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大統領は映画がお好きPart8(2024年10月の一か月間に観た映画)

早いもので「大統領は映画がお好き」のシリーズも8回目を迎えました。
10月はハナリー島の改装があったり、貸切の日も多かったり、銀座ライブの本番やその練習があったりでスケジュール調整に苦労したのですが、それでも前月を上回る11本を観ることができました。話題作からミニシアター系の映画や試写会に招かれなければ観なかったであろう映画まで、多ジャンルに渡って楽しめた月でした。

今回も評価は★1つから★5つまで。

★・・・面白くありませんでした
★★・・・面白いところもありましたが、ちょっと物足りないですね
★★★・・・まあまあ面白かったです
★★★★・・・いいね!おススメします
★★★★★・・・すごいね!超おススメします

あくまでも個人的な評価なので、異論反論のある方はどうか大目に見てください😅

前回までの映画評はこちら(Part7)をご覧ください↓

では早速、10月1日から10月31日までの一か月の間に観た映画をPart8としてご紹介します。
※映画タイトルの前に付けている番号は、Part1以降続けている連番です。



127)本日公休
 ★★★

音楽仲間のA女史に教えてもらって興味を持った台湾の作品。台湾映画は今年すでに2本観ていました。5月に観た『青春18×2 君へと続く道』(日台合作)と8月に観た『流麻溝十五号』です。両作品は時代背景も内容もまったく異なる作品でしたが、台湾の歴史や文化の勉強になりました。そして本作もまた、「いま」の台湾なのに、全然いまっぽくない(まるで50年前の日本みたいな)情景や人と人の繫がりを、一人の理髪店経営者(3人の子供の母親)を通して描いた味のある作品でした。とはいえ、ちょっと中だるみもあったので★三つ!


128)ぼくが生きてる、ふたつの世界★★★★

名古屋の映画コラムニストのブログを読んで興味が湧き、ミニシアター(シネスイッチ銀座)で鑑賞。耳の聞こえない両親のもとに生まれ育てられたコーダの息子(吉沢亮)を中心に、家族愛とともに彼らを取り巻く社会の有り様を描いた作品でした。なにしろ吉沢亮がすごい、上手い。今まで観たどの吉沢亮よりも素晴らしかったです。そして、お母さん役の忍足亜希子(ろう者の俳優)の好演が光りました。おじいちゃん(でんでん)とおばあちゃん(烏丸せつこ)、上京後にアルバイトしてたパチンコ屋さんで出会ったオバチャン、エロ本雑誌社の編集長(ユースケ・サンタマリア)などなど、脇を固める俳優陣もばっちりでしたね。★四つ!


129)2度目のはなればなれ★★★★

名古屋のコラムニストのブログで存在を知り、近江の映画評論家の映評投稿で観るのを決めた映画。名優マイケル・ケイン(撮影当時90歳)の引退作であり、奥さん役のグレンダ・ジャクソン(撮影当時87歳)の遺作となった作品です。このお二人が演じる老夫婦の、互いが互いに寄せる愛と想いには胸を打つものがありました。こんなふうに年を取りたいなと思いつつ(^^ゞ。この作品、英題では『THE GREAT ESCAPER』。邦題では『2度目のはなればなれ』になっています。このことについて近江の映画評論家は、「英題はバーニー(マイケル・ケイン)の視点からで、邦題はレネ(グレンダ・ジャクソン)の視点からだと解釈した」と投稿していたのを読んで、大統領は「なるほど!」と膝をポンと叩きました。それも含めて★四つ!


130)シビル・ウォー アメリカ最後の日★★★

観ようと思っていた矢先、名古屋の映画コラムニストに先を越されてしまいました。別に競争しているわけではありませんが笑。ストーリーはかなり粗いですが、もしアメリカで内戦が起きたら……あり得なくもない話だと思います。ちょうど今まさに米国大統領選挙の真っ最中。トランプが当選しても落選しても、内戦とまではいかなくとも混乱するアメリカを先取りして、大胆にかつ大袈裟に描いているのかもしれませんね。粗さが気になったこともあって★三つ!


131)室井慎次 敗れざる者★★★★

期待半分、(どうせ期待は裏切られるんだろな、という)予想半分で観てきました。結果、期待を大きく上回りました。テレビ連ドラも映画もすべて観てきた大統領としては、次作(11月15日公開)への期待がさらに高まりました。でも、あんまり期待しすぎると裏切られるかもね汗。ということで、最終評価は来月の「大統領は映画がお好きPart9」にて。今のところ期待を込めて★四つ!


132)アイミタガイ★★★★★

11月1日の全国公開に先駆けて、試写会に(知り合いの映画監督にお誘いいただき)行ってきました。しかも黒木華の舞台挨拶付きで(背が思った以上に高く、顔が思った以上に小さいのにビックリ)。
ナマの黒木華に会えたことの贔屓目もあるかもしれませんが素晴らしい作品でした。多くの人に観てもらいたいですね。
黒木華の演技はもちろんですが、親友の藤間爽子の中学生時代を演じた白鳥玉季(いま14歳)がとってもいい!彼女は将来、大物俳優になりますよ、きっと。「アイミタガイ」の意味を教えてくれた風吹ジュンもよかったし。それからエンドロールで流れる主題歌「夜明けのマイウェイ」(45年前に流行った歌のリバイバル)を黒木華が自分自身で歌っているんですが、これまた最高です。ということで★五つ!


133)サウンド・オブ・フリーダム★★★★★

悔しいですが、名古屋の映画コラムニストのブログをきかっけに観た作品。でも、観てよかったです。世界をまたいで繰り広げられる性犯罪(児童誘拐、人身売買、性的虐待など)の実態を、実話をベースにして描いた映画でした。本作の裏側では様々なスキャンダラスなことがあって撮影完了から公開まで5年の歳月を要したとのこと。スキャンダルの詳細や裏側の事情は知りませんが、この映画が訴えていることや、ストーリーの素晴らしさそのものには胸を突き動かされます。世界中の多くの人が観ることにも意味があります。よって★五つ!


134)BISHU~世界でいちばん優しい服~★★★

夏場から日比谷のTOHOシネマズに看板が立てかけてあって、ちょっと気になっていた作品。あとから知りましたが、四年前に公開されて話題となった(日本アカデミー賞最優秀作品賞や主演男優賞もとった)映画「ミッドナイトスワン」(草彅剛が主演)で、バレエ少女役を演じた服部樹咲がヒロインだったんですね。前情報やキャスト陣を調べずに行ったもので、ぜんぜん分かりませんでした。4年前は、まだあどけなさが残る少女だったわけですから変わっていてあたりまえですが、すごい成長だなあと。彼女も大物俳優になりますね、きっと。映画のストーリーや面白さとしては★三つ。もし愛知県民だったら★四つでもいいかな笑。


135)はじまりの日★★

スルーしようと思っていたんですが、名古屋の映画コラムニストからの「同じミュージシャンとして観る必要はあります」とのコメント。主役を演じるのはJ-WALKの元ボーカリスト中村耕一。特にファンでもなく知ってる曲は大ヒットした「何も言えなくて・・・夏」くらい。でも彼の14年前の逮捕劇やその後の東日本大震災被災地での活動を知ったことで大いに興味が湧き、行ってきました。なるほど。映画としてはB~C級作品ですが、中村耕一がよくこの役(彼自身のドキュメンタリーみたいな役柄)に応じたよなーという感心と、冒頭の裁判官(秋野暢子)の判決を言い渡すシーンが良かったので★二つ。もし名古屋市民だったら★三つでもいいかな笑。


136)ジョーカー フォリ・ア・ドゥ★★★★

ネット民の評判がえらく悪くて観るのを躊躇していましたが、なんのなんの大統領評価は前作と同じくらいに高いですよ。やっぱり映画を愛するものとして、他人の評価に惑わされてはいけませんね。ということを思い知らせてくれた作品でした。レディ・ガガとの歌唱シーンも酷評されているようですが、あのミュージカル仕立てが(歌に託された意味とかも含めて)本作を深いものにしていると思いました。でも前作とセットで観ないと意味が分からないでしょうね。本作を観たうえで前作を再度観れば、味わい方も変わってくるのではないかと。ということで、★四つ!


137)八犬伝★★★★

10月最後の作品はこれです。どう描くんだろうなーと興味津々でしたが、ほほう、なるほど、そう来たか、という感じです(わけわかんないですねw)。中学生の頃のNHK人形劇「新八犬伝」を懐かしく思い出しました。特に思い出したのは「我こそは玉梓が怨霊(おんりょう~~~)」というおどろおどろしいセリフ。本作では、栗山千明が上手に演じていました。NHK人形劇での定番のセリフがなかったのは残念ですが笑。それから葛飾北斎(内野聖陽)との掛け合いのシーンはさすがでしたね(本作をキッカケに初めて知りましたが、馬琴と北斎はほんとに仲が良かったそうですね➡ 北斎と馬琴は同居するほど親密だったという話|太田記念美術館
そんなことも含め、そして芸術の秋っぽい作品という加点もあって★四つ!


「たまにはハナリー島のことも書けよ」っていう外野の声を気にしつつも笑、いやー、映画ってホントにいいもんですね。では次回(たぶん12月の上旬あたり)まで、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ👋

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