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宙ぶらりんなキャリア

ごきげんよう、くじらです。

普段はあまり私自身のお話をすることは無いのですが、一つのキャリアとして誰かの参考になればいいなト思うと同時に、今立ちはだかっている課題に焦点を置いてオープンにここに記したいと思いました。

新卒~

新卒の一般的な就活に私は恵まれていませんでした。地方の有名私立大学に通い、関西圏なら絶対何処かで内定は出るだろうと言われているような時代、私は関西に本社・支社を置く100社以上にエントリーしましたが、すべてお祈りされてしまいました。

その当時は対面面接が当たり前の時代、東京本社の最終面接に行くだけでも旅費はかかります。毎週のように東京へ夜行バスを使って行っていました。それでも芳しくない結果担ってしまいました。周りの学友はというと、就活シーズンが始まって1ヶ月で志望企業に内々定、就職活動を早めに切り上げ、単位をすべて取得しているから授業には来ず、3年間頑張ってバイトしたお金で海外旅行三昧。当時、学友のインスタを見てるだけで私は劣等感に包まれました。

「なんでこんなにうまくいかないんだろう」と思い、自己分析・他己分析を何回もしてもらいました。それでも、イマイチ自分が何をしたいのかわからない。

振り返ってみれば、将来働きたい企業なんて今まで考えたたこともなかったし、強いて言うなら、いい暮らしができて自分が満足と思える仕事ならそれでいいと思っていたこの「ニュートラル」で「向上心のなさ」というのが面接官に見抜かれていたのかもしれないですね。

そんな中、バイリンガルの帰国子女・留学経験をしている人たちを対象とした大きな就職活動イベントがありました。そこでは、ESを出してその場で面接を数回行えば内定がもらえる。スピーディーに内定がもらえるチャンスでした。

「ここでうまくいかなかったら、あえて留年して就活浪人しよう」と思っていたぐらい、心と身体は疲弊していました。

大手企業から、ベンチャー・スタートアップ等様々な企業が参加していたと思います。その中で、何枚かESを出しました。途中休憩にウィダーインゼリーとかを支給してくれた主催者には感謝しか無いです。ESを出せばまずは面接の時間が決められ、そこから合格するとどんどん次の時間帯を企業の掲示板に名前が張り出されます。

最終的に1社、外資系から内定をもらい、そこで私の就活が終わりました。

1社目~3社目まで

私は、良くも悪くも経済に振り回されているキャリアだなと、自分を見直してつくづく感じます。社会的ニーズが高まっている会社に滑り込み、ひたすら新しい経験をする。一つの専門性を軸にして、そこから経済全体を見て、ニーズに応える用に何度か転職しました。個別の退職理由はここでは割愛させてもらいますが、年代的にも色々と事件や災害があった年で、それの処理に追われているような状態でした。外資系は世界経済のニーズに合わせて雇用します。人的リソースは儲かっていればいるほどそこに費やします。

こういう外資系特有のスピード感というのは若輩者の私にとっては日々刺激の中で生き、一日の終りにこの刺激を振り返りながら眠りにつき、回復して次の日仕事に行くという一定の満足感はありました。しかし、歳を重ねていくごとに、それについていけなくなってしまっている自分がいるというのもまた一つでした。ただ、その中でも強い絆で出会えた仲間たちがいたからこそ、喜怒哀楽を分かち合えたのかなと思いました。

テックバブルの崩壊

こうして、2022年、巣ごもり需要がなくなると同時にテックバブルが崩壊しました。

私もシリコンバレー企業の日本オフィス雇われの身、私以外にもGAFA(Google, Amazon, Facebook Apple)など、2000年代前半から経済を支えてきた「IT」のバブルが崩壊しました。

外資系IT企業で働く皆さんは、論理的思考を持ち合わせていて、私の前職で知る限りでは優しい人たちばかりでした。「能力値が高い+人柄が良い」この2つを併せ持つ人たちが一斉に解雇されることになりました。必然的に、転職市場のプールにはそのような人材が大量にいます。その中から自らを差別化して、職を獲得していく。日本においても外資系企業への採用は一層厳しくなり、予算や求める人材に対する期待値が高すぎて、結局企業側が採用するまでに至らないケースというのが存在します。

「じゃあ日系企業で就職すればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、私の履歴書は完全に外資系特化になってしまっており、日系企業へは書類選考すら通らないような状態になっています。

宙ぶらりんなキャリア

こうして、「外資系の採用に対する難易度が上がってしまった」ことと、「転職回数に疑念を持ち、リスクヘッジで書類選考で落としていく企業」が現在転職している身として「転職のリアル」を感じていることです。

かといって、今までのキャリア形成に後悔はあるか?と質問されても私は公開しないと胸を張って言うでしょう。自分で決めて進んだ道、分岐点や選択肢に後悔しているならば、このような楽観的なnoteを書いてることは無いと思います。というより、今まで自分に後悔のない選択肢を選んできました。だから後悔という感情はありません。

なんとかなるさ

では、この「楽観的」な思考はどこからやってきたのでしょう。今までの私であれば、必ず不安を先読みしてしまい、最悪のシナリオを考えてしまってました。その結果、見事的中して気分が沈んでしまうという負のサイクルに陥ってしまいました。

では、どのようにしてそこから脱却したのか。結論は至って簡単でした。「自分の人生を人と比べないこと。」

私は私であり、どう足掻いても私であることに否定はできない。人望の厚いAさん、みんなから可愛がられるBさん、その人達と比べて、「自分にはないもの」を見て、落ち込む。これが私の「核」となる負のサイクルの種でした。

インスタを見て、結婚する同級生、家族が増える同級生や後輩、それらを羨望の眼差しで見てしまっていることが自分の自己肯定感をかえって下げてしまうんだなと実感しました。

昔あるテレビ番組で芸能人の「奇跡の一枚」を写真で収めるという企画があったことを思い出しました。奇跡の一枚や他の人の人生の一幕に右往左往させられているような私はまだまだ未熟者だな、と考えるようになり、そこから、「自分らしさ」を全面的に出していこうと思うようになりました

さいごに

こんな宙ぶらりんでも、なんとかなる。人生はハードだと感じる方もいらっしゃるかと思います。もしかすると、流れの強い川とは反対方向に進もうとしているのではないか、今一度見つめ直してみてください。時折、その川に反発するのではなく、その川の流れに身を任せることで、下流で見つからなかった自分にプラスになるものがきっと見つかるかもしれません。

それではまた、次のお話で。


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