荒立神社 夏祭り
例年7月29日には荒立神社において夏の大祭が行われる。
祭りに向けて、地元住民による駐車場の草刈りやしめ縄作り、茅の輪作りがある。
茅の輪は神社の拝殿入り口に飾られる。
茅の輪とは夏越の祓いとして、茅で作った輪を通る事で、身を清め、無病息災、家内安全を願うものである。
茅の輪くぐりは唱え詞を唱えながら8の字を描くように左回り、右回り、また、左回りとする。
由来は備後の国で暮らしていた蘇民将来(そみんしょうらい)という人物がここを訪れた素戔嗚尊(スサノオノミコト)をもてなし、そのお礼として、茅の輪を腰につけると疫病から逃れられると教え、その教えに従った蘇民将来は難を逃れたというところから、現在ではくぐることになったと云われている。
※ このサイトより引用
柱にくくりつけたしめ縄を3人で締めていく。
少しずつ、藁を入れながら先輩からのアドバイスが入りながら作っていく。
祭りには村の人の力が必要不可欠で、村人がいかに地元の神社を大切にしているかが分かる。
荒立神社は夏と秋祭りがある。
荒立神社、秋祭りに関しては以前まとめたものを参照いただきたい。
夏祭りとの違いはさほどなく、神楽殿において、『神降し』という舞の後、神事があり、拝殿にて神楽奉納3番が舞われる。
荒立神社の祭神である猿田彦大神の『彦舞』により、清め祓われる。
次にもう一つの祭神、天鈿女の舞。
初めて、荒立神社において、私が舞わせていただいた。
最後は『杉登り』で荒神様を招き入れる。
今年はいつもとは違う奉納された面様を着けて舞われた。
神楽奉納が終わると例年では棒術が奉納され、また同時に子ども神輿が下の参道を歩いていく。
地元だけの子ども達だけでは人手が足りない為、子ども同士の友人達にも声をかけて加勢してもらう。
これは3、40年ほど前に有志で地域活性化の為、子ども神輿隊を立ち上げた。
その頃に作られた神輿はとても立派なもので、今年それを修復作業をした。
Before
After
昨年に引き続き、今年も子供神輿、また棒術は中止となってしまった。
毎年のぼり旗もあがり、参道が飾り付けられる。
早く、いつも通りの祭りが行われることを願う。
しかしながら、近年では参拝者も多く、地元の方はおもてなしで忙しく、なかなかゆっくりすることもできないでいたが、ここ2年は地元の方々だけで、本来の祭りの形になっているのではないかという気もするのも事実。
実際地元の方も、「久しぶりにゆっくり神楽が見れた」という声もでるほどで、これはこれで氏神を大切にし、また尊ぶ本来の姿なのだと思う。