虫愛その8【ナマコがチクワである件について】
こんばんは、にゃんぷぅです
突然ですが、質問です
「生き物ってどの部分が残ってたら本体、と言えると思う?」
はて、変な質問ですねw
いやーたとえば、ですよ。これから科学技術が発達して、人工臓器とか義足や義手などいわゆる「アタッチメント(後付もの)」の割合いが体に対して増えていった場合、どの部分が残っていたらそれは自分自身だといえるとあなたは思いますか?
脳?神経?それとも心臓とか?
昔、ロビンウィリアムスの主演映画に「アンドリュー」という作品があって、なんかうろ覚えなんですが、最後のほうでその主人公のアンドロイドが「私は心があるから人間だ!」と裁判になるシーンがあったと思うんです。技術が進んで、失った部分を人工物に交換するうちに結局かなりな部分がロボットになってしまって、「あれ?僕は人間だっけ、ロボットだけ?」とわからなくなる。人間とはなんぞや。。。。というテーマだったはず。だれか観て覚えてる人、いない?(もしかして「A.I.」という別の映画だったかも??うーん)
そう。生き物を本体とならしめる要素はなんぞや?という話です^^
で、今日は「ナマコ」なんですね。うん、虫じゃないよ。でも虫愛シリーズになんとなく入れます
このナマコ、普段はうらうらと海底に転がって過ごしておりますが、手も足もなく、防御力ゼロに等しいので、時々魚などの天敵にやられそうになります。
そうしたら、ナマコっち、どうするか。天敵がガンガン攻撃してくる!マジでピンチです。生命の危機がかかっている!
ナマコっち、とりあえず逃げます。全力で。
でも当然ながらめちゃくちゃ足が遅いので、天敵からは逃げてるようにすら見えません。で、攻撃され続ける。いてててて。
身の危険を感じたナマコが次に何をするか
自分の内臓を捨てます、ポイっと。
天敵は、ナマコのお尻(か口)から何かほやほやしたものが出て来たのでそれを喜んで食べ始めます。内臓失ったナマコっち、その隙にまた全力で逃げます!
・・・が当然ながら内臓を召し上がった魚に簡単に追いつかれ、またもや猛攻を受ける。
絶対絶命のピーンチ!それで何をするかというと。なんと・・・
神経を捨てます
まじか・・・・・
神経を失ったナマコっち、惰性でちょっと逃げますが、とりあえず天敵が神経を食べることによって満腹になる確率に賭けつつ、その場で力尽きて一旦OFFになります。
だって、神経ないんだもん、完全に「動けないチクワ」状態ですよね
そうしてゆらゆら、OFF状態のまんま海底でしばらく転がっているうちに内臓と神経が内側から再生され、完全ふっかーつ!となるらしい。これ、生物で習いました。当時めっちゃ衝撃でした。
てことはナマコの本体って、内臓でも神経でもなくて、口と肛門が一本つながっただけのチクワ状の筒、ということにならない?なるよねぇ
ところで再生能力ってすごい。内臓とか歯とか目とか。悪くなったら交換できたらいいのにね
再生能力といえば、トカゲとかプラナリアとかヒトデとか。切られても残りを再生する生き物はすごい
ある時ヒトデが異常発生して困った漁師たちが、ヒトデを捕獲して細かく切り刻んで退治した。でもその切り刻んだヒトデの切り身の処分に困ったので、海に廃棄した。そしたら、切り刻まれた分だけヒトデが海の中で増殖しましたとさ、という笑えない実話がございます。すげえな、ヒトデ。
ていうことで。いつも読んでくださりありがとうございます。
この先科学が発達して、みんながVR空間でアバター使って活動するようになっても、あなたは自分自身で居る自信がありますか?
ではまた!おやすみなさい