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巨大奇石

高千穂の古事伝説・民話に書かれていた、「巨大奇石」。

岩戸寺尾野より下野地区へ抜けるトンネルが開通したのは、2011年。

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この上部には昔の往還である峠道がある。

らしい。

地元の方に聞いてみると、昔はこの峠を越えて、下野にあった萬代酒造(今はない)まで焼酎を買いに行っていたと聞く。

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途中までは車で行ける。

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時折、巨大な岩が出てくるが、最初は比較的歩きやすい。

さらに歩いて行くと、文字が書いてある石を発見する。

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何かお社があったのであろうか?

よくよく見てみると、明治15年落成とあり、たくさんの方の名前が彫られてあった。

甲斐畩常著「高千穂村々探訪」には、こう記されている。


この8合目には明治15年大改修した時の碑数基がある。戸長土持信敞以下の世話人が名を列ねている。

昔の人は尾根伝いに交流があったので、下野地区との交流も当たり前だったのだろう。

この峠の頂上まではもうほとんど人が踏み入ってないせいか、荒れていて歩きづらい。崩れているところもあり、本に書かれている状況とは違っているのではないかと思われる。

頂上に着くと、ほんとにあった。

巨石

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長方楕円形の巨石が3本。大きいもので地上に出ている部分が3~5メートル。幅1メートル余り、厚さ5~60センチもあり、地下に埋もれている部分を1~1.5メートルと予想すると、全長5~6メートルとなる。

古事伝説・民話より

昭和10年考古学者鳥井龍蔵博士や、大場磐雄博士、延岡の考古学の権威者石川恒太郎氏(昭和19年発表)等の論文によれば、古代人の信仰の対象となったとか、いや違うとか。

元高千穂高校特別教師であった考古学者柳宏吉先生も調査されたようである。

瓊瓊杵尊の墓であるという話もあったり、神武東征を祈念したものでもあるといわれている。

写真の通り、今現在は折れてしまったのか、埋もれてしまったのか、”巨大”とまではいかないが、不思議な魅力を発しているのは間違いない。

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興味のある方は登って、目で確かめてみるとよい。

参考文献

甲斐畩常著 高千穂村々探訪

高千穂の古事伝説・民話


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平井俊徳
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