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あれはボクにとって重要なこと
小さいころ、よく海で遊んでた記憶がある。青とは言えない緑色の海で。ここの海はキレイなんやぞ、と教えられてきたから、これがキレイな海なんだ、ってちゃんと認識していたように思う。
魚とか生物を見てた記憶はほとんどないから、ただたんに泳いだり浮かんだりしてただけなんやろうけれど、めちゃ楽しかった。
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小学の4年くらいまで、夏休みになったら田舎へ帰ってた。ようするに、おじぃちゃんの家である。おじぃちゃんの家は海沿いにあって、目の前が海水浴場だった。だから田舎に帰るのがとても好きだった。
ちなみに海の目の前で民宿をしていた。今でも宿泊することができる民宿である。
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10歳くらいまで、夏は海で遊びまくってた。キャーキャー言ってた。本当に泳いだり浮かんだりしてただけ。スノーケリングやらバナナボートやらジェットスキーのようなハイカラなものはなかった。ギリギリ浮き輪があったくらいじゃないかな。
何が楽しかったんやろう。
ちょっと高いところから飛び込んでみたり、テトラポットで遊んだり、砂に埋もれてみたり。マジで何が楽しかったんやろう。でもめっちゃ楽しかった。何よりも楽しかった。あれより楽しいのって、ないかもしれない。
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今、自分の目の前にあるパソコンやらスマホやら車やら、遊園地やゲームやスノーボードや旅行やお酒やグルメや、遊ぶものってたくさんあるけれど、10歳くらいまでの海よりも楽しいのって、何も思いつかない。
あれより楽しいのって、ないのだ。なかったのだ。
たとえダイビングで水深30mの海の世界を見たとしても、あれほどの楽しさってあるだろか。
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ただ海で遊んでただけ、っていうあの楽しさを忘れないようにしよう。あれはボクにとって重要なことだ。
もうひとつ言うと、海あがりのカレーとラーメンよりもうまい食べ物は、この世界にはない☆