米国株史上最高値更新、中東情勢の緩和が後押し、NVIDIAが市場を牽引!中国の経済支援策に期待感—株式市場と景気刺激策の行方

アメリカ経済は相変わらずの好調でS&P500は46回目の異常最高値を更新。NYダウ・NASDAQも上昇しました。

この記事ではアメリカ経済及び米国株・中東情勢・中国について説明していきます。


アメリカ経済

--米国株--

米国株市場は幅広く全体的に上昇、米国のリセッション警戒は後退しております。エネルギーセクターは売り傾向で、イスラエルによるイランのエネルギー施設への攻撃の可能性が、少なくなったことが大きな要因でしょう。

NVIDIA:ブラックウェルに対しての大きな期待により、過去最高値になりました。今月に約14%上昇しており、S&P500指数の中で2番目に好調なパフォーマンスを示しています。
今だにNVIDIAは過小評価されているかもしれないとの考えもあり、強気な買いが続きそうです。

--為替(ドル円)--

ドル円は円安が進んでおり、149.5円を超えました。このままでは150円台に入る可能性があります。中国の景気刺激策が市場の期待を下回り、ドルの価値が上がりつつあります。財務大臣・財務官・日銀関係者・内閣官房参与等から、円高に向けての発言があれば円高もしくは、更なる円安への足止めができるかもしれません。

--金(ゴールド)・原油--

イスラエルがイランのエネルギー施設への攻撃を避ける可能性があるとの情報で、中東情勢の懸念が減り原油価格が下落しました。
また、世界最大の原油輸入国である中国の消費を刺激するような政策がなかったこともあり、原油は下落しています。

金(ゴールド)は地政学的リスク・多国の中央銀行による強力な購入・米国の利下げがあり、上昇局面が続いておりました。イスラエルとイランの緊張が緩まったことと、米国の利下げペースが鈍化していることもあり、金(ゴールド)価格は停滞しています。
ただし、地政学的リスクや経済的不確実性は今だに多く存在し、各国の中央銀行は金保有高の拡大する傾向です。

中国経済

中国は大きな問題として、国内消費の低迷・住宅市場の低迷・地方政府の財政悪化があります。これらの問題を解決していかなければ、中国経済は難しい状況が続くでしょう。
10月12日の発表では、低所得者への補助金支給・不動産市場支援・国有銀行の資本補充で低迷する経済成長の後押しをの内容でした。大規模な景気刺激策を期待していた投資家たちは、正確な数字が出てこず、期待していたものではなかった。

--経済支援策として6兆元(約1260兆円)の準備--

中国メディアは、中国経済の低迷を回復させるために、3年間分の特別国債で6兆元(約1260兆円)を準備する可能性があることを報じました。
9月下旬に大きな景気刺激策を発表しておりますので、それに続くものを今後も期待していきたいです。

--中国株--

10月12日の政策発表では、市場の期待に沿うものではありませんでしたが、財政支援の拡大を期待できるような話でした。
そのため、大幅な下落にはつながりませんでしたが、中国株は下落しています。

中東情勢

イスラエルによるイランへのエネルギー施設への攻撃を避ける可能性が強まり、中東情勢の緩和がありました。イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの核施設及びエネルギー施設への攻撃をしないことを伝えた。
アメリカはイスラエルに高高度防衛ミサイルへの派遣や、イランの石油部門への経済政策を行ったこともあり、バイデン政権の影響力が強まったように見えます。

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