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羽根のある地蔵菩薩
押方地区山附。
蛍も生息していて、今の季節は飛び交う蛍を見ることができます。
山附、徳別当『とくべっとう』は三田井家のお城、仲山城の裏側として鞍掛山一連の場所です。
仲山城裏の守りとして出城があったそうです。
見晴らしもよく、五ヶ瀬方面、津花峠、杉ヶ越の2つの道路。
また、上野、田原、阿蘇方面まで見渡せる格好の出城で見張所でした。
徳別当と隣の集落、大地ヶ谷との中間に公民館がありますが、ここにはいくつかの五輪塔があります。
この辺を『とのんやしき』と言うらしいです。
西南の役の際、西郷隆盛が立ち寄り腰掛けたという岩があるそうですが、まだ拝見することはできていません。
徳別当より向山へ抜ける道へ行き2、300メートル程進むと地蔵堂があります。
道路端ですが、後ろ向きなのでちょっと分かりづらいです。
阿多護将軍大地蔵菩薩と書かれています。
ここには羽根の生えている珍しい菩薩像があります。
地元の方の話では、以前はもう少し奥側にあったけども、火事になってしまった際、自分で飛んでここまでやってきたというのです。
また、北郷にある火伏せ地蔵で有名な宇納間地蔵の兄であると言います。
これは地元に伝わる話なので、真実かどうかは分かりませんが、宇納間との繋がりはあったそうで、以前は地区から2人が代表として祭りの時は歩いて北郷まで行ってお札をもらって帰って来たそうです。
かなり大変な事ですね。
鬼八にしても、三田井家の家臣にしても、ここを通り五ヶ瀬町内の口へと逃げているので主要道路から逃れる為、険しいけどもここを通り道としていたのだと考えられます。
その土地土地にしかない伝説は面白いですね。
皆さんの土地にも、地元ならではの伝説があるのではないでしょうか?
私が歴史に興味を持ったきっかけは、そんな地元の民話を知りたいと思ったことでした。
参考文献
甲斐畩常著 高千穂村々探訪
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