韓国|ソウル:”古い工場をカフェに”の先駆け<Anthracite(エントロサイト)>
4月3週目の食費
期間
4月17日(月)〜 4月23日(日)
食費
Total 2.1万円(211,212ウォン)
外食:7回 10,900円(109,000ウォン)
自炊:11回 8,298円(82,978ウォン)
お菓子作り:6回 1,923円(19,234ウォン)
Anthracite Coffee.
<Anthracite Coffee.(エントロサイト コーヒー・앤트러사이트 커피)>は廃工場や古い家屋などを改装してカフェとして再生させているブランド。2009年に弘益大学(ホンイク大学・홍익대학교)近くのサンス/ハプチョンエリアで1店舗目を開き、今は韓国内で5店舗を構える。
単なるカフェブランドではなく、”空間再生”や”複合文化施設”をうたっていて、音楽やアート関連のイベントを頻繁に開いている。
↓ オフィシャルサイト
インダストリアルな空間
Anthracite(エントロサイト)合井(ハプチョン・합정)店
2009年、古い靴工場の物件に惚れ込んだオーナーが、建物の持ち主を自ら探し歩いて家主を説得し、カフェへの改装に漕ぎ着けたというのがこの店の創業ストーリーには必ず書いてある。
店(ブランド)の名前は、この1号店のすぐ隣にある唐人里(タンインリ・당인리)発電所に由来する。韓国初の火力発電所であったタンインリ発電所で使われていた燃料が無煙炭であったことから、無煙炭の英語である”Anthracite”を店の名前とした。<Anthracite Coffee.(エントロサイト コーヒー・앤트러사이트 커피)>である。
<Anthracite(エントロサイト)>合井(ハプチョン・합정)店は工場の様子をそのまま残している。コンクリートの外壁、重く大きな鉄の門。店内の注文カウンターにはベルトコンベアーを、客席の一つには、昔の工場の門をそのままテーブルに活用しているものある。2階には一部が崩れたコンクリートの壁がそのまま残されていて、天井は屋根の内側の骨組みがむき出しになっている。
モニターを並べて映像をループで流し、音楽は大音量。コンクリート、金属、モニター、現代的な音楽で構成された空間は、なんとも工業的な雰囲気で、いまだにかっこいい。目の肥えている今の若者たちも好まずにはいられない空間だなと思った。
大人な空間
Anthracite(エントロサイト)西橋(ソギョ・서교)店
<Anthracite(エントロサイト)>西橋(ソギョ・서교)店は小規模な出版社やデザイン事務所の多い西橋(ソギョ)エリアにある。マンウォン駅から徒歩5分ほどでアクセスが良いが、店のある通りは閑静な通りである。古い邸宅をカフェに改装したもので、広い庭が贅沢に残っている。
合井(ハプチョン・합정)店とは異なり、静かな空間、本を読む空間がコンセプトということで、「会話は隣のテーブルに聞こえない大きさで」、「写真撮影の音はご遠慮願います」という注意書きが、店内数カ所に小さく書かれている。コーヒーと一緒に注意書きのメモも渡される。この注意書きのおかげかはわからないが、店内は本当に静かで、音楽もかかっていない。どこかのテーブルで、コーヒーカップをソーサーから持ち上げて、またソーサーの上に戻す音が聞こえてくるくらいだ。
インテリアには木が多く使われているが、古い家具以外の部分は薄い板を貼り付けた感じなので、重厚すぎず新しい感じもありつつ温かみもある。高級すぎず安すぎず、古すぎず新しすぎず、重さと軽さがバランスを取っている。
コーヒーを注文すると席まで運んできてくれるのも、訪れた3店舗の中ではこのお店だけ。ドリップの味はエグみが出てしまっていて、行きつけのお店の方が美味しかったけれど、この雰囲気を味わいに、また、来てしまうんだろうなぁと思う。
ラピュタみたい!
Anthracite(エントロサイト)済州島(チェジュ・제주)店
「ラピュタみたい…!」
<Anthracite(エントロサイト)>済州島(チェジュ・제주)店に初めて入った時の一言目だったと思う。工場の倉庫に使われていたらしい建物がカフェ空間だが、屋根が一部開いていて、半屋外な上に、緑が植えられていて日常ではなかなか味わえない空間である。
初めてのお店なので、全メニューを味わってみたい!ということで、スコーンを3種とコーヒーなど2種を注文。おしゃれなだけのカフェとは違い、味も美味しくて大満足。
敷地内には、昔の工場で使われていたのであろう何かを加工する機械が置かれていて、蔦で覆われた建物も残っていたりする。
建物の外観は済州島(チェジュ・제주)の倉庫や古い家屋によく見られる石積んで作った壁。済州島は火山でできた島なので、石が多く、石垣や石壁、石像を島の至る所で見ることができる。
今週もごちそうさまでした。