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#34 桃山期の庭園【備忘録】

「時代による庭園美の変遷 後編」(オンライン講座)受講の内容の個人的な覚書です

桃山期の特徴

①武家らしい権力や豪華絢爛さを誇示した庭園意匠
例)朝倉氏 諏訪之館址庭園

石を運んでくるだけでもかなりの人出を要した

4メートル程度の石もあり、巨石が据えられるようになる
石の持つ力が強い(武家としての強さを意味している)

②低木類の寄せ植えが大刈込形態になり、異なる表現方法が確立
例)大徳寺 椿の大刈込

③千利休に代表される茶事が発達し、茶事を行うための露地(茶庭)が確立された
それまでは、庭園の中に(寺院に収められていた)燈籠をすえる事は考えられなかったが、茶人は照明器具として燈籠を用いた(おそらく利休が最初に据えたのではないかと言われている)
寺院などから古い燈籠を譲り受けてきたのが始まり

見づらいですが右に燈籠が据えられてます

わび茶の発達

そこに至るまでの道すがら、季節や茶人の工夫を楽しむ
例)桂離宮

道すがらの明かりとして無駄なところはない

池泉庭園における特色

・出島が小さくなり複雑な入江や美しい曲線を伴った構成が減少
例)東院庭園

・池泉と枯山水を隣り合わせに作るような手法が登場
例)山口県 常栄寺

例)徳島城旧表御殿庭園

・舟遊式の観賞形態が復活
・石組み構成は、数多くの石と巨石を用いることが特徴
例)醍醐寺三宝庭園

緑色片岩

石英が出ているので、月明かりの時にきれいに見えたのではないか?

枯山水庭園における特徴

・池庭の形をそのまま枯山水に仕立てる方法が出現
例)徳島城旧表御殿庭園、西本願寺古渓の庭

・陰陽石が極端な見立てによって表現される

・水の表現方法がより具体的な手法によって表現される
例)本法寺 枯滝石組

石の模様ではあるが、まるで水が流れているかのように見える

例)真如堂

砂利を敷き詰めて、まるで川が流れているかのように見せている

石橋の変化

・加工した切り石橋を用いるようになった

・今まで神聖な島として作られてきた蓬莱島、鶴島、亀島などに対して橋がかけられるようになった武家たちのエゴイズムの象徴
例)醍醐寺三宝庭園

・玉澗流という石橋手法が編み出される
例)和歌山県 粉河寺

例)名古屋城二の丸

中国の「天生橋」を表現したのではないかと言われている
広島県にも自然にできた天生橋のようなものを見ることができる

まとめ

講座の後編から参加したため、室町時代までの庭園(枯山水とか池泉など)の説明は聞けていなかったが、自分が1番知りたかった千利休の露地について少し触れることができたのでよかった。
濃厚な90分間。
それにしても、城址や庭園って、結局関東地方に住んでいるとなかなか見ることができないんだなぁ〜(◞‸◟)

参考資料:NHK文化センター配布資料(講師 重森千青氏)
画像はネットから拝借しました

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