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【双子生活】秋の海、双子と波とファンタジスタと。

先日、伊豆方面に行く用事があったので、長男(8)次男(6)双子(4)を車に乗せて、ロングドライブしてきました。

全員チャイルドシートなので、双子が生まれてからは三列目に長男次男、二列目に双子(特に席は決まってない)というフォーメーションです。0歳から最近までは双子が危ないので最初に載せるようにするわけです。

そうなると二列目のシートを前に動かせないため、長男と次男は後部からシートによじ登り、三列目の座席に座る。そしていまは自分でできますが、僕も後部から二人のシートベルトを締めてやっとハンドルを握ることができるみたいな感じでした。

降ろす時も、双子のひとりシートベルトから外し、そこで待たせつつ反対側に回って、もうひとりのシートベルトを外して、手を確実につないだまま後部を開け、長男と次男を下す。一瞬片方の手を外して、後部扉を閉める。そして、双子の手を握り、長男と次男に声をかけながら、安全を期して目的の場所まで歩いてました。

いまもそんなに変わりませんが、一回の乗り降りにとても手間がかかるため、近距離であっても複数個所に行かなければならないときや、全員乗っていくぞ!というときに「やっぱりトイレ!」とかなると、なかなかシンドイところです。

そしてロングドライブとなると、とにかくうるさい。後ろから前に攻撃(ほぼファンタジスタ次男)すると、前の双子が泣いて、ドライブしながら大きな越えて「ファンタジスタ!」と注意をしても、どうせドライブしているからということなのか、ときおり、それを繰り返し、そんなやりとりにすぐ飽きる長男は、2時間、3時間のドライブでもずっと本を読んでます。車酔いという言葉はないようです。

それでホテルに到着して、気温は高くもなく、ちょっと肌寒くなりかけではあったものの、目の前にはビーチ。サーフィンしているひとたちしかいませんでしたが、彼らとともに、少しだけ散歩。

「いいかい、海だけど泳がないよ。それに海に入って濡れてしまったら、風邪を引くかもしれない。膝より上の場所にはいかない、水をかけあったりしない。わかった?」

僕も案外パパらしいこと言うようになったもんだ、なんて思って久しぶりに海の風を受けながら少しずつ落ちていく夕日を眺めようかと思ったかが先か後か、ファンタジスタが全力で海に走り、秒でずぶぬれ状態に・・・

波打ち際をあっちからこっち、こっちからあっちに駆けまわり、すさまじい勢いのため、下半身はもちろんのこと、上半身もずぶぬれレベルに。そこで思いました。

「あっ、しまった。そうなる可能性は十分あったので、なんなら洋服ではなく水着の方がましだったかもしれない」と。

ファンタジスタが走れば、双子が走る。

次男が走る後ろをついてみるみるずぶぬれになっていく双子。ただ、圧倒的なスピードで波打ち際を駆け回るファンタジスタに追いつけないので、最終的にはバラバラに走る三人、自分のペースでいる長男。

やっぱり海は怖いので、転ぶくらいならいいのだけれど、それで海につかっているところを発見できずに・・・なんてこともよぎりました。ライフベストも、ヘルパーも、浮き輪もないですから。

そこで日々のワンオペ、公園放牧で培った「周辺視野」と「焦点追尾」のスイッチを入れる。ファンタジスタと双子が視野でとらえられる位置を見つけ、細やかにポジション修正。それでもとらえきれないこともあるため、誰かひとりを見ないよう、どこにも焦点をあてず俯瞰を意識する。

さすがに気温も高くないなか、あまり濡れたまま走らせるわけにはいかないと、戻ってくるように指示。そりゃ、コーチング的に「気が付かせる」ような気の利いた声もかけたいけれど、海でテンションがあがった子どもたちには大声てティーチング、どころか叱り口調しかありません。

双子のひとりが拾った貝殻を見せてくれる。しかし、僕の視線は砂だらけになりかけているズボンに。足を入れるくらいで来てしまったので、タオルもバスタオルもない。洋服だって一杯持ってきてない。砂だらけになってしまったら、洗濯もシャレにならない。

祈るような気持ちでファンタジスタを見れば、砂にまみれるどころか、砂に埋まってもおかしくない、不審な動き。声をかけ、行動を抑制し、みんなでホテルに戻ることに。

妻には「大丈夫、少し海辺で足つけるくらいだから」とか言っている僕。そんな約束が守られているとはみじんも言えないファンタジスタと双子のずぶぬれ加減と、やっぱりさっと落とせるレベルの砂出ない状況。

妹にホテルからバスタオルを持ってきてもらう間、ホテルの外にあるシャワ―で砂を落とさせつつ、洋服、ズボン、パンツを四人分洗う僕。全員の身体を拭き、バスタオルで身体を包み、他のお客さんにご迷惑にならない行動を心掛けよと指示。

なんでしょうね。海とホテルでテンションのあがった子どもたちが、バスタオルをまとったまま普通に部屋まで歩くことを期待した自分のふがいなさ。

生まれてすぐにNICUで一か月、あの小さな双子、どっちがどっちかわからなくならないように足につけられたタグ、少しずつ歩けるように、話せるように、手がかからなくなり、ファンタジスタと融合して化学反応を起こして、日々のいたずら、喧嘩、怪我、騒音と戦う日々。読書する長男。

そんな小さな小さな双子も、海を眺めてちょっとかっこいい男の子みたいな感じに見える、奇跡の一枚の写真。

現場からは以上です。

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