CoC7版戦闘座談会まとめ
2021/2/11,19:00~あやさんのdiscordサーバーで行われた7版戦闘経験座談会についての議事録をまとめました。ルルブページは全て7版です。
座談会の目的
「おもしろいシナリオを作るために戦闘をどんなさじ加減で組み込むかを考える」
実際に経験したイマイチな戦闘をもとに、解決策を出し合いました。ルール説明よりも、「そもそも戦闘をする必要があるのか?」「どんな戦闘が面白いか?」などについて議論がなされました。
トーンの説明が何よりも大事
はじめに。シナリオのトーン・その卓のトーンを伝えることが何よりも大事です。「銃火器welcome神話生物ぶっとばそうぜ!」なのか「探索者もただの人間よ……逃げ惑うが良い……」なのか。セッション前にKPとPLですり合わせましょう。例えばシナリオの雰囲気が壊れるから銃火器の持ち込みはやめて欲しいとき、KPはその旨をはっきり伝えましょう。PLは伝えられた世界観に従いましょう。
つまりKPとPL双方が「こんなセッションがやりたい」と思っているならば、以下のNGパターンに該当していても全く問題ないです。楽しいセッションを。
望ましい戦闘の回数とそのラウンド
戦闘が長引くとテンポが悪くなるので、短めに終わらせた方が良いです。戦闘発生回数は中ボスとラスボスの2度くらい、一度の戦闘が1~2ラウンドで終わって欲しいとの意見もありました。
敵の強さやスリルを感じさせたい場合、戦闘ではなくイベントとして処理するのも手です。<聞き耳>や<幸運>などの判定で、探索者は敵の一撃を察知することができます。
次からは実際に戦闘がぐだった経験とその解決方法についてです。
Ep.1:回避の高い敵で場面が硬直する
TRPGに限らず、敵が攻撃を避けまくるゲームはストレスが溜まります。このストレスの原因は状況に進展がないことです。「どんどん状況を進展させる」ことを念頭にシナリオ作り・キーパリングしましょう。この心がけは以降のエピソードにも役立ちます。
→そもそも敵に回避をさせない、戦闘が早く終わる行動をとらせる
※7版でのポイント「回避」より「応戦」を選択する
(敵の回避と応戦について→ルルブp100)
→永遠に回避し続けることができなシステムにする
ex.敵が遮蔽物に隠れるが、遮蔽物がだんだん壊れていく
回避の高い敵の派生として、「特定の攻撃を無効化する敵」がいます。これも倒すのに時間がかかりますし、探索者の取れる行動が少なくなるので、使いどころは考えましょう。
Ep2:多くのザコ敵を倒すのが単純作業になる
→全体攻撃ギミックを用意しておく
ex.天井を落とす、ロール成功で使える毒や爆弾を置いておく
→全滅させなくても目的が達成できることにする
ex.1人でも倒せば、ビビって持っている情報を吐くことにする
Ep.3:戦闘ギミックがあるのに単純に殴られる
→戦闘開始時に「この戦闘が避けられるものが否か」「勝利条件/敗北条件」を示す
分かりやすいがPLの思考を凝り固めてしまうのでは、と参加者の中でも意見が分かれました。
→誰かが発狂している場合、7版「狂気のひらめき」で戦闘終了条件を閃かせる
→ギミックに気付けるような描写を行う
即席武器(p100)を作って攻略する場合など、KPは使えそうなものの描写をしっかりと行うべきでしょう。PL自身に馴染みのない場所が戦闘の舞台である場合、PLからありそうなものを提案をすることは難しいです。
Ep.4:警戒している状況なのに敵が不意打ちしてくる
→気付けるかどうか、何らかのロールを挟む
そもそもホラーゲームという性質上「前触れ」の演出が映えるのだからやらないのは勿体ないという観点の意見もありました。
Ep.5:考えて行った行動が無駄になる
無理のある行動ならともかく、その状況ならできるであろうことが、シナリオで想定されていなかったがために、出来なかったことにされること、です。(ここまとまってない)「敵へ毒を仕込んだのに、あとで毒無効だったと判明する」など。
→無駄になることを事前に匂わせる
ex.何かに耐性を持つのであれば、探索者がその行動をとる前に、それが分かる一コマを入れる
→完全に無駄にはせずに、敵に与えるデメリットを調整する
ex.ダメージ半分とか
→PLの予想を遥かに超えた強大な敵であることを演出してがっかり感をわくわく感に変える
Ep.6:強すぎる武器をどの程度まで許可するか悩む
→使ったときのデメリットを用意する
ex.ロール失敗で不発/暴発
ex.毒を使うと人質まで死んでしまう
→事前にその卓のトーンを伝えて「ここまでやってOK」を明示する
「推奨:戦闘技能」では護身レベルなのか、重火器レベルなのか分からないという意見もあったので、シナリオで想定されている戦闘のレベルについては詳細に伝えたほうが良さそうです。
Ep7:戦闘とリアリティーをどう両立させるか悩む
現代日本で銃火器は使いにくい。だからと言って、腹に雑誌を仕込んだりするのはダサいのでちょっと……というときがあります。
→司法が届かない場所を舞台にする、クローズド系
→あまり細かくリアリティを追わなくてよいのでは
ルルブ(p203)に「だけど現実ではそうでしょ?」というコーナーがあります。素敵な演出の為ならば、リアリティは尊い犠牲になってくれるでしょう。
Ep8.戦闘技能を持つ人だけが活躍しがちになる
→「全員が参加しやすい」設計にする
ex.帆船での戦闘。誰か一人に大砲のロールをさせるのではなく、装填係や帆を操る係など、役割を割り振る。
ex.神話生物が迫る中、一人が車を運転し、もう一人が呪文を使う。
おわり
かなりの長文になってしまった……代わりに参加者さん以外が見ても結構分かるのではと思います。話題に上がった順につらつらと書いているので見にくいところがあったらすみません……!もし意図せぬまとめ方をしていたらご連絡下さい。