19回目の結婚記念日に思う。生きていてくれてありがとう。
「消えてしまいたい…
そう思う時があります」
3年前、
主治医の前で
主人が言いました。
前日まで
普通に仕事をして
普通に会話をしていた人が
突然命を絶つ…
そんな話を聞く度に
とても怖くなりました。
今
改めて思います。
生きていてくれて良かった…と。
あの時の主人は
とても疲れていたけれど
おそらく
周りの人たちから見たら
心を病んでいるようには
見えなかったと思います。
仕事が忙しく
それ以外でも色々な役回りがあって
土日の休みもなく
その上
実家の問題も山積みで
疲れているのに
眠れなくて…。
あの頃のことが
うそのように
今は
穏やかに暮らしています。
全ての問題が
解決したというよりは
一人で背負い込むことを辞め、
自分の在り方を
見つめ直したのです。
たくさんのものを
手放したら
急に自分の時間が出来ました。
けれど
初めは
自由な時間を
どう過ごしたら良いか
戸惑っているようでもありました。
それで
無理矢理何か用事を作って
忙しくしようとしている風でも
ありました。
自分のことを
あまりにも長い間
置きざりにしてきた主人は
自分が本当に好きなこと
自分が本当にしたいことが
分からなくなっていました。
笑い方さえ
忘れてしまって…。
自分と向き合うこと。
そのテーマで
共に歩んできた三年間でした。
今日は
私たちの19回目の結婚記念日。
19回目の結婚記念日は
風信子婚式(ひやしんすこんしき)
とか
ジルコン式と
呼ばれているようです。
穏やかで
愛に満ちた家庭を
築いていくことを願う…
そんな日なのだそう。
19年間、
本当に色んなことが
ありました。
悲しいことも
辛いこともたくさん…。
それでも
今
心から思います。
全てが必要なことだったと。
娘の死も。
震災も。
親戚の借金も。
実家の問題も。
仕事のことも。
愛犬の病気、死も。
そして、
夫の心の病気も。
全て。
これからも
きっと
色々なことがあるでしょう。
でも、
今の私たちなら
きっと大丈夫…。
私たちの
20年目の結婚生活が
始まりました。