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7/1(月)〜7/7(日)お坊さん整体師の日記


7/1(月)畢宿(壊宿)財帛位:蟹宮

下半期が始まって流れが色々と変わり始めた。今月初めてのお客様は、密教占星術の鑑定からだった。
お坊さんしか受けられない占術の講座だっただけあって、希少価値が高い分、自己での探求は欠かせない。なので、毎日インスタのストーリーズで日の吉凶を投稿している。それも自分の為でもある。僕は人に見られてないと怠けてしまうし、人に伝えることで初めて自分の知識として昇華(消化)できる。
自分の為だけではもちろん続かない、他人の為だけでも続かない、だから双方良しの構造にしないと持続できない。
実は日記も中学生時代から書く習慣があった。とにかくムカついたことを書く癖があった。ただ、今は書いても持続できない。それは、大人になって毎日同じような生活を送っていないが故に、ベッドに入る時間がまちまちだったり酒を飲んでしまったり、出張先であったりと、日記を持ち運ぶことのストレスや一旦続かなくなるとしばらく辞めてしまうからである。
SNSとかを見ていると、インサイトやインプレッションなどの数字を獲得するために、「好きなこと」ではなく「有益なこと」しか発信できなくなっている。実際の僕もその通りで、結局はプライベートと使い分けている。まとまっている方が見やすいしね。常に身体のこと、仏教的なこと、これ修行になるな、とか考えることは全然苦ではないので問題ないのだが、なんとなく窮屈さを感じる部分もある。
ここでは、ただただ日記として日々の記録をつけていきたいと思う。というのも、宿曜の日の吉凶をの事象を記録してみたいのである。
のちのち見返した時に、何宿だったからとか、何曜だったとか、何位だったとか、考察する材料としてみたい。僕は行者なので、日常がすでに修行なのであり、日常から学ぶことに楽しみを感じている。一週間単位でまとめてみる。
今、講座を打ち出そうとしているけど講座後に計画してる「養生探求会」で、みんなでできたらなあ。面白そう。


7/2(火)觜宿(友宿)財帛位/兄弟位:蟹宮

久々にプライベートの休みをとった。といっても、夜は宅トレのオンライン配信がある。店は休みだけど、僕は別のところで仕事だったり、勉強会だったりと、自分の時間をシンプルに過ごす為の時間がしばらく持てていなかった。
予約が入っていない時間も基本的には勉強してて、勉強の為の本だったりと、好きだけど気は休まっていない感じだった。
僕の体癖的に、エネルギーやストレスが発散できていないと、トイレが近くなったり、性欲が旺盛になったりしやすいので、そういえばやたらと尿意がここ最近近かったので、これはストレス発散できていないことを身体がサイン送ってくれていたので、いつもなら休みとはいえ溜まりに溜まった勉強用の本を読んだり、勉強会の内容をまとめたりと取り組んでしまうが、今日は身体が出しているサインに応じて、先日買った勉強も何も関係ないような本を読む日にした。

こないだ初めて行った「曲線」という仙台の本屋さんで購入。帯の文言に惹かれたのと本のシルエットが独特でジャケ買い。僕の日記欲に火をつけたきっかけでもある。
著者の阿久津隆さんの行動が浮かんでくるくらいの詳細な日記で面白いのと、普段本から何かを得ようと仏教関連や身体関連の本ばかり読んでいるので、とてもリフレッシュになる。
ここまで詳細に僕は覚えてられないので書けないけど、その場でこうやって書いていく分にはできそうな気がする。

午前中は美容室に行き金髪を銀髪寄りに直してもらい、午後は古物の許可証を求めて警察署に行ったけど必要書類が多すぎて本日は心が折れ、その足でカフェに行き、本を読んだ。おかげで重たかった脳みそが軽くなった。こういう時間は僕には必要なんだな。世の中のアドレナリン出しまくって働いてる経営者は凄い。僕も一時期憧れていたけど、どういう死に方をしたいかな、と考えた時に、病気して短命で死ぬより、老年すらをもやりたいことを楽しみ、病気で苦しむこともなく昼寝するように死にたいので、そういう経営者は前者の方で死にそうだと思ったので、目指すところが違うということで諦めることにした。僕は徳川家康でいう天海的ポジションになれればと思っている。
なので、理想の死に方に向かって「今」を軌道修正する講座を作った。もう今僕が考えていること、これまでの集大成をまとめている。日の吉凶を観て、無料セミナーの告知をしてみた。初めての試みなので、不安もあるけど楽しみでもある。

カフェを2軒ハシゴして、家に帰り、油揚げを焼く。野菜はたくさん摂ってもいいルールなので、大好きな小松菜を茹でた。食事が終わって、店に向かい、宅トレの配信をする為に作務衣から着替え、足袋靴下を脱いだ。宅トレが終わって足袋靴下を履こうとしたら、右も左も同じ向きだった。片方を今日一日裏っ返しで履いてしまっていたことにここで気付く。なんてこったい。


7/3(水)参宿(親宿)兄弟位:蟹宮

6月の末に食べ過ぎたのが原因で、左の口の端が荒れたままで、なかなか改善しない。久々に口周りの症状が出ているが、これは場所的にも胃の入り口である噴門部に負担がかかっている証拠だ。咀嚼不足だったことも考えられる。身体さん、ごめんなさい。

月の始めはあまり施術の予約が入らないので、チャンスと思って茶道のお稽古の予定をぶち込んだ。カフェとかの飲食店やどこにでもあるようなマッサージ店とは違ってフリーで突然来る人なんていないし、完全予約制だからこそ為せる技。こんなんで経営大丈夫か?と思う時もあるけど、そもそも決まった時間に働きたくないからだし、いつも休まず働いているので、この辺は臨機応変にやっていいと思っている。
結構法人を持っているということで、会社という一つの人格として運営しなきゃと思い込んでいる節もあって休みを取ることがそもそも苦手なので、でも仕事は好きだし、休めなくてストレスが溜まることもないので、ここは自分の身体との相談で上手いことやっていくことが、僕みたいな規模の経営では大事なのかなと思う。

9:30〜お稽古。僕の他には誰もいなくて、ラッキーなことに普段は空いてない釜を使わせてもらい、柄杓のお稽古を先生にマンツーで教えてもらった。教えてもらいながら、先生が茶道を始めたきっかけだったり、茶道教室を持つまでの話であったりと突っ込んだ話まで聞かせていただき、取り組む姿勢や業界に革命を起こす人の価値観に触れた感じで、とても面白かった。
その時に、僕は型にハマっていないように見えて、中途半端で、型にハマってビビってる面白くない奴だなと思って、もっと恐れずに行動してみようと勇気が沸いた。そもそも銀髪にする坊主の時点でおかしいのに、なぜまともに坊さんであろうとしてたんだろうと思う。最低限、必ず守らなければならないことだけは守れば良いのである。と、開き直ったとてもいい時間だった。

店に戻ってきて、少しレイアウトを変え、夕方にいらっしゃるお客さんを待つ。ここで今日、茶道教室でいただいたお菓子しか食べてないことに気付き、流石に今日はインスタライブも夜に予定があるので、お腹も空いたし食べておこうと思って、ローソンでツナおにぎりとめかぶとアイスコーヒーを購入してまた店に戻る。この時点で15:30頃だった。

夕方入ってた予約はピラティスと30分の整体だったが、ピラティスのレッスン中、心底思ったのは「基礎の大切さ」だった。今日の茶道でもそうだったけど、ひたすら柄杓のお作法を練習してみて、これはどんな種類のお点前を覚えても絶対に入ってくる作法であり、ここができないと美しくない。だけど、みんなお点前を覚えることに意識し過ぎて、大事な動きが疎かになってしまう、という話を思い出して、ピラティスも同じだなと思う。
新しいエクササイズというのはお点前であり、基本的な姿勢・開始姿勢をとることというのは柄杓や帛紗捌きという、どのエクササイズ・お点前でも必ず出てくる動きこそが基礎であり、これに関しては素人でも玄人でも、いつでも立ち返ってくるべきものなのだなと思って、この通ずる部分に感動した。そう考えると「道」の世界は面白い。
僕が通っているお寺も、茶道教室も、形式的なところにとらわれず、でも大切にする根本を大切にする師達で、僕が求めていること、やりたいことはこういうことなんだな、と思う。そんな生き方を一生していきたい。

夜は藍さんとインスタライブさせてもらった。ここしばらく誰かとコラボして何かをするということを全然してきてなかったが、最近になってコラボ欲が湧いてきている。というのも、コラボは自由が効かなくて一時期疲れてしまってた。一人でやる方が楽じゃん、って思ってた。
でも、人とやることでまた違った価値観に触れることもできるから、今後はコラボの提案とかできるように動いていきたいと思っている。儲かる儲からないじゃなくて、まず面白いか面白くないか。儲からないからやらない、では何もできなくなるし、儲けるということは目的ではなく手段であるということをつい忘れがちなのである。面白くてかつ、持続可能になるよう儲けることが商売として大切なことであると思うし、それをやらなくなったら僕は自分で店をやることの意味がなくなるであろう。

7/4(木)井宿(業宿)兄弟位/18:00〜田宅位:蟹宮

先週の暴食によって荒れた口の端は未だに治らない。それどころか回復の兆しも感じず、いよいよ別の問題を疑うべきと感じてきた。それもあってか、起きるのがめちゃくちゃしんどくて、このまま二度寝したいと強く思った。だけど、妻を会社に送っていく約束をしていたので、とりあえずトイレに起きたら、そのまま太陽光を感じて目が覚めたので、曇り空といえども太陽光の影響を感じ、本日も星に動かされていることを実感した。

朝の時点で、午後は休もうと思った。朝イチのピラティスと施術の予約以外入ってなかったので、長めの昼寝でもして体を回復させようと思って、昼から16:00まで休みにした。そのまま予約が入らなければ、そのまま休みにしてしまおうかと思った。
午前中の業務を終えて、スーパーに行き、油揚げと大根を購入。無性に肉が食いたくなり、ちょっと自分に甘えが生じて赤札貼られまくって半額ぐらいになった牛タンも購入。家に帰って焼いて、久々に固形の米と合わせて食べた。慎みの心を維持できなかったところで自分の意思の弱さを感じ、まだまだ修行が足らないなと反省しながら、美味しくいただいた。溜まってた洗濯物を2回回し、食器も洗ってひと段落つこうとコーヒーを淹れたら、夕方に予約が入ったので、そのままトトロのタンブラーに詰め替えて店に向かう。昼寝する暇が無く、結局動き続けてしまった…。
ご予約いただいた施術自体は、まさかのびっくりな展開で、そこまで引き出せるようになってきた自分を認めつつ、勉強がまだまだ足りないな、と振り返り、家で勉強したいけど疲労感に負けてしまっているここ最近なので、やりたい自分とやれない自分に板挟みになって、小物感を実感する。店でお経をあげて帰宅。

あまりにも疲れ過ぎて、いつもより2時間近く早く寝た。途中で暑くて起きてしまったけど、朝までぐっすり寝た。


7/5(金)鬼宿(栄宿)田宅位:蟹宮

毎週金曜日は店外でのイベント施術の為に、店はお休みをいただいている。なので、いつもの店の開店よりも、金曜日は早い時間から仕事開始なのである。いつもは9:00頃に家を出るが、金曜日は8:00に家を出る。まず最初は大河原の法人まで行き、午後は月初の辺りは蔵王のカフェでの施術会イベントのスケジュールである。ただ、今日は予約のタイミングが絶妙で、朝からぶっ通しで夜までみっちりみたいなスケジュールで、俺、大丈夫かな?と少し不安になった。というのも、この一週間の体のコンディショニングが良くないので、いつもより2時間以上寝たとはいえ、全然眠気は取れない。睡眠のチェックをするオーラリングにも疲労が回復していないというサインが出ていて、万全じゃないことは客観的にも出てしまっていたので、HPは今朝の時点で半分くらいだった。
ただ、習慣の力とは恐ろしいもんで、いつも通り行動していれば、体力的なものもなんとかなってしまった。ルーティン化するということは、予定不調和なことやイレギュラーに対応できなくなること、その通りに動けなくなることに対してのストレスが生じるのではないかと、デメリットを感じていたのだが、ルーティン化することへのメリットを感じた。自分に合っている方がどれなのか、見つける上で一つの指標になり得そうだ。

9:30〜大河原にて施術会スタート。最近では不明なことは筋反射をとるように心がけている。お菓子は2個まで。これはメモとして忘れないように書いておこう。非接触技もまだ練習が必要だ。機能解剖学の知識が足りていないことを実感したので、人の身体を見た時に、身体の中身が見えるくらいにならないといけないなと改めて思った。

その後、蔵王のカフェ施術会に車を飛ばして向かった。いつもランチを食べてから施術会がスタートするのだが、今回は大河原と蔵王での予約の間がいつもより狭く、お店に着いてから30分で次の施術が始まるといった過密スケジュールだった。
急いでかっ込み、ほぼ一息つく間もなく、そのまま次の準備へ。今思えば、中途半端に休憩時間があった方ががおってたかもしれない。でも、僕は休憩は基本的に欲しい人間である。
前日、当日キャンセルもあって、その後の施術はなく、そのまま店主(専門の頃の先生)の施術をして、いつもより早くに帰宅。
施術をすることは実践的で勉強にもなるのだが、今日の課題を持ち帰って勉強を進めたい気持ちだったので、一刻も早く帰りたかったのでぶっ飛ばして帰った。
家帰ってからは、眠過ぎてしんどかったが、なんとか一日のノルマを達成しようと解剖学書に向かってみる。たった5分でも、日々の積み重ねが大切だと思う。
そして心の栄養の為に、仏教関連の書籍を読み進めることも習慣にしているので、寝る前になんとか読みたかった。

中村大阿闍梨の本は買い占めたので、積読になってしまっていて、早く読みたいと思いつつ、大事に読みたい思いもあって、少しずつ読み進めている。この本には僕が勝手に崇める先生、水野南北先生のことにも触れられているので、また貴重である。

7/6(土)鬼宿(栄宿)田宅位:蟹宮

暦の関係上、連日の鬼宿の日。ただ、曜日は変わるので少し運気に変動が出る。
やっぱり今朝は起きづらくて、また口角の荒れが完治していない。あくびをしようと口を開けたら、切れて血が出てきた。肌の問題は大体にして睡眠、僕にとっては最強の回復の時間だが、その時間が追いついていないサインである。朝の起きづらさはその影響であろうと思う。
妻が起きてこなかったので、そのまま朝の準備を始め、テンションを上げるためにお茶を淹れた。店でのお供にしようと、トトロのタンブラーにも入れた。1時間くらいして、妻が起きてきた時に、また夜、僕が笑いながら寝ていたと言われた。確かに面白い夢をみた記憶がある。ただ、いくつか夢を見たので、その夢だったのか忘れてしまったが、カメラマンに声をかけられ、声優の青山なぎささんとツーショット撮るから並んで!と言われ並んで、満面の笑みでピースをしたのに、カメラマンが「素材がいいから2枚で十分だ」と撮った後に見せてきた写真が、僕が全く写っていない青山なぎささんのドアップだったことに「俺いないやんけ!俺必要だった!?」と突っ込んだ夢は見た。それはそれで面白かったけど、もっと面白い夢を見た気がする。

家を出ると蒸しっと暑く、夏用の作務衣にして正解だな〜と思いながら、店まで歩く。雪駄を昨日購入したので、早速履いてみた。雪駄だとつま先接地での歩法が難しいので、極力音を立てずに足裏全体でつくような歩き方に変えてみた。まだ鼻緒のところで痛みを感じるが慣れてくれば良さそうだ。

今日は開店から昼過ぎまで予約が埋まっており、夕方は空いて、夜の予約だったので、ゆったりした1日になるかなと思っていたら、当日のご予約をいただき、ほぼ丸々フル稼働になった。
施術のフィードバックをするにも、自分のインプットの追いついてなさに愕然とし、勉強意欲がより湧いた。どうしてもすぐ結果の出る知識に逃げたくなるが、こういう時ほど基礎基本が大切だと思う。施術家においてまず、勉強ということが基礎基本である。触れることは知識が無いと正直怖いのである。
1日の予約が終わり、ご依頼いただいていた御守りをお加持した。この時に、いつもお寺でやっている時の感覚になり、三位一体の術式の効果、観想力を体感。お加持は密教ならではであり、この面白さがまた魅力である。もっと高められるよう、まさに日々修行である。

明日からは楽しみにしていた2日間の休み。疲れていたので早めに寝ようと思ったけど、やるべき勉強には習慣的に取り組んで、次の日にやり残したことがないように良い状態で寝たいと思った。

7/7(土)柳宿(衰宿)田宅位:蟹宮

3回目の結婚記念日。
なぜか僕は休みの日の方が、起床が早い。遠足にワクワクして起きてしまう子供みたい。いつも自分でも思う。ワクワクで起きてる訳ではないのに、休みの日の方がスッキリ起きれてしまう。自分が思ってる以上に仕事嫌いなのかな?でも休みの日となると仕事したい自分もいる。結局のところ、捻れてる。

今日は夜、泊まりに行くから、朝のうちに準備できることはやっておこうと思って、いつも夜にやる5分勉強は朝に取り組んでおいた。恒例の朝のストーリーズ投稿も、健康ネタはその時その瞬間思いついたことを投稿しているが、日の吉凶ストーリーズは事前に準備できるので、明日の分まで作っておいた。
そして休みの日は恒例のゲームをし、妻と一緒に洗濯を回したりして、妻オススメの11:00オープンの喫茶店に間に合うように荷造りをした。

11:00ちょっと過ぎくらいに立町の方にある喫茶久遠に。
僕はラザニア、妻はオムライスを頼んで、ランチをしながら他愛もない話でケラケラ過ごした。最初、僕らが着いた頃は、他のお客さんが1組しかいなかったので、これは過ごしやすそうで、読書しに来る喫茶店としてもいいなぁと思ってたけど、流石に日曜日のお昼時だったのでどんどん入ってきて満席近くなった。カウンター席もあって、そこに入ってきた方はランチ後に読書してたので、次は僕もあそこに座りたい。そして、そんな休日を過ごしたい。まあ、休日でも仕事のことばかり考えてしまうので、あんまり意味無いんですけどね。
季節のスイーツも頼んで、2人で分けて食べた。普段、慎みを心がけてるので、1人できたら、この一食のみで家で多分食べないのだが、今日は結婚記念日。妻との和合を徹底的に楽しむので、もう気にせず食べた。ちなみに口角炎は未だに治っていない。
コーヒー2杯飲んで、店を出て、秋保に向かうことにした。オールインクルーシブのTAOYA秋保に泊まる予定だったので、チェックインのそれまで秋保をウロウロして過ごす計画に変更。
雑貨屋さん的なところに行きつき、宮城の伝統工芸的なかつ現代的な工芸品を見て、膀胱が限界になり、ホテル近くのうつわCAFE Guru Guruに。ここの店員の気遣いや距離感が適度で一度来て好きになってしまったので、2回目来店。初めてテラス席に案内され、気温は高かったけど風が意外と涼しくて快適だった。
最近、読書にハマっているので、2人で持ってきた本を各々読む。一緒にいるけど、言葉を発さなくてもいいこの時間が僕は結構好きで、それは話したくないということではなく、この自然を共有できる人がこの世に存在することが何よりの安心を感じる。同じことを他者としていても、どこかで時間を気にしてしまったり、相手のスケジュールや無理に合わせてもらってないかを考えてしまったり、本を読むということは邪魔してはいけない空気感を作り出すことにもなるので声をかけづらい&かけさせないストレスを発生させてしまってるんじゃないかと思ったり、話しかけるにしても一回ボディランゲージを使った主張をしてジャブを打つので、なんだかんだで気にしてしまうのである。ではこれは妻となる人であれば誰でも可能なのか、ということそうではないと思う。それが共有できる人と結婚するのか、結婚したからそういうことができる人と分かっていたのか、よく分からないけど、気を遣わずにこの空気感を作り出してもOKな人がこの世にいることが僕にはとても有り難い。

チェックインの時間になり、ホテルに向かう。うちのお客さんからオススメされてたところだったので、かなり楽しみにしてた。夕食までの時間の間、一回の広場的な場所ではアルコールから何まで飲み放題。僕の大好きなシューアイスもあって、テンション上がって3種類の味、全部食べてしまった。これから夕食だというのに…。またここでも読書したり適度に話したりしながら過ごし、夕食前に一回風呂入っておくかということになり、その後夕食まで昼寝した。

でも眠いのに寝れなくて、なんで寝れないんだろうと考えていたら、僕は外側のことばかり考えていないか?とふと思い、体の内側に意識を向けてみた。というのも、どの仏教関連の書籍にも「仏様は皆様の中にいて、気付いてないだけのことなのです」と書かれているので、僕の中にもいる仏様にも意識を向けてみようといった試みである。
どこにいるのかな、と思って鳩尾辺りに手を当ててみる。その辺が一番分かりやすい感じがした。表面的ではなく、深層にいるような感じ。身体の中心、前後左右上下のちょうど真ん中に深淵を感じる。それをまた観想していく。坐像が見える。これは僕の自仏の大日如来なのか、それとも明聖院の不動明王なのか。その2つにたえず入れ替わっているようにも感じるし、よくよく見てみると不動明王だったり、大日如来だったりする。大日如来のお働きを不動明王がしているといえば、同じといえば同じだな、なんてふと思ってみたりしてたら、明聖院の本尊の不動明王坐像になってはっきり見えた。ここまでが20分くらいの出来事。この時、意識は完全にあるんだけど、身体からは寝息が聞こえるし、寝た時の身体の重さを感じる。力が抜けた感じだった。でも、睡眠中ってこういうことあるよね?寝ているけど起きている、みたいな。
寝ているということは一番無防備な状態であり、自分の力ではどうしようもない環境。この自分の力が及ばない時間こそが一番、自分の中にいる仏様との繋がりが強くなる時なんじゃないかと思った。ただ、僕には今まで自分の中にいる仏様の存在を認めたことがなかったし、外に求めていたからこそ、気付けてなかっただけで、ほぼ毎日行う睡眠という行動の中には繋がりが強くなる瞬間があったんではないかと思った。僕ら行者はこれを意識的に、お加持の時や行の時に行うが、これは行者ではない在家の方にも、全ての人に繋がる瞬間が1日の中で必ずあるんだけど気付いてないだけ、ということが起きているんじゃないかと思うと神秘的だった。やはり自我があるうちは、自分でなんとかしてやろうが強過ぎるから、仏様と繋がることができないんだな、と。今回はまだ、肉体との境目を感じていたので、宇宙との一体感という悟りからは離れていたけども、身近な小さな悟りにはなったのかもしれない。心穏やかな、面白い時間だった。

目が覚めたら、夕食の時間だったので食事会場に。今日は和合の日。慎みのつの字も忘れて、夕食を楽しんだ。ここは実は夜食も食べられるらしく、それまで館内のサービスを楽しもうということになり、卓球場にまず向かった。30分の卓球を楽しんだ。
ウイスキーBARにも足を運んでみた。他の宿泊者の女性に「ウイスキーの銘柄分からないんだよね、こないだ陸の工場に行って飲んだけど味の違いがよく分からなくて」と並んでた時に話かけられ、僕もよく分からないんです〜なんて返しながら、BARだと知らない人とのちょっとした出会いがあるから面白いよなあ、なんて思いながら一杯飲んで、夜食で胃袋にトドメを刺しに行った。
クリーミーカレーうどんが夜食で決まっていたので、妻とそれぞれ一人前頼み食べたのだが、今まで余裕だったお腹が一気に膨れ上がり、前屈みになって部屋に戻った。
あまりにもお腹がいっぱい過ぎて眠れなくて、本を読んだりして過ごしていたが、妻は部屋に戻るなり爆睡。僕のポケモンスリープがそろそろ寝る時間をお知らせしてきたので、歯を磨いて寝ようと電気を消したら「電気消さないでえ〜」と妻が起き上がってきたので、また電気をつけて布団に入って本を読んでみた。コンタクトをとって歯を磨いたらしく、自分の用意が一通り終わると僕が本を読んでいようがお構いなしに部屋の電気を消してきたので、そのまま就寝した。

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