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脊損の装具学まとめ(上肢無し)

個人的に思う脳血管障害の装具の特徴

脊髄損傷に対する装具と脳卒中に用いる装具にはそれぞれの特徴があると思います。

脳血管障害の方は痙性や下肢の協調性低下による歩行障害が考えられます。
なので、脳血管障害に対する装具は不随意運動を拘束することで歩行障害を軽減させることを目的にしている。と私は感じました。

もちろん、脳血管障害でも弛緩性麻痺となることもあるのでその限りではありませんが。

個人的に思う脊髄損傷の装具の特徴

脊髄損傷に対する装具は損傷高位に応じた弛緩性麻痺に対応することを前提に考えられることが多いと感じました。
筋出力が低下、消失している筋のサポート代償を行うことで身体運動を可能にしているイメージがあります。

脊髄損傷の場合にも痙性は出現することがあるので、この限りではありません。


学生レベルの場合では概ねこのような考えでいると装具の理解がしやすく思いました。
あらためて簡単に言い直すと
脳卒中装具=異常動作に対する身体拘束
脊髄損傷装具=麻痺してる部位を補助する
といった感じでしょうか。


ASIAの分類のキーマッスル

脊髄損傷ではASIAの分類やZancolliの分類がよく用いられます。
今回はASIAの分類表を元にして、損傷した神経高位に対応する装具を紹介していきます。

※脊髄損傷は完全損傷と不完全損傷に大別されますが、今回は理解しやすく するために完全損傷の場合として説明します。

この表に書いてある筋はMMTでいうと3以上となります。
3以上なので全可動域に渡って重力に抗した状態での運動が可能です。

それでは早速解説していきますが、上肢装具は大半を割愛して後日紹介します。すみません。

C5 上腕二頭筋、上腕筋 残存

全体像 体幹運動不可能、下肢運動不可能
可能な運動 上肢肩 屈曲わずかに可能、肘屈曲 減弱を認めるが可能、前腕 回外のみ可能

装具で補いたい機能 肩関節伸展と肘伸展

適応装具 BFO(Balanced Forearm Orthosis)
                   PSB(Portable Spring Balancer)
                   MOMOシリーズ

PSB 酒井医療2021-2022 総合カタログ
PSB 酒井医療2021-2022 総合カタログ



T6-L2 体幹筋 残存

全体像 体幹の運動が可能だが、下肢機能は無い
可能な運動 体幹の屈曲・伸展

装具で補いたい機能 下肢での体重支持
          股関節の安定化
          下肢の振り出し

適応装具 パラウォーカー
                  RGO(ARGO)Reciprocating Gait Orthosis
                 ウォークアバウト
                 プライムウォーク
                 HALO (Hip & Ankle Linked Orhtosis)


GIF画像にするとなぜかアップロード失敗してしまう😭
本当が動く様子をお見せしたかったのに、、、


GIFにするとアップロード失敗してしまうpart2😭



それ以下での損傷は短下肢装具が適応になるようです。

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