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【双子生活】インフルエンザは突然に。宅内パンデミックの予感と悪寒。感染双子と過ごした一日。
ドキドキしていた。
病院の予約が取れたのは午後5時。ここでの診断によって今週の生活が180度変わる。祈るような、あきらめているような、ほぼ毎年恒例の時。
なんだか目がとろんとしていて食事も取らない。あきらかに身体が熱い三男(3)を抱っこしながら、これは(まだ)風邪だよなぁと考える。
無理に食事を食べさせることはせず、水分くらいはとときおり水を飲ませる。脇に挟んだ体温計の終了音を待たずとも、いっときのビットコインかというくらいの勢いで数値はあがっていく。
そして咳をきっかけに嘔吐。それほどの量ではないので、まだ風邪だとどこかで信じている自分がいる。
その時点で、翌日の登園はあきらめ長男(7)次男(5)四男(3)に、三男の状態と明日のことを説明する。ほとんど聞いてないけど。
そして朝、三男の体温はいくらか下がっていたところに、「やっぱりそうだよね・・・」と、四男の調子が悪そうな表情。むろん、ご飯はのどを通らない。
3年続くお決まりのパターン。双子のどちらかが体調不良となれば、もう一方も追随する。それでもまだ風邪じゃないかというくらいの様子だ。もしかしてというのは常に脳裏にある。
多忙な妻には通勤してもらい、在宅勤務に切り替えるも、自宅で仕事ができるかどうかは未知数だ。こういうときは普段見せることがあまりないテレビや録画が解禁となるが、それとお昼寝の間隙をぬって仕事ができることも。
全然だめ。
一応、仮面ライダーや戦隊モノ、ポケモンなどを見たがるが、僕が傍を離れることを嫌い、スクリーンを観ることもほとんどない。左手に四男、右手に三男。時折の咳に背中をさすり、流れる鼻水をふき、涙を流せば抱き寄せる。
まだ3歳なのでしっかりかかわってあげたいけれど、双子同時になると正直簡単ではなく、どちらかに「ちょっと待っててね」といっては、ひとりを支える。
症状に対するケア、トイレの動向、同時に起こることにない眠気、食べないとわかっていても作る食事(少し食べたりする)と、水分補給。気の遠くなるような時間。迫りくる審判の時。
さて、4時になったから準備しよう。
けだるそうな双子を着替えさせ、僕は病院に向かう。もう診断名に祈りをささげるようなこともない。四人の子どもたちを育てていれば、状態を見てその症状の重さは推測できる。
病院で体重と体温を測る。40度に到達して下がった三男と、順調に38度を越える四男。少し休んで昼寝もちょこっとしたからか、それとも今日初めて外出したからか、ちょっとだけ元気だ。
双子の名前が同時に呼ばれ、診断。
「注射はないよ」
と伝えていたものの、鼻に突っ込むアレは確実。ただ、触診の時点で先生は僕に目線と言葉をくれる。
「これはほぼ確実だよねぇ」と先生。
「ですよね・・・」と僕。
10分ほど待合室で時間を過ごすと、改めて呼ばれる。
「インフルエンザA型だね」と先生。
「ですよね・・・」と僕。
混雑する薬局で30分ほど待ちながら、双子に野菜ジュースを飲ますも、ほとんど飲まないで終了。とぼとぼ両手を双子それぞれとつないで帰る。途中で歩くのもつらくなったのか、三男を抱っこ。もちろん、四男も抱っこ。
傍からみたら男性の僕でも大荷物を持っているように見えるかもしれないけれど、インフルエンザに感染した3歳児を抱っこしているだけなんだ。ただ双子だから二人同時でちょっと重いけど。
ここでいくつか不安材料。
[1]元気な次男も登園不可になる
[2]逃げ場のない自宅で長男・次男への感染リスク
[3]僕ら夫婦にも感染リスク
こうなると仕事をどうするかということの前に、これから最短週明け、断続的感染だと2週間ほどのスケジュールを立てる。しかも[3]のリスクはないものとして。
それから[3]の場合も話し合う。逃げ道のない選択の連続だけれど、夫婦ともに「まぁ、仕方ないよね」という、悲観よりも楽観なコミュニケーション。
互いに感染は気をつけようねと言ってはみるも、これから両サイドにインフル持っている双子を配置しながら、長男と次男への感染を防ぐ生活に、いつどこで別のリスクが顕在化するかわからず、かつ、不可避に近いそれは、祈るというより、起こらないと奇跡、くらいの心境だ。
過去にはこんなこともあったし。
こんな修羅場もあったし。
・育児で詰んだ話。(工藤啓) - Y!ニュース
明日はどんな日になるかわからないけど、こういうときは笑うしかないよね、という夫婦と子どもたちと楽しく生活したいと思います。
現場からは以上です。
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