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024|偏執的なアーティスト達
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Title|PARANOID
Date Created | 2022
Art Supplies|ペン
Size|-
Concept|
光と影の境界線を探していた。
影に引き込まれそうなその光は
こちらをじっと見つめた。
Explanation|
人間の顔を描く時、様々な描き方がある。その中でも、影によって顔の半分が真っ黒になっているような見せ方にとても惹かれた。それは白黒の世界でも人の顔に奥行きを感じる面白い表現だと思った。そんな表現を自分なりに落とし込めないかと考えた。それが今回の作品「PARANOID」だ。日本語で偏執的なという意味や、被害妄想といった意味合いがある。それは自分のこだわりはもちろん。影に飲まれる前に自分を見つめてきているような。そんな気持ち悪さを表現したかったのだ。その美しくも不気味な彼女が何者か誰にもわからない。渦巻くメデューサのような髪型に、石にされそうな眼差し。じっとりとした表情を我ながらうまく引き出せたと思う。そんな作品だが光と影というお題では様々な意図が考えれる。真っ二つに割れた光と影は二面性を表す。無彩色のみの画面には閲覧者が頭の中で色を付ける客観性を引き出すことも。ただ女性がこちらを見つめる作品などこの世にいくらでもある。それでも自分の魅せたい形に落とし込めた数少ない作品です。皆様はこの作品についてどんな妄想を考えれますか?膨らめば膨らむほど彼女の目から伝わる情報は変化していくでしょう。それがアートを見るということだと私は思います。だからこそアートはPARANOIDという偏った考えを持つ人間が輝けるのです。実際そういった人間が多い業界でもあると思います。しかしそれは一般人には理解できない考えがあるからこそ、その頭を作品を通して覗けるという需要が生まれるのです。他人の頭の中に興味がある人間は意外と多いものですから。これもただの被害妄想かもしれませんがね。