見出し画像

小学生年代が入院することもある赤城少年院を訪ねて

2023年9月21日、育て上げネットでは、寄付者の方々をお招きして赤城少年院スタディツアーを開催しました。コロナ禍前には年数回のツアーを開催してしましたが、昨年度くらいから徐々にツアー開催ができるようになってきました。

赤城少年院の法務教官、現場の先生方には大変お世話になりました。心より感謝を申し上げます。

赤城少年院正門

小学生も入院する可能性がある少年院


赤城少年院の施設特徴

赤城少年院は、主に10代前半など低年齢層の少年が、東日本から入院してきます。そのなかでも、「小学生」年代を受け入れることが大きな特徴でした。ただ、過去に非常に短期間に一例あったということでした。

中学生年代が入院することから、教育課程として「社会教育課程」と「義務教育課程」を持っています。

大きな二つの教育課程を有する少年院

収容人員は減少傾向、非行名称は多様


収容人員は減少傾向、非行名称は多様

一部を除く、多くの少年院では在院者収容人数は減少しています。統廃合も進められており、現在は全国44施設となっています。

在院者の非行名称は資料の通りですが、非常に多様になっています。収容人員が少ないため、グラフの増減は大きくなりがちですが、詐欺(特殊詐欺)で少年院に送致される少年がおり、対象年齢を考えれば、少年たち自らが計画実行するよりも、詐欺行為をさせる人間の存在が伺われます。

「知る」ことから始まる支援

毎回、スタディツアーには定員いっぱいの参加があります。遠方であることも多いのですが、強い関心を持っているひとたちが社会にはたくさんいる領域だと思います。

NPO領域、スポーツ領域、ビジネス領域など、さまざまな領域で活動されているひとたちに参加いただきました。

実際に、施設の中を見学するだけではなく、矯正教育を受けている、移動している少年たちの姿もありました。参加者からは、イメージしていた像とずいぶん違う話もたくさんありました。

映画や漫画のイメージとは異なり、施設も少年も、そして24時間365日少年と寝食を共にする法務教官の先生方のことも、目で見て、話を聴いて、初めて「知る」ことも多かったようです。

少年犯罪の抑止、矯正教育の充実、出院後の社会の在り方など、施設を歩きながら、また、帰路のコミュニケーションでも、実際に現場を見て、知っていただくことで、イメージができて、さまざまなアイディアもいただきました。

今後も、スタディツアーを通じて、「知る」ことを通じて本領域の現場を理解できる機会を作っていきます。

●応援団を募っています

育て上げネットでは、「少年院を出院した子どもたちに寄り添い、更生自立を支え続けるプロジェクト」を通じて、月額1,000円の応援者を募っています。ぜひ、応援団の一員として、少年の更生自立を応援してください。



いいなと思ったら応援しよう!