本組という村
私の住む本組という場所の紹介を少ししていきたいと思います。
天孫降臨の際、この地には良い水がなかった。
そこで、ニニギノミコトはアメノムラクモノミコトに高天原へ戻り、水の種をもらってきてくれ〜と頼んだ。
アメノムラクモノミコトは高天原でアマテラスオオミカミより3つの水の種をもらって高千穂へ帰ってきた。
これを藤岡山の麓、神代川のほとりに置かれた。
ここを天眞名井という。
神話に興味がある方は何となくでも聞いたことのある話だと思います。
天眞名井の上には水神様が祀られており、『藤岡山』と彫られているのが見受けられます。
神代川は別名熊白川(くましろがわ)とも言われており、年代不詳の『略縁起』には白き熊を三毛入野命が射止めたと書いてある。また、熊とは樋口神跡明細記には熊という字は神と通う意味もあるそうです。
この神代川は以前は水も今以上に沸き、子供達は川で水遊び。
高千穂小学校の校歌の頭に『神代川の清き水』とあり、作った当時の面影を感じられます。
しかしながら、生活排水など、浄化はできておらず、汚い川と成り果てていたそうです。
その後は浄化槽や下水道などの普及により水質は以前よりは改善され、また改修しコンクリートで整備されました。
これは高千穂へ来た頃、約10年前の写真です。
県の事業で昔の川の風景を、そこに暮らす住民と共に戻しましょうというプロジェクト、かわまちつくりが今実施されました。
今現在はこんなにきれいになりました。
小魚や蟹など、生物も確認できるようになったそうです。
詳しくはこちらをご覧ください
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/chiiki/shityoson/nishiusuki_shityo/jindaigawa/
さて、この天眞名井の川向こう側には夜泣き石という岩が置かれていました。
夜泣き石とは、災いのあるときに、この石がうごめいて皆に知らせたという伝説やコノハナサクヤヒメがあまりにも難産でこの石にしがみついて産んだこともあるそうです(火をつけた建物の中で産んだという伝説もあるのだが…)
そして、赤子の夜泣きがひどい時はこの石に触ると夜泣きがおさまるという伝説もあり、なんと我が子も夜泣きの時はこの石にお願いしたものでした。
以前はこんな感じ。
現在は場所を変えていました。
正直、久しぶりに見たら、川の側にあるのですが、なんか神々しくないというか、ただの岩のような感じであまり凄みを感じません。
さてさて、話は戻り、天眞名井には昔妙見社が神代川に建っていたそうです、今はその柱の跡が2つ、今現在は埋められています。
この写真でも確認できるかなと思います。
神代川の上流の方です。
農場高校入り口辺りから下に下る道があり、川沿いを歩くことができます。
いくつか水神様もあり、お祭りの時は一つ一つしめ縄を張っていくそうです。
来年には参加したいと思っています。
水神様の事はまた後日にでも。
この辺りはかわまちつくり対象の場所ではありません。
対象は荒立神社の下の鳥居から道路から見て右手側天眞名井周辺までです。
神代川については以上です。
もう少し長くなりそうなので、この辺で。
また、次回。
参考文献
神々の里本組 たかまがはら
高千穂の民家