10年間飛び込み営業をやってきて辛かったと思う瞬間ベスト3
こんにちは!フルーツボーイ中村です。
35万人の老若男女に声をかけまくってきた、ちょっと変わった果物屋です。
今回は10年以上果物の訪問販売をしてきた私が、この仕事をしていて、これは辛かったな~と思う瞬間ベスト3を発表します。
この仕事、かなーり白い目で見られてきた自信があるので(笑)
きっと今、苦しみながら頑張っている営業職の皆さんにはきっと共感できる内容かと思います。
さーて、その前に、、
私はプロフィールにもあるように行商の果物屋です。冒頭にも書きましたように、本当に一人一人にくまなく声をかけまくっているので、アポなし訪問販売の究極のスタイルだと思います。
言うならば
スーパーストロングスタイル!!!
なんか缶チューハイっぽいですが、、笑
人によっては
「え?ガチ!?」
と引いてしまうかもしれません。
令和時代にこんなやり方を、、、?と思う方もいるかと思います。
抗体を持って、読み進めてもらうために、この動画をぜひご覧ください。
仕事現場を包み隠さず披露しています
では
まず、前提として
この記事を読んでいる方の中で訪問販売で商品を購入したことがあるって方は何人いますかね??もしくは買ったことはないけど、ドアを開けて話を聞いたことがあるって人は何人いますかね?
勝手な想像ですが、とても少ないように思います。。。
訪問販売ってあんまりイメージ良くないですよね?
なぜでしょう。。。
「押し売り」「買ってくれるまで帰らない」「宗教の勧誘みたい」
なんだネガティブなキーワードが浮かんでくるのは私だけでしょうか?
今回はそんなマイナスのイメージの訪問販売を10年以上やっている私が実際の事例を紹介しながら、本当のネガティブを紹介します笑
それでは行きましょう!
10年間飛び込み営業をやってきて辛かったと思う瞬間ベスト3
3位 強烈な断り方をされる
まずはこちら。
これは非常にわかりやすく「辛い」と思う瞬間です。
訪問販売なので
私としては、9割方断られることは分かっています。つまり断られる準備ができているということです。
しかし、その断られ方がキツイとメンタル的に相当やられます。
例えば
「いらねーよ!」
「押し売りやめなよ?もう来ないでね」
「宗教でしょ?いりません」
・
・
・
普通に「いりません」と断ってくれればいいのに、、
そんな強く言わなくても、、(泣)
しかも、とても傷つく一言、、(泣)
一番キョーレツだったのは
「ちょっと待って」
と言われて、ガチャっとドアが開くなり
いきなり胸ぐらをつかまれて
「オメー!誰の家ノックしてんだコラ!」
と玄関から飛び出し、車道まで押し出され、、
「すみません!すみません!」
と永遠と謝罪。
通行人が助けてくれるまで何も抵抗できず、、本当に怖かった、、、
とほほ、、、
第2位 話を聞く前から、なぜかケンカ腰
このパターンもあります。
一軒一軒まわっていると、私の声が大きいためか、次に行くお宅に到着する前に声が届いており、「次はウチに来る」と身構える人がいます。
人によっては、私が訪問する前に外に出て、両腕でバツ✕印を作ってウチには来ないで、と言ってくれる方がいます。前もっていらないことを示してくれるため、時間短縮になるので、それはむしろありがたいのですが、
中にはこんな方も。
同じように玄関から出るやいなや
「あんた、なんでそんなことしてんの?」
「その果物どこから盗んできたの?」
「ぜっったいに来ないで、ドアに触れないで」
逆に声をかけてくるパターン。
かなりの勢いで、しかも何故かケンカ腰。。
一番辛かったのは
歩いている私の前に2人組が現れ、
1人が進路をふさぐように立ち止まり
「おい」
と一言。
そして次の瞬間、
すごい勢いで私が持っていた果物かごを
バチコーン!
と蹴り上げました。
入っていたみかんが2玉クルクル~と宙を舞い、
ポト、ゴロゴロ、、
そして、何も言わずに去っていきました。
。。
え、、??
面食らってしまい、一瞬立ち止まりましたが、
すぐに我に返り、
泣きそうになりながら、落ちたみかんを1玉ずつ拾い上げていました。。
その日は途中で切り上げ、帰宅しました。かなり悲しい出来事として覚えています。
ケンカ腰、とかそんなレベルではありませんね、、
焦、、
さぁさぁ
これでも結構キツいのですが、1位に参ります!笑
1位 何もしていないのに、ご近所同士で悪い噂が広まる
第1位ですが、もしかしたら2位よりも辛くないと思うかもしれません。
しかーし、私にとっては余裕の一位です。
実はこれが一番効くんです。。
直接的な辛さではないからこそ、じわじわと後に引きずるような苦しみが残ります。
ご近所さん同士のつながりが多い地域によくあるのですが、仲が良いゆえによい噂も悪い噂もソッコーで共有されます。
特に団地などの集合住宅などでよく怒るのですが、、
例えば
「また来たわよ~、、何なのあの子。。?_」
「あなた話さない方が良いわよ、何されるかわからないから」
・
・
何が苦しいって、私がいない場所でコソコソと聞こえるってことです。
よくあるパターンでは
訪問した際は
「いらないわ~、ごめんね~」
と
割と優しく断られるのですが、その直後
その人が外に出てきて、ご近所さんに声をかけ、
「さっき変な人来なかった?宗教か何かだよね、怖いわね~」
とお互いに話し合っているのです。
基本的にはすぐに立ち去るのですが、
団地などの場合、下に降りるために、上の階でエレベーター待ちをしていることがあります。たまに1分~2分程度待つ場合もあるので、前述したご近所ミーティングに遭遇することがあるのです。
遭遇と言っても、もちろん私からは死角で見えず、本人たちも私がいないと思って話しているので、私だけが聞こえているのですが、
これがキツイ。。。
聞きたくなくても聞こえてしまう、、
本当はそう思っているのね、、、
さっきはにこやかにしてたのに、、
直接言ってくれると楽なのに、、
と、どこにぶつけてよいか分からない悔しさと悲しさが頭の中を渦巻いています。
気持ちが落ち込んだままエレベータに乗り
「これ以上、このエリアは回らない方がいいな、、」
と心の中で落ち込んでいるのです。
ふーー
こうやってつらつらと書いていくと、ネガティブな気持ちに支配されて、気持ちが落ち込んできますね~笑
それでもやり続けます
さて、いかがでしたでしょうか?
10年以上、訪問販売を続けているから、断られるのは慣れているんじゃないの?と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
人間は心の弱い生き物です。
その都度その都度、ダメージを食らっているわけです。
10年やっていても、辛い瞬間はたくさんあります。
しかし
自分が弱い生き物であることを知っているからこそ、相手も弱い生きものであるということも理解できます。
そりゃいきなり来たら怖いよね?
テレビとかでネガティブなイメージがあるからしょうがないよね?
自分の家だけ狙われていないか不安だし、ご近所さんに相談したいよね?
・
・
私も相手も弱い
私も相手も身の安全を守るため、まずは防御バリアを張るのです
それでも
バリアからのぞき見しながら、
そして片足を出したり引いたりしながら
相手の様子をうかがいながら
その人と繋がれるタイミングを計っている。
人は人と繋がりたい生き物。
繋がることで、前に進むパワーをもらう生き物。
私はそれを知っているので、
いや
そうだと強く信じているので
ずーっとこの仕事を続けられているのです。
そして、そんな人間の特質にとんでもない価値を感じているからこそ、この仕事ずっと続けているのです。
最後は何だかいい感じで締めてみたつもりです。
実は
私がこのnoteで伝えたいことはこの人間の特質について研究している部分です。10年間続けているこの仕事ですが、当時はかなりの数の仲間がいました。でも、現在残っている仲間は一人もいません。
私一人です。
それでもやり続けられる理由、親、家族から反対されながらもやり続けられる理由は、根っからの研究者気質で「人間」について非常に興味があるからです。
もし、興味をもってくれた方はフォローして、私の記事を覗いてみてください。私には命を懸けて達成したいことがあります。
それでは!
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