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OUTER WILDSのDLCもクリアしてしまい無事にゾンビと化した話【Echoes of the Eye感想(ネタバレ無し)】

「OUTER WILDSゾンビ」というミームがある。「OUTER WILDSをクリアし、もう二度とこのゲームで初見の感動を味わえないショックから、初見実況や感想を漁り日夜徘徊する人々」のことである。

自分もこのゲームには相当な衝撃と感動を与えられ、その感想を先日noteにアップした。

しかしこの記事をアップした際にはDLC『Echoes of the Eye』に関しては未プレイだったので、「まだこのゲームを味わえる」という希望によりなんとかゾンビ化を免れていたのだが、先日DLCをクリアし、打ち震えるほどの感動を覚え立派なゾンビと化した。
今回はその感想を備忘録として残しておきたい。

ちなみにこの記事はネタバレ無しの感想として、プレイしようか迷っている人にも参考にできるものにしたいと思っているが、ある程度内容に触れる部分はあるのでネタバレに対して敏感な未プレイ者はそのあたりご注意いただきたい。


Echoes of the Eye感想① ホラー要素について

OUTER WILDSのDLCをこれからプレイする人なら誰しも気になるのが「ホラー要素」だろう。というのも、ゲーム開始時にこのような注意書きが出るからだ。

恐怖緩和オプションの推奨テキスト

「過度の緊張を強いられるような演出」という言葉がもう過度に緊張するんですが……。

自分もDLCに対する前知識として「なんか怖いらしい」という情報だけは知っていたのだけど、実際にそんなに怖いのか?なんなら本編も結構怖かったで?と思い、正直まあ大丈夫だろうと思っていた。

結論から言うと、マジで怖かった。

人の感想を漁っていると「ホラー苦手だけどこれは大丈夫だった」という人もチラホラいるけど、自分にとってはむっちゃくちゃ怖かったです。自分もホラー苦手だけど、これも順当に怖かった。初めて「入り込んだ」瞬間は怖すぎて一回コントローラー置いたし、プレイしながら思いっきり絶叫しちゃったよ……。

自分は途中から恐怖緩和オプションをオンにすることでなんとかクリアできたというレベル。ちなみに恐怖緩和オプションはグラフィックが変わるとかそういうことではなく、どちらかというと難易度が下がるという表現が近い(謎解きの難易度ではなく、アクション的な難易度)。難易度が下がることで少し余裕ができて結果的に恐怖が緩和されるという感じだった。
恐怖以前に単純に難易度が高いので、むしろ緩和オプション無しでクリアできる人すごいな!と思う。

Echoes of the Eye感想② 難易度について

OUTER WILDS本編の感想に、「難しすぎて後半はネット上のヒントを頼ってしまったのが悔しかった」と書いた自分だが、このDLCについてはネット上の攻略やヒントは一切頼らず、自力でクリアすることができたのはとても嬉しかった。

単純に本編をクリアしたことで謎解きリテラシーが上がっていたというのもあると思うけど、DLCの謎解きは本編とやや趣が異なり、どこか『TUNIC』を思わせる謎解きで、個人的にもDLCの謎解きの方が肌に合っていたように思う。

人によっては、DLCの謎解きはやや誘導的すぎると感じる人もいるようだ。確かに、本編の「点と点が気づけば線になっている感覚」に比べると、DLCは初めから線が引かれているようなわかりやすさはあるかもしれない。実際自分も本編と比べるとほとんど苦戦せず、サクサクと謎解きできた。しかし、かといって面白さが損なわれることは無いと自分は感じた。そもそも本編が難しすぎて行き詰まっている時間が長かった自分にとっては、「悩んで行き詰まる時間より、思いついて試している時間が多い」という体験がとても楽しかった。

Echoes of the Eye感想③ シナリオについて

本編と違うアイデアに溢れた素晴らしいプロットだった

本編の感想に、「ここまで完璧なプロットがあるのに一体なんの追加要素があるというのか」と書いたが…………。

エモすぎる…………………………………。

ネタバレなしでこのシナリオの良さを語るにはこんな安っぽい言葉しか使えないことがもどかしいのだけど、完璧な本編に対してこんなエモい追加要素を用意してくる制作陣にはただただ拍手を送りたい。素晴らしい感動をありがとう。

本編のエンディングではその壮大さや神秘性、美しすぎる演出に圧倒され鳥肌が止まらなかったが、DLCのエンディングはとにかく泣けた。未だに思い出すだけで目頭が熱くなってしまう。
本編の感動とはまた違った種類の感動をDLCという形で描いた手腕には脱帽しかない。

また、本編が広大な宇宙を探索して真相を追うというゲーム性であるのに対し、追加要素となるとどうしてもスケールが小さくなってしまいそうなところだが、全くそれを感じさせない広大さがプロットによって実現されていて、その見事なアイデアにも感嘆する。

自分がクリアまでかかった時間は大体20時間程度だろうか。本編のプレイ時間が30時間程度だったので、本編とそんなに大差ないボリュームがあるのも驚きだ。このDLCがただのオマケではなく、いかに満足感のあるものかがこのプレイ時間からわかってもらえると思う。

いつまででも待つので続編作ってください……

毎日楽しみながらDLCをプレイしていた自分にとって、クリアしてしまったロスは今まで味わったことがないレベルのものだった。
もうクリアしてゲーム内でできることもないのにOuter Wildsを起動して宇宙をあてもなく彷徨ったり、「もうこのゲームで遊べないんだ……」というショックで初見実況を漁ったり、自分もまごうことなき立派なゾンビの仲間入りを果たした。

しかし、初見実況を見ていて最もこみ上げてくるのは「羨ましい」という感情だ。自分もまた謎解きがしたい、悩んで悩んで真相にたどり着くカタルシスを味わいたい……。
ありがたいことに、先人のゾンビたちが残した「Outer Wildsゾンビたちのためのオススメ作品」といった記事は結構散見されるので、そういった記事を読み漁りながら、自分の中に芽生えてしまった「謎解き欲求」を満たして生きながらえていきたい。先人の残した文献からOuter Wildsの影を追い続ける、まさにNomaiの文明を追うハーシアンのように……。
いつかOuter Wildsの続編が出るその日まで。



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