【米国市場】トランプ氏、米財務長官指名!債務負担が今後の最大のリスク!?
アメリカ経済
--米国の消費者心理は低下--
10月のミシガン大学の消費者信頼感指数は、前月比1.3ポイント増の71.8と4月以来の高水準を記録しましたが、選挙直前の暫定値である73には届きませんでした。
共和党支持者の信頼感は2021年以来の高水準に達する一方、民主党支持者の信頼感は1年以上ぶりの低水準となり、無党派層も信頼感を減少させました。これらの動向は、ドナルド・トランプ前大統領の選挙勝利後、経済の将来に対する政党間の大きな意見の隔たりを反映しています。
--トランプ次期大統領、米財務長官を指名--
トランプ次期大統領は、ヘッジファンド最高責任者のスコット・べセント氏を次期財務長官に指名した。べセント氏は経済政策の管理する重要な立場となった。
スコット・ベセントは、ウォール街やビジネスリーダーとの連携に強みを持つ。選考において、トランプ大統領が期待していたのは、ウォール街に精通しつつも、大統領の政策に共感する幅広い層からの支持を得られる候補だった。
ベセント氏は経済政策において、ドル安戦略を明確に支持するわけではないが、ドル安が経済の一部に有益であると認めている。また、トランプ政権時の提案には、ドル価値を押し上げる側面があるとも指摘している。同氏は、国内外での経済政策の指導に加え、投資家や金融機関が求める安定性を確保することが求められる。
--FRBは米国の債務負担が最大のリスク--
FRBは持続的なインフレ以上に米国政府の債務負担を、金融安定の最大なリスクと捉えている。
FRBは銀行部門は総じて健全かつ回復力があると判断しているが、金融市場では流動製が低いと指摘していた。また、生命保険会社の流動性も低下していることを指摘している。
クレジットカードや自動車ローンの延滞率が平均を上回っており、年々債務残高が上昇している傾向です。
特に低所得者層ではこの傾向が強いそうです。
トランプ次期大統領の政策が規制緩和と財政赤字拡大の可能性があると予想されており、FRBの積極的な利下げの期待が低下したことから、国債は売られております。
--米国債--
米国債利回りは全体的に安定してきています。
・米2年国債利回り:0.29%(前日比)・4.381(11/23:7時現在)
・米5年国債利回り:0.17%(前日比)・4.306(11/23:7時現在)
・米10年国債利回り:0.05%(前日比)・4.412(11/23:7時現在)
--米国株--
ハイテク銘柄は軟調でした。景気敏感株は比較的堅調で、小型株で構成されているラッセル2000は1.8%上昇しました。
NYダウ :0.97%(前日比)・44,296(終値)
NASDAQ:0.16%(前日比)・19,003(終値)
S&P500 :0.35%(前日比)・5,969(終値)
・ウォルマート:株価が急騰しており、売上高がライバル社を上回っており、2024年には株価が70%以上上昇する見込みです。
・ハネウェル・インターナショナル:フェイスマスク部門をプロテクティブ・インダストリアル・プロダクツに約13億ドル売却することが発表されました。
ハネウェルは以前から、先端材料事業を分離する計画がありました。