たのしい加賀弁講座〜!
こんにちは。
久賀塾の久保田です。
私は日本語と英語のバイリンガルですが、もっと言うとトリリンガルだと思っています。
日本語(標準語)、日本語(方言)、英語です。
方言といえば関西弁や東北弁が一般的なので、私の地元の言葉ってぜんぜん有名ではないのですが、割としっかり訛っていると思うので今日はみなさんに素敵な『加賀弁』の世界をお見せしたいと思います。
特に、東京出身の旦那に
「なんて!?」
と聞き返されたものをリストにしてあげていきますね。
「な〜ん、いいわいね」
「なにも(気にしなくて)、いいわよ」です。
この「な〜ん」は非常に良く使います。
「な〜ん、行かんでいいわ」→「なんでも(いいので)、行かなくていいや」
など、英語で言うとwhから始まる疑問詞なら基本これでいけます。
あと、「いいわいね」は「いいがいね」でもいけます。
「そんなん言うなら食べんでもいいがいね!」
→「そんなことを言うなら食べなくてもいいんじゃない!?」です。
「どんじゃいね!」
私も言ってて笑っちゃうんですけど、これ、「どういうことだよ!」とか「なんてこったい!」みたいな感じです。
例えば友人が黒と白、どちらのTシャツを買おうかどうしようかずっと悩んでいます。
1時間それに付き合ったにも関わらず、最終的にその友人が
「いや、やっぱいいや!買わない!」
と言い出したときすかさずこれです。
「どんじゃいね!!」
買えよ!1時間悩んだくせに!という思いをこめて叫びましょう。
「なんでいや!」
普通に、「なんで!?」ですね。
「いや!」は勢いで付いてます。
ゼンデイヤみたいで気に入ってます。
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「だらんね〜け」
「だら」が「バカ」という意味なので、相当な悪口ですね。
「バカなんじゃないのぉ?」って感じです。
少し高齢の方だと、話し始めがぜんぶ
「だっら、おめぇ〜」→「バカだな、お前は〜」
になっていたりしますが、あまり深い意味はないです。
「ちゃべちゃべすんなまいや」
「ちゃべちゃべするのではないよ」です。
うーん…ちゃべちゃべ、難しいんですよね説明が…。
子どもが大人の会話に割り込んで無理に大人ぶって出しゃばったりとか、あと、大人同士でもいらないことを言い出して場をかき回したりしたりすると言われますね。
因みに、
「すんな」→「すんなま」→「すんなまいや」
の順で怒りレベルが上がっていきます。
「はよしね」
もう定番で笑いとれるやつですこれ。
みなさんが思ってるやつではないです。
「早くしなさいよ」なんです。
「食べね」→「食べなさい」
「見ね」→「見なさい」
「寝ね」→「寝なさい」…
この流れで、
「しね」→「しなさい」
なんです。
「こんながなっとる!いいじぃ〜」
「こんな風になってる!いいねえ」です。
「こんなが」「そんなが」→「こんな風・もの」「そんな風・もの」です。
そして、「いいじぃ〜」ですが…
「あら、眠そうやじ〜」→「あらあら、眠そうだねえ」
「ほーん、夢みたいやじ〜」→「へえ、夢みたいだねえ」
の感じで使います。
加賀弁読解チャレンジ!
最後に、今までの知識を活かして以下の加賀弁の意味を考えてみましょう。
A「あら〜、いいのん着とるじ〜」
B「な〜ん、しょもないわいねこんなが」
A「ほんなが言うたかて、綺麗やがいね〜!いくらしたんけ?」
B「5万やわいね」
A「あら〜!なんしにそんな払ったん!ダラんね〜け!」
私は方言をまったく忘れていないので、たとえ渋谷の真ん中でも、地元の友達と会えば
「あら〜!あんた素敵やじ〜!どこで買うたんけ!なんでいや!教えてくれてもいいがいね〜!!」
などと喋っています。
異星人のようですね。