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中国語で歌う 「願生偈」

無量寿経優婆提舎願生偈むりょうじゅきょう うばだいしゃ がんしょうげ


世尊我一心,歸命盡十方,無礙光如來,願生安樂國。

世尊、私は一心に帰依します
十方世界に遍在する、
無碍光(阿弥陀)如来よ、どうか私を
安楽国(極楽浄土)へと生まれさせたまえ。

我依修多羅,真實功德相,說願偈總持,與佛教相應。

私は修多羅(経典)に示される
真実功徳相に基づいて、
如来の教えに適う
この願いの偈(詩)を説きます。

觀彼世界相,勝過三界道。究竟如虛空,廣大無邊際。
正道大慈悲,出世善根生。淨光明滿足,如鏡日月輪。

その世界(極楽浄土)のありさまを観じます
三界を遥かに勝り、
広大無辺で、虚空のように尽きることがなく、
真の道(正道)が大いなる慈悲によって照らされており、
出世間の善根が生じます。
鏡や日月が自ら輝くように
清浄な光明に満ちています。

備諸珍寶性,具足妙莊嚴。無垢光焰熾,明淨曜世間。

その国土にあるさまざまなものは珍宝から成り
妙なる荘厳を具えています。
穢れのない光が燃え立ち、
その清浄な輝きが世間を照らしています。

寶性功德草,柔軟左右旋,觸者生勝樂,過迦旃鄰陀。

そこには宝の草があり
柔らかく、触れる者には至上の歓喜をもたらし、
迦旃鄰陀(インドの柔らかい草)の喜びをも超えるものです。

寶華千萬種,彌覆池流泉,微風動華葉,交錯光亂轉。

宝の花が幾千万も咲き誇り
池や泉を覆い尽くします。
微風が花や葉を揺らし、
光が交錯し、乱れ舞うように輝きます。

宮殿諸樓閣,觀十方無礙,雜樹異光色,寶欄遍圍繞。

宮殿や楼閣からは十方を観ずることができ
多種多様な樹々が異なる光を放ち、
宝の欄干があらゆる場所を囲んでいます。

無量寶交絡,羅網遍虛空,種種鈴發響,宣吐妙法音。

無量の宝が交互に絡み合い
羅網が虚空に広がり、
様々な鈴の音が響き渡り、
妙なる法を説き明かします。

雨華衣莊嚴,無量香普熏。佛慧明淨日,除世癡闇冥。

そこには花や衣が雨のように降り注ぎ
無量の香りがすべてを満たし、
如来の智慧から発した清浄なる光明が
世間の無明の暗闇を消し去ります。

梵聲悟深遠,微妙聞十方。正覺阿彌陀,法王善住持。

梵音が深遠な悟りを開き
その微妙な響きは十方に届きます。
正覚(阿弥陀仏)は法王として、
浄土を善く護持しておられます。

如來淨華眾,正覺華化生 。愛樂佛法味,禪三昧為食。

浄土の住民たちは清浄な蓮華から生まれ
仏法の深い味わいに喜びを見出し、
禅定や三昧(深い瞑想)を滋養としています。

永離身心惱,受樂常無間。
大乘善根界,等無譏嫌名, 女人及根缺,二乘種不生。

心身の苦しみから永遠に離れ、
絶え間なく続く安らぎを享受しています。
大乗の善根に満ちた界に生き、
人々はみな平等で、互いに譏り嫌うことがなく、
女性も、身体的な欠損も、二乗(小乗)の種も存在しません。

眾生所願樂,一切能滿足。 是故願生彼,阿彌陀佛國。

すべての衆生が望む喜びが
この浄土では一切、満たされます。
だからこそ私は願います、
阿弥陀仏の国に生まれることを。

無量大寶王,微妙淨華台。 相好光一尋,色像超群生。

その国には無量の大宝の王があり
微妙で清らかな蓮華の台座に座し、
身体は一尋の光を放ち、
その相好(姿)は衆生の中で際立っています。

如來微妙聲,梵響聞十方。 同地水火風,虛空無分別。
天人不動眾,清淨智海生。

如来の微妙なる声は
十方の世界に広がり、
地・水・火・風・虚空と同じく、すべての存在に平等に響きます。
清浄な智慧の海から生じた天人たちが、
(大乗に)動じることなく安住しています。

如須彌山王,勝妙無過者。天人丈夫眾,恭敬繞瞻仰。

須弥山王のごとき如来は他に勝るものなく、
天人や丈夫(徳高き人々)が
恭敬して囲み、仰ぎ見ています。

觀佛本願力,遇無空過者,能令速滿足,功德大寶海。

仏の本願の力に触れる者は
決して無駄に過ごすことなく、
速やかに満足を得て、
広大無辺の功徳の海を成就するができます。

安樂國清淨,常轉無垢輪,化佛菩薩日,如須彌住持。

清浄なる安楽の国では
穢れなき法輪が常に回転し、
化仏や菩薩たちが日輪のごとく現れ、
須弥山のようにその国を護持しています。

無垢莊嚴光,一念及一時,普照諸佛會,利益諸群生。

無垢の荘厳なる光が
一念で、または一瞬で、
あらゆる仏会を遍く照らし、
群生(すべての生きとし生ける者)に利益を与えます。

雨天樂華衣,妙香等供養,贊諸佛功德,無有分別心。

天楽や花や衣が降り注ぎ
微妙な香りが供養として満ち、
どのような国土の仏であっても、
その功徳を平等の心で称賛します。

何等世界無,佛法功德寶,我願皆往生,示佛法如佛。

仏法が存在しない世界が
もしあるならば、
私はそのすべての世界に往生し、
仏のように仏法を示したいと願います。

我作論說偈,願見彌陀佛,普共諸眾生,往生安樂國。

私はこの論を作り、偈を詠み
阿弥陀仏にお会いしたいと願います。
すべての衆生とともに、
安楽国に往生することを祈ります。