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装具学まとめ 頸椎装具
今回は頚椎装具をまとめてみました。
頚椎装具
頚椎装具はレディメイド品(既製品・規格品)が用いられることが多いようです。
試験や国試でも良く出てくる頚椎装具は押さえましょう。
アイコンの説明
文章だけの説明では眠くなってしまうので、パッと見で分かるようにアイコンを考えてみました。
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これは書いてある通り、運動方向に対するアイコンです。
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もう一つ、制限の程度を表すアイコンです。
この2つを組み合わせて表示していきます。
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例えばこの表示だと、
屈曲:強固な制限 伸展:制限 側屈:制限なし 回旋:わずかに制限
ということになります
それでは本編をどうぞ。
頚椎カラー
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左のものがソフトカラー(スポンジ製:軟性)
右のものがポリネックカラー(プラスチック製:硬性)
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違いは材料。ポリネックカラーは高さ調節が可能。
屈曲・伸展は制御するけど、側屈・回旋の制御はしない。固定性低め。
適応疾患:むち打ち(頚椎捻挫)、軽度のリウマチ性頚椎変形など
フィラデルフィアカラー
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スポンジ製:軟性
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屈曲・伸展・側屈・回旋の制御が出来る。頸椎カラーよりは固定制に優れる
適応疾患:頚椎椎間板ヘルニア、頸椎症性頸髄症など
東大式頚椎装具 サービカルフレームカラー
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フレーム式:硬性
顎受けと胸部受けの間のパーツ(ターンバックル)によって高さの調節が可能。
屈曲・伸展・回旋の制御が可能。側屈も若干なら制御できる。
適応疾患:頸椎椎間板ヘルニア、頚椎症性頸髄症、変形性頸椎症、頸部の外傷後など
4本支柱付き頚椎装具
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フレーム式:硬性
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その名の通り、4本の支柱がついている。
屈曲・伸展・側屈・回旋を制御する。
適応疾患:頸椎椎間板ヘルニア、頚椎症性頸髄症、変形性頸椎症、頸部の外傷後など
頚椎装具のまとめ
ここまでが頚椎装具。紹介した全てがレディメイド品でした。
この後に頚椎だけでなく、頸椎を越えて胸椎まで及ぶ頸胸椎装具(CTO)に入っていきます。
4本支柱付き装具も胸椎まで及んでるのにね。なぜかこれは頚椎装具らしいです。謎です。
テストには重要じゃないのでスルーしましょう。
頚胸椎装具
広義の呼び方ではこちらも頸椎装具に含まれることもある。
厳密な分類としては頚椎装具とは別の扱いとなっている。
SOMIブレース
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フレーム式:硬性
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頚椎の伸展を制御するが、後方の構成要素が少ないのが特徴。
屈曲・伸展を制御する。回旋と側屈はそこそこ。
適応疾患:頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性頸髄症、変形性頸椎症、頸部の外傷後など
SOMIブレースの特徴はパーツを選択することによって、下顎受けを外すことが出来る。
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これで食事をする際に邪魔にならない。
モールド式 頚胸椎装具
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モールド式:硬性
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採型をして製作されるオーダーメイド品。
硬性材料(プラスチック)で接触面積が広いため強固な固定力が得られる。
屈曲・伸展・側屈・回旋の全方向に対する強力な制限
適応疾患:頸椎症性頸髄症、頸椎術後、変形性頸椎症など
HALO-vest ハローベスト
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頭にあるハローリングに4方向からネジがついている。
そのネジが直接頭蓋骨に接触するまで締め込む。
軟部組織を介さず、ダイレクトに骨を固定しているので固定力が最も強い。
ハローリングの名前は天使の頭の上に浮かんでいる光の輪(HALO)からきている
全方向の固定力に優れる。
適応疾患:頸椎脱自骨折、頸髄損傷、頸椎術後、頸椎症性頸髄症、変形性頸椎症など
頚胸椎装具まとめ
頚椎装具と比較して高い固定力が必要とされる場合に適応となることが多い
SOMIブレースやハローベストなどの特徴的なもの、全方向に固定性があるモールド式のものがあるためテストには出しやすそう。
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表は別に覚えなくてもいいと思います。
なんとなくこの辺はあんまり固定性が無いんだなあ、とかそのくらいで。
ただ、モールド式とハローベストは固定力に優れる点は覚えておいた方がよさそうです。
中でも異色を放っているハローベストは最強の固定力をもつこともポイントです。