虫愛その10【動的均衡~命は一瞬の噴水】
こんばんは、にゃんぷぅです
みなさんは「三日会わざるは刮目すべし」という言葉を聞いたことがありますか?
三日会わないとはっきり言って別人なので、しっかりと目を見開いてその人に会うべきである、という意味です
実際私たちの存在は、毎時毎時更新を繰り返して新しく生まれ変わっていますよね。
「あらあ、お変わりありませんね」
と久しぶりにあった人に言われたら、こう言い返してやりましょう
いえいえ、
細胞レベルで別人ですから、お変わりありまくりですよ、
と。
生きとし生けるものはすべて、この一瞬一瞬を二度とない細胞の組み合わせで生きており、それはどの時点を切り取っても同じ状態にはなりえません。むしろいつまでも昔と同じところにとどまって居るもんだと思っていると本当に成長のないことになってしまいます。
気持ちには旬があり、時に熱狂しては冷め、熱狂しては冷め、成長のスパイラルを登ってゆきながら生物は進化してゆきます
だから、昔は気が合って楽しかった友人も、同等の成長をしていないとじきに話が合わなくなったり昔ほど一緒にいるのが楽しくなくなったりーーーどっちが追い越してどっちが置いてゆかれるにせよーーーーーそれはそれで時間の流れがそうさせるものなので気にすることはありません。
集まると昔話ばかり何十回もする同窓会、にゃんぷぅはとても退屈で逃げたくなります。もういつまでそこにいるの、と思いながら静かにその場を去ってゆきます。
にゃんは、動かしようのない過去を何度も蒸し返す友人よりも、今と未来を一緒に考える仲間が欲しいです(日ごろよく考えていることなのでヒートアップしてしまった、たはは)
・・・話を戻しますw
で、生き物は変化してなんぼ、ということです。
アマゾンには数えきれないほどの種類のカエルがいるそうですが、毎年200種類ほどが絶滅してるらしい。ここだけ聞くと「ああ・・・環境破壊が・・」と気が重くなりそうですね。
でもかたや、250種類くらいの新種のカエルが毎年この世に誕生していることはあまり知られていません。なんや、むしろ増えとるやないかーい!
カエル、という種としての塊があって、その端で環境の変化に耐えられなかった種類は絶滅し、適応できたものは生き長らえ、そしてもっとこれからの環境変化に有利なカエルたちが日々生まれる。大変頼もしいことです。
むしろ常に今後の可能性を探り、いろんなアプローチを投げてみて、たまたま適合したごく一部の成功種たちが繁栄し、下手な進化をしたものは滅びる。これの繰り返しの歴史を生き物はたどってきました。
だから、何があっても常に一瞬の煌きをとらえただけ。噴水は水の分子レベルでは一瞬たりとも同じ組み合わせがないけれど、絶え間なく噴き出す「その状態そのもの」を私たちは噴水、と呼ぶんですね
この状態の事を「生物と無生物のあいだ」の著者・福岡伸一先生は
動的均衡
と呼びました
ビビビとくる言葉です
それでは、また!おやすみなさい
(うーーーむ虫の話かなあ これ。。。)