びっくり!首の太さで体質がわかる??
健康診断でよく測るウエスト周囲径。
ウエストの大きさは内臓脂肪の蓄積を反映するとして、肥満やメタボリックシンドロームの基準として広く知られています。
実は「首の太さ」も同様に、あるいはそれ以上に重要な指標になる可能性が報告されています。
今回の記事では、首の太さが持つ健康リスクのサインについて解説します。
首が太いとリスク大?首周りが示す「デブ体質」サイン
いくつか研究がされており、ウエスト周囲径と比較して、糖尿病予備軍、HOMA、脂質プロファイルなどの代謝リスク因子と同等かそれ以上の強い関連が示されています。
中国で実施された調査では、18~25歳の大学生1169人を対象に首周りの長さを測定し、どのくらいの太さがメタボリックリスクと関連するのかが分析されました。
結果、中心性肥満に関しては、男性では37.1cm、女性では32.6cmが閾値であることがわかりました。
さらに、過体重や肥満の指標としては、男性で37.4cm、女性で32.2cmが最適な数値であると報告されています。
人種による違いや、首の筋肉の付き方など様々な関係する因子が影響しうるため、これらの数値はまだまだ研究の余地のある「目安」ですが、首周りの観察が重要であることを示しています。
首周りサイズのチェック方法
では、実際にどのようにして首周りを測定すればよいのでしょうか。
一般的には、首の付け根部分で最も細いところを水平にメジャーで測ります。
重要なのは、きつく測りすぎず、自然な状態で行うことです。
しかし、なかなかメジャーで首回りを測る機会はないですよね。。。
そこで「ホンマでっか!?TV」で提案した簡単に首回りを測定する方法が親指と中指で首の太さを測る方法です。
両手の親指と中指で作った円の円周の長さの平均はおよそ25~31.4cmと言われています。
なので、この中に納まれば代謝リスクの可能性は低いと考えられます。
が、指の長さや首の筋肉の付き方など個人差があり、あくまで目安です。
ここに首が収まったのでリスクがないとも言えませんし、
反対もそうです。悪しからず。
ここに入らなかったときに自分の体の内面の状態を見直すきっかけになれば幸いです。
健康的なライフスタイルへの第一歩
首周りのサイズが示すのは、あくまで将来的な健康リスクの可能性です。
これを元にした生活習慣の改善は、より健康的な未来への道標となります。
適度な運動やバランスの取れた食事はもちろんのこと、ストレス管理や十分な睡眠も忘れずに、みなさんの健康な生活の一助となるきっかけになれば幸いです。
お腹を出してサイズを測られるのは少し恥ずかしいもの。
首周りを指標にした健康管理の研究がすすめばそんな羞恥心を克服した健診の形になっていくかもしれませんね。
首の太さは、単なる外見上の特徴以上に、私たちの健康状態を示す重要なサインです。
その結果が健康改善のスタートラインになるかもしれません。