も募集中です。
授業日
火・木(各16:45~18:45、19:00~21:00の2コマ)
週1回・2時間
定員
各コマ4名
月謝
16000円
教室のようす
・教室は一軒家の一室(一階)にあります。
・少人数制(1コマにつき4名)でアットホームな指導形式です。
・教室には参考書や問題集だけでなく、子どもの本や詩集も置いてあります。新しい本との出会いの場としてもご利用いただけたらうれしいです。
所在地
埼玉県桶川市(JR桶川駅から徒歩20分)
※詳しいアクセスはお問い合わせ後にお伝えします。
体験入塾お申し込み・お問い合わせ
kujira.sakisaka@gmail.com
までお問い合わせください。
★入塾キャンペーン★
体験入塾にお越しいただいた方に、推薦メッセージも寄せてくださっている神戸大学大学院理学研究科教授 谷口隆先生の著書『子どもの算数、なんでそうなる?』(岩波科学ライブラリー)をプレゼントいたします。数量限定、先着順です。
『子どもの算数、なんでそうなる?』が東京新聞で取り上げられた記事はこちら
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/44649/
※本キャンペーンは嚮心塾塾長 柳原浩紀先生のご協賛をいただきました。ありがとうございます。
指導内容について
ことぱ舎では、「読むこと」「書くこと」のふたつの要素を軸に国語指導を行います。一方を学ぶことがもう一方の力にもつながるため、どちらもおろそかにすることなく育てていくことを目指します。そして、読み、書くためにまず必要になるのは知識です。どんなにおもしろい文章でも、知らない言葉だらけなら読むことはできませんし、自分が書く言葉の意味を正確に理解していなければ、読んだ相手には誤解が生まれます。基礎的なところからコツコツと積みあげていくことが大切です。
国語指導をしていると、「読めていると思っているものが、本当は読めていない」という状態にあることが多々あります。まずはそのことに気がついてもらった上で、「読める」とはこういうことなのだ! という発見をひとつひとつ重ねていくことが、言葉を好きになり、言葉の力をつけていく第一歩になります。
「書くこと」では、講師が詩人として活動し、各地で詩の創作ワークショップなどを行ってきた経験を活かして、ひとりひとり異なる創造性を育てていきます。
「書く」以前には必ず、「感じる」「考える」ことがあります。実際の指導では、「なにを、どのように書こうとしているのか」に対話的にフォーカスしていきます。そうすることで、それ以前にある「どう感じ、どう考えているのか」について大切に語る時間を持つことができます。自分が感じたり考えたりしていることが尊重され、かつそれを自分の力で表現できると思えることは、お子さんが感じ、考えつづけていくための自尊心につながります。なにより、「自分にこんなものが書けた!」という経験は、他に替えがたい大きな喜びです。
書く・読む力は、他の科目の学習でも欠かせません。どの科目も、ある程度のレベルになれば国語力が要求されます。英語の入試問題も、問いの内容が高度になったり、英語の文章自体が抽象的な内容になれば、そこで問われるのは英語力だけではなく国語力でもあるのです。それだけでなく、複雑な現実の問題にしなやかに根気強く向き合うために、かならず役に立つ能力だと考えています。
「寺子屋形式」について
「国語の能力はセンス、才能」と言われることがありますが、そうではありません。算数(数学)や英語と同じく、単語や文法といった基本的な知識の積み重ねと、「読むこと」「書くこと」の反復によって力をつけることができます。
ただ、日常的にしゃべるための言葉は誰もが生まれつき身につけられてしまうために、何ができていて何ができていないかが、本人にとっても指導者にとっても分かりづらくなりがちです。本当は理解できていなくても、ある程度のレベルまでは「なんとなく読めている/書けている感じ」でごまかせてしまいます。そこを適切に見抜ける指導者に出会えないと、いずれごまかしが効かなくなり、「今まで通りやってきたのに、なぜかできなくなった。自分には国語のセンスがない……」とつまずいてしまうのです。また、すぐれた指導者がいたとしても、集団授業だと学習のレベルの差が開きやすくなったり、ひとりひとりの理解のクセをていねいにほどいていくのが難しかったりする教科でもあります。
ことぱ舎は、1コマ(2時間)のあいだ自学をし、分からないところがあれば随時講師が一対一で指導する、という形式(寺子屋式)です。
そのため、学年や指導要領に関係なく、ひとりひとりのレベルに合わせて学習を進めていくことができます。さらに個別指導のプロセスを通して、お子さん自身が自ら課題を発見する視点を獲得し、授業に頼らず、学校や受験の場にとどまらない「学びつづける力」をつけていきます。
生徒の声
以前、家庭教師として受験国語の指導をしていた生徒さんが、合格体験記を書いてくださいました。
Uさん(2020年度中央大学文学部合格)
私は、高校2年の頃から主に現代文の指導をして頂きました。中学まで理系を得意としており、理系の進路に進むと思っていたのですが、文系の進路を選ぶことになり、苦手だった現代文を克服する必要がありました。先生のご指導を受けるまでは文章はとにかく読むことしか考えていなかったのですが、先生に教わるようになってから、論理的に、構造を考えながら読むことを学びました。先生の授業の中で最も印象に残っているのは文章の要約の仕方を教わったことです。それまで要約が最も苦手でしたが、先生に要約とは如何なるものかを教わってから、要約能力が上がると共に、文章構造を捉える能力が上がったように思います。私は最終的にはAO入試で大学に合格しましたが、AO入試に必要な小論作成能力上昇にも、先生のもとで培った論理性が大いに役立ちました。大学生となった今でも、文章を要約する際には先生に教わったことを思い出して取り組んでいます。先生のもとでは、現代文だけでなく、英単語の特訓やAO入試の面接対策もして頂きました。特に面接練習は、何回もして頂き、入試当日の不安を減らすことにとことん付き合っていただきました。勉強以外にも様々な相談に乗っていただき、突飛な話題にも真摯に向き合ってくださり、毎回楽しく授業を受けることが出来ました。
講師プロフィール
向坂くじら (慶應義塾大学文学部卒 詩人)
都内の大学受験塾と小中学生向けの国語専門塾にて、計4年間に渡って講師として指導。その後3年間は家庭教師として独立し、国語を専門とした指導を続ける。
2022年、読むこと・書くことを個別指導で段階的に学べる場所の必要性を感じ、「国語教室 ことぱ舎」をオープン。
また、詩人として雑誌などに作品を発表し、2021年びーれびしろねこ社賞大賞受賞。しろねこ社より第一詩集を上梓予定。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」、谷川俊太郎トリビュートライブ「俊読」などに朗読のパフォーマンスで出演。ふだん詩に接点がない方を対象とした詩創作のワークショップを各地で制作する。
これまでに、
・教育機関(軽井沢風越学園小学校、フリースクール「でぃありす上尾」、専修大学)
・支援機関(厚生労働省の就労支援事業、児童養護施設)
・企業イベント(TOYOTA、東急電鉄)
・国外の日本語学校や高校(ミャンマー、ベトナム、セルビア)
など、多様な場で多様な人たちと共に詩の授業を実施。
(株)プレイバック・シアター研究所、一般社団法人ART EDUCATION SQUAREに所属、講師として活動。
推薦メッセージ
開塾にあたり、日々思索と実践を重ねながら教育や学問の現場でご活躍されている三名の先生方より推薦メッセージをいただきました。どの方も、わたしが敬愛し、多大な影響を受けている先生方です。
●神戸大学大学院理学研究科教授 谷口隆先生
ことぱ舎で、言葉と国語を深く豊かに学んでみませんか?
研究者として、大学生を指導する者として、二児の父として、国語の大切さを日々感じています。言葉はひとつには他人とのコミュニケーションのために必要ですが、他方、自分が考えること自体のためにも必要です。私たちはふだん、言葉を使って思考しています。深く正確に考えるためには、言葉を正しく豊かに使いこなせる力、すなわち国語力が欠かせません。このために国語力は、すべての学力の基盤でもありますし、また、自分が自分自身で人生を切り拓いていくための支えにもなります。
向坂くじら先生は、詩人として作品が評価されているだけでなく、多くの人に深い共感を呼び起こした数々のエッセイの書き手でもあり、圧倒的な読書家でもあり、さらにステージで詩を朗読する人でもあるという、言葉と国語のエキスパートです。そして大学生になってからはずっと、受験塾や家庭教師、詩の創作のワークショップなどさまざまな場で、言葉と国語の指導をしてきました。ことぱ舎では、この向坂先生自身が指導に当たります。
お子さんは勉強が好きですか? 勉強は本来、強制的にやらされたり、苦行のように我慢してやるものではありません。人は、関心が持てるものは進んで力強く学ぶことができます。ことぱ舎では、お子さんが自分のための国語と出会い、国語を正しく深く学び、国語を自分の人生の味方につけて生きていけるよう、ひとりひとりに合った指導が受けられます。感じていることや考えていることを尊重してもらえることが、言葉と国語への関心を支えてくれることでしょう。子どもの頃、こんなところで国語が学べたらよかったなと感じています。
●フリースクールでぃありす代表 渡邉紗矢子先生
「この先生の前でなら書けると思った」–
くじら先生の授業を受けた中学生の言葉です。没頭するように創作に打ち込む生徒さんたちの姿は忘れられません。
言葉への敬意、他者の作品への敬意、そして生徒一人ひとりの人格そのものへの敬意。
教育者にとって一番必要な資質をくじら先生は一番大切にしている人です。
●嚮心塾塾長 柳原浩紀先生
様々な教科において、教えるための工夫を凝らすほどに「その子の国語力という『天井』をどのように押し広げうるのか」という、たった1つの難題に直面します。この難題に万能の解はないとしても、一人一人のお子さんのつまずきに一緒に立ち止まり、生きる力としての国語力を鍛えようと徹底して悩み、考え抜いてくれる先生が、ことぱ舎には確かにいます。そしてそれは様々なお子さん達にとって、本当にかけがえのないことであると思います。ことぱ舎を心から推薦致します。
体験入塾のお申し込み・お問い合わせは、
kujira.sakisaka@gmail.com
までお問い合わせください。
開塾に寄せた小文
詩人の向坂くじらです。このたび、ひとつの場所をひらき、腰を据えて言葉の教育をはじめることにしました。これまで、詩のワークショップの仕事と、個人で依頼を受ける国語指導の仕事とを、それぞれバラバラに長く続けてきました。このたびの開塾で、そのふたつの領域を、合体とまではいかなくても、接続するような認識を持っています。
詩のワークショップをさせていただく機会を持つたび、詩をはじめて書く子どもや大人の書く詩に胸をうたれ、わたし自身そこから詩というものを学んできた一方で、一度出会って共に詩を書き、そしてその後一度きりで別れる方たちに対してわたしはなにをしたいのか、問われるように思うことがよくありました。
また同時に、何人かの生徒さんたちに数年に渡って国語を指導していると、点数や受験の結果ももちろんなのですが、それ以上に彼ら彼女らの考える力、そしてその考えを言葉であらわす力が長い時間をかけて、しかし確かに育っていくこと、おたがいに「言葉が伝わる」という経験ができることに何度も大きな喜びを感じた一方で、自分の場を持たない「(最近は時にオンラインの)家庭教師」という指導方法に困難さを感じることも多々ありました。
そういった経験をするうち、生徒さんたちが既存のコミュニティから一旦離れ、個人として考え、語り、書くことのできる場所、そしてそれが一回きりの体験で終わってしまうのではなく、継続的に積み重ねていける場所が必要だと考えるようになりました。
ときに「伝達のための言語と詩のための言語とは別である」とされる詩を書いていてなお思いますが、発された言葉は、望むと望まざるとにかかわらず、またそれが誤読であれ、なんらかの形で他人に伝わってしまうものです。
わたしはもちろん詩が好きなので、ワークショップをしたり、生徒さんたちにも詩を勧めたりしてきましたが、すべての人の人生に詩が必要であるとは思っていません。しかし、言葉を通して伝えたり、伝えられたりすることは、すべての人にとって重要であると考えています。
(ワークショップのように)日常の制限を外して楽しく書く体験はもちろん原体験として重要なのですが、そこからしぶとく言葉と付き合いつづけていくためには、やはり学習の積み重ねが必要になります。表現しはじめるときの敷居の低さ、出てこようとする表現をそのままおもしろがれる大らかさと、多くの人と共有できる言葉のための知識や訓練、自分や他人の伝えたいことに相対するときかならず必要になる真摯さ。そのどちらもおろそかにしたくない、と思ったことが、教室をオープンするに至ったもっとも大きな理由です。
と、あれこれ書き連ねましたが、結局は枠組みのない、それぞれが必要なことに取り組める自由な教室になればいいと思っています。「学校の宿題をさぼらずにやる場所がほしい」でも、「苦手な作文が書けるようになりたい」でも、「読んだ本について語る相手がほしい」でも、「学校に行っていないけれども漢字や読み書きは覚えたい」でも、なんなら「生きている詩人を見てみたい(たまに言われます)」でも、なんでもOKです。ぜひお気軽にお問い合わせください。
国語教室ことぱ舎塾長・詩人 向坂くじら
いただいたサポートは国語教室の運営費用に充てさせていただきます。