諸々の塚あり諸塚へ
高千穂郷の一つ、諸塚村。
五ヶ瀬町三ヶ所、高千穂町向山、日之影町大人地区より山を越えるとその集落にたどり着きます。
諸塚。
名の通り、修験者の霊山でもあった山岳信仰により、山深く亡くなられた方の塚が諸々に、あった。
それにより、諸々の塚。
諸塚となったと云われています。
https://www.vill.morotsuka.miyazaki.jp/morotsukayama/※ 諸塚村ホームページ参照
先日、高千穂郷八十八社を巡る旅に諸塚村へ出かけました。
日之影町大人地区を通り、山を登って行くと、展望所がいくつもあり、天候もよく遠く延岡よ海を眺める事ができました。
結構なカーブが続きます。
諸塚キャンプ場、池の窪グリーンパークの近くの道沿いには甲斐の最後の武将『甲斐秋正』の墓もありましたが、今回は素通り。
高千穂神社付近の池の窪という場所と名が一緒なので、地形に関係しているのでしょうか?
さて、キャンプ場を越えると左手に鳥居が見られます。
その向かいには駐車場もあります。
ここは家代と書いて『えしろ』地区。
熊野三社権現、家代神社になります。
元々は熊野信仰にて、紀州熊野より分霊し勧請したようですが、明治5年に当地に鎮座していた八幡社と合祀し『家代神社』と改称したようです。
また、横道を少し歩くと観音堂があり、沢山の石仏を見る事ができます。
道下には金鶏寺があります。
ここはかつて下野八幡大神社の神宮寺であった鶏足寺の下社との事で、繋がりがあるそうです。
今回はじっくり見ることはできませんでしたが、とても立派なお寺です。
次に向かったのは同じ地区にある岩登八幡宮、岩登神社です。
結構な坂を下って行きます。
行き着くと社があり、その背後に滝を眺める事ができます。
御神瀧
拝んだ後は再び坂を登るというなかなかの場所です(汗)
ここは明治5年に家代神社に合祀しています。
次に向かったのは、塚原地区。
峠を越えて行くとやっと集落が見えてきます。
光の宮大明神、塚原神社です。
綺麗な木造だったので、建て直しのかと思いきや、塗り替えたようです。
延宝神明帳に「日向の内ひ木という所より高地穂家代塚原に御光臨成され御社建て申す也。彼の宮山は光の宮森一所の森也」とあり元神であります。
これは次に行った平田大明神、平田神社にも繋がりますが、百済王伝説に関係するようで、大白山の伝来の手掛かりにもなるそうです。
お大師さんのところが分かれ道になっており、右に行けば人家があります。
その途中から山へ登る道があり神社へ行き着きます。
左手に行くとぐるっと回り神社へ行き着く事ができます。
五ヶ瀬町鞍岡地区の折立神社に似ている雰囲気でしたね。
しめ縄上には鰐口も見られました。
明治4年に塚原神社に合祀しています。
塚原神社前には高千穂町の柚木野神社のように公民館と公園があり、トイレもあるので休憩するにもいいと思いますよ!
諸塚村の神社はまだありますが、今日はこの辺で。
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