あなたがこの地球に生まれてきた意味
息子が通う中学校は
今日から2学期が
スタートしました。
始業式の今日は、
テストの日でもあり…
「やっべー、
テスト勉強してない…。
とりあえず
いってきまーす」
玄関を出る息子に
「それはそれはお大事にー。
いってらっしゃーい」
笑顔でエールを送りました。
あっという間の夏休みでした。
それでも、
今年の夏休みは、
春にクラブチームを
辞めたこともあって、
去年より
楽しい思い出が
たくさん出来たようでした。
その一つが、
実家での農作業。
大好きな自然の中で
一日目一杯働きました。
アルバイト代も
たんまりもらいました。
このお金で、
近くのホームセンターから
大きな木材を購入してきて
何やら大掛かりな制作を
始めました。
通販サイトのモノタロウからは
毎日、部品やら塗料やらが
届きます。
「お母さん、はいこれ」
カード払い故、入金は母へ。
軽快に消費する姿に
少々驚いていますが…
いいんですいいんです。
汗水流して働いたお金です。
お好きなようにお使いください。
それからそれから、
近所に住む祖母宅に
2泊3日のお泊まり。
古い網戸で
即席卓球ネットを作って、
ダイニングテーブルで、
従兄弟と
卓球三昧の日々だったとか。
コロナがあってもなくても
変わらず楽しい
従兄弟との時間。
そしてそして、
釣りが好きな主人と
今年何度目かの
海釣りにも出掛けました。
普段
釣った魚を捌くのは
主人の役目。
疲れて帰って来てからの
この作業、
大変なのではと
いつも思うのですが、
主人曰く
そこまで含めて
釣りの醍醐味らしいのです。
主人が捌いてくれるので
私は、どんどん
魚を捌くことから
遠退いていき、
今や自分に
どれくらいの技術があるのか
果たして捌けるのか
全く自信がありません。
さて、さて、
話は夏休みに戻して…
釣りに行く前の日のこと。
「今回は、
捌くところまでやってみたい」
突然息子が宣言しました。
おお、ついにその時が
来ましたか。
私は、息子の決意を
嬉しく思いました。
翌日、
大漁を祈って
二人を見送り、
どんな魚が釣れるかと
楽しみに待っていました。
息子が捌くことを考えて
その日は、
いつもより早めに帰宅。
どうやら、
大物は釣れなかったようですが、
それでも、
夕ご飯には十分なほどの量が
釣れたようでした。
ウミタナゴ、ソイ、
メバル、小さなタイ…
まずは、
主人が、タイで
一通り見本を見せ、
その後、
息子がウミタナゴを
捌くことにしました。
主人の手元をよく見て…
さあ、いよいよ
息子の出番です。
まずは、鱗を取ります。
いいんじゃない。
次に頭と内臓を取ります。
そして、三枚におろします。
「小さい頃から
カッターとか
使い慣れてるから上手いな」
主人が言いました。
やっているうちに、
骨に刃を当てる
感覚を掴んだよう。
その手さばきに
母、唖然。
「やだー
お母さん
もうすでに追い越されてる…」
これでは、ますます、
私の出番はなくなりそう…。
それにしても
初めてでこの出来映え。
我が子ながら
すごいなと関心しました。
「楽しい」
そう言って、
その後、残りの魚を
全て捌きました。
「お父さんが
鮮魚コーナーで切り身じゃなく
まるごと一匹買う気持ち
分かった」
と息子が言いました。
どうやら、
魚を捌く楽しさを
知ってしまったよう…。
とは言え
今日が初めて。
どうしても
骨に身が多めに
残ってしまいます。
「出来るだけ無駄にしたくないな…」
と苦戦する息子に、
主人が言いました。
「そうなんだよ。
実は、こんな風に
3枚に下ろす
お刺身やフライは、
一番もったいない食べ方なんだよ。
焼き魚や煮魚は
骨に付いた身も食べれるからね」
二人の会話を聞きながら
今、大切なことを
学んでいるのだなと
しみじみ思いました。
命をいただく。
こうして、
釣りという
遊びを通して学ぶ命の尊さ
暮らしの知恵や技術
この後
捌いた魚の頭や内臓は
庭のコンポストへ運ばれ…
それを息子がせっせと土にする。
命の循環
持続可能な開発目標
SDGs
丁寧に暮らすことは
生きることそのもの
私たちが
子どものために出来ること…
それは、
生きる知恵や技術を伝えること。
共に体験すること。
子どもの興味関心を
そのまま受け止めること。
子どものそのままの姿を
認めること。
こうして
改めて考えてみると
学校の勉強だけでは
学べないことが
日々の暮らしには
たくさん溢れていることが
分かります。
豊かに生きるとは
どういうことかを、
息子は
遊びを通して
暮らしを通して
学んでいるのだと
思いました。
私は、歳を重ねる毎に
色んなことが面倒になり
生ゴミをコンポストに運ぶのも
手作りの洗剤を作るのも
最近では
息子の方が率先してやり
「お母さんもちゃんとやってね。
自然のためだよ」
と叱られる始末。
うん、分かってるよ…
どれもこれも、
未来の君たちのために、
地球のために、
大切なことだって。
出来ることをコツコツと。
そう言いながら
最近では、
やらないことが
増えてきて、
本当にごめんなさい。
母も出来る限り頑張りますね。
ありがとう。
かわいい我が息子よ。
君は緑の地球を守るために
生まれてきたのではないか…。
母には、
そう思えて仕方がないのです。
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