純正アプリ「フリーボード」を使ってみたら思考ノートに最適だった
2022年12月13日にAppleから新しい純正アプリ「フリーボード」がリリースされました。
使ってみて感じたことをご紹介します。
フリーボードの特徴
Apple純正アプリ
フリーボードはiOS16.2、iPadOS16.2とMacOSVentura13.1に搭載されるApple純正のアプリです。
もちろん無料です。
無限キャパス
フリーボードは無限キャパスのメモアプリです。無限キャパスにはページの端がありません。その名の通り無限に書き続けられます。ですから1ページ目2ページ目という概念がありません。
同じ機能をもつ既存のアプリもあります。
コンセプト
MapNote
OneNote
などが有名です。
私はコンセプトを使っていたことがありますが、定着しませんでした。
基本的な機能は充分に備えているのですが、課金をしないと使えないツールが多くあり、課金への圧を強く感じた為です。
表現方法が豊富
フリーボードはテキストやApple Pencilによる手書き描写のほかに、画像や動画の挿入にも対応しています。
またApple純正アプリのKeynoteでも使うことできるアイコンを挿入することもできます。
いろいろな表現ができるところがフリーボードの強みです。
ここからはフリーボードを使ってみて感じた良い点、イマイチな点をご紹介します。
良い点
最低限の機能しかない
フリーボードはブレストやアイデア出しに最適なアプリです。
用意されているツールは最低限のものだけだからです。
考え事をするときは、自分の脳内に思い浮かんだことを次々に描画していくことが必要とされます。「どのツールを使おうかな……」という迷いはない方がよいでしょう。
だからフリーボードはブレストやアイデア出しに最適です。
無限キャパス
無限キャパスは思考するノートに向いています。改ページという概念がないからです。
iPadアプリに、Goodnotes5という最強の手書きノートアプリがあります。
私も使っていて、使い勝手が良く大好きなアプリです。
ただGoodnotes5を使ってブレストやアイデア出しをしていると、改ページの時に、思考がいったんストップすることがあります。
フリーボードは無限キャパスなので、思考するノートに向いています。
純正アプリ
フリーボードはApple純正のアプリなので、普段からApple製品を使っている方ならすぐに使いこなせるようになります。
デザインやエフェクトがAppleらしいというか、見慣れたものなのではじめてでも、かんたんに使うことができます。
「ここはこういう操作をすれば、こうなるだろう」という思いを裏切らない結果を返してくれます。
ですからApple純正のアプリであるフリーボードは、すぐに使いこなせるようになります。
次の章からは、ちょっとイマイチだった点をご紹介します。
イマイチだった点
手書きで正確な図に変換できない
Goodnotes5を使い慣れている方なら、手書きで○と書いて少しペンを抑えていると正確な図で○と変換してくれる機能を使ったことがあると思います。
あの機能は、フリーボードでは使えません。
最低限の機能だけに絞っているので、採用されなかったのでしょうか。
図形の透過度を調整できない
フリーボードには図形や画像を配置したあとに、透過度を調整して目立たなくする機能はありません。かんたんにいうと色を薄くしたり濃くする機能のことです。
こういうデザインに必要な機能はKeynoteを使ってやればよい。ということなんでしょう。
動作が不安定なところがある
リリース直後ですから、少し不安定な動作があります。具体的には
拡大縮小したときに描画がカクつく
手書きで文字入力したときに文字が意図しない形に少し変形する
の2点です。
微細な点なので、今後のアップデートで修正されることでしょう。
ペンツールにマーカーがない
これも先述のGoodnotes5との比較になりますが、ペンツールに、文字を目立たせたいときに使うマーカーがありません。
マーカーを多用するわたしにはこの点はちょっとつらいところです。
ペンツールには、選択部分を塗りつぶして描画する機能のペンが用意されています。
このペンの使い所がイマイチ分からないので、ここにぜひマーカーを割り当ててほしいと感じています。
まとめ
最後までごらんいただきありがとうございました。まとめです。
フリーボードの特徴
Apple純正のアプリ
当然無料
無限キャパス
表現方法が豊富
良い点
最低限の機能しかない
無限キャパスは思考するノートに向いている
純正のアプリだからすぐに使いこなせるようになる
イマイチだった点
手書きで正確な図に変換できない
図形の透過度を調整できない
リリース直後で動作が不安定なところがある
ありがとうございました。