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虫愛その9【表面張力の向こう側】

こんばんは、にゃんぷぅです

さて、今日のトピックです

私たちが生活しているこの世界、均質なものではなくて意外と多層に分かれているかも、という件について話します

これはにゃんぷぅの独自理論なので、あってるか間違ってるかはここでは問題にいたしません。

私たちが生きているこの世界、住んでいるものによって感覚が違うのではないかとにゃんぷぅは子どものころからおもっておりました。


だって、すごく不思議なんです。

ある時、テーブルに顎をついてぼーっと前を眺めていました。大人になった今よりもとてつもなく時間が間延びしていた小学生の二学期の、とある日のことです。

テーブルの上に水滴が落ちていて、ふと、そのそばをアリが歩いておりました。にゃんぷぅは何気にふう!とそのアリを吹き飛ばしたら、そのアリはよろっと体制を崩してその水滴に体が密着したんです。そしたらそのままそのアリは水滴の丸い壁に吸着したままにっちもさっちもいかないというか、まるで溺れかけてるかのようにしばらくもがいていました。

その様子をじーーーっと眺める。

何かが完全に違う、とおもいました。

だって、お風呂やプールの後にたらたらと体を流れる水に、自分は取り込まれたことがないよ?なんであんな風にクッションみたいに使えるんだろう水を。ちょっとうらやましい。。。

言葉には表せないけれど、なんかこう、そわそわするような感覚が残る思い出です。

それで大人になった今、それをうまいこと表すならば、「自分の体が表面張力に影響されるサイズかどうかによって世界はまるで違って見えるのではないか」という結論に行きつきました。

表面張力とは:

液体の表面がみずから収縮してできるだけ小さな面積をとろうとする力。液体の分子間に働く引力によって起こる。水滴が丸くなるのはこの力による。

ということです

自分の体のサイズが表面張力に影響されてしまう生き物は私たちと全く違った感覚でこの世に存在してるんではないか。

例えばミジンコ。

ミジンコはヒトの目に見えない小さな体で水の中に住んでいます。体が小さいがゆえに、いったん水滴の中に取り込まれてしまうとそこから出られなくなりますよね。これが表面張力に影響されてる体のサイズです

アリは多分その境界線上にいると思っています。ある時水にうっかり落ちても、水面下に取り込まれてしまうものもあれば、水の上を歩いている奴もいます。

それ以来、にゃんぷぅはアリを見つけると腰に細いひもを結び付け、水面に落とし、無理やり「表面張力の向こう側」へと押しやったり、引き戻したり、という残酷極まりない遊びを飽きることなく繰り返しておりました。


この世にはたくさんの生物がいて同時に生存していますが、その中でもミジンコやバクテリアなどの微生物と、ヒトや猫など普通サイズの動物は全く違う世界に生きています。両者は互いに干渉しあわないけど、その二つの世界は矛盾しない。

小学校のころ、あのテーブルの水滴を眺めながら、そういう不思議な構造を感じたんだなあ。

世界は不思議。だから面白い。

では、また。おやすみなさい!








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