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PCEコアデフレータは予想以上の結果!インフレについてのFRBの発言等
11月の米PCEコアデフレータ
PCEコアデフレータ(前年比)は、前回2.8%から横ばいとなり2.8%になりました。これは市場の予想よりも0.1%低く予想よりも好調でした。
PCEコアデフレータ(前年比):2.8%(結果)・2.9%(予想)・2.8%(前回)
PCEコアデフレータ(前月比):0.1%(結果)・0.2%(予想)・0.3%(前回)
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PCEデフレータ(前年比):2.4%(結果)・2.5%(予想)・2.3%(前回)
※PCEコアデフレータとは、米国においてインフレ動向を分析するための重要な指標です。個人消費支出(PCE)から食品とエネルギー価格を除いたもので、短期的な価格変動の影響を排除して物価を示します。
●PCEコアデフレータとPCEデフレータ
PCEコアデフレータは、前年と比べると2.8%と横ばいになりインフレが根強く残っていることがわかります。先月の0.3%と比べると今月は0.1%の上昇に止まっており、インフレが緩和されています。
PCEコアデフレータは横ばいでしたが、PCEデフレータは前回よりも上昇しており、2.4%となりました。市場予想より下回っておりますが、PCEデフレータは上昇しておりました。おそらく鳥インフルエンザの影響で卵の値段が上昇していることが要因だと思われます。
昨夜も鳥インフルエンザの拡大が報じられておりましたので、来月も食品関係の値段が上昇してしまうでしょう。
●FRBのインフレ考え
今週のFOMCの発表で0.25%利下げが発表されました。ハマック総裁を除き、全ての議員がこの利下げに賛成でした。
ハマック氏は、依然として根強いインフレを懸念しており、「金融政策は中立的な立場から遠くないという私の推定に基づき、インフレが2%目標に向けて再び軌道に乗っているというさらなる証拠が得られるまで、政策を据え置くことを望む」との発言がありました。
ハマック氏は、経済が堅調であるものの、インフレ率が2%を超ええると、インフレ目標に戻すことが難しくなると発言しています。
「所得層の底辺層は本当に苦しんでいる」とハマック氏は発言しています。
実際に低所得層の支出は減少しております。個人消費は増えておりますが、それは高所得者たちの支出や、来年のインフレ再熱を懸念した高額商品を買っているからです。
グールズビー総裁は、PCEのデータから予想を上回るインフレ統計を歓迎し、物価上昇率は中央銀行の2%目標に向かう軌道上にあるとの考えを示しました。
パウエル議長は、「物価は2%の目標達成に向かっているという見方に変わりないが、その達成はここから1〜2年ほどかかるかもしれない」とFOMC後の会見で発言をしております。
今週のFOMCで利下げについても発表がありましたのでよければ、下記をご参考ください。