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「京都のヨーコさん宅」235 うどん出汁
1960年代後半、東京南青山で経営していたライブハウスに、当時国会議員だった森喜朗氏が時々訪れていた。と言っても音楽を聞きにきていたわけではない。たまたま誰かに連れられてやってきて、メニューにあったきつねうどんを食べ「うんうんこの味、東京では食べられなくて」と、いとも満足したからなのだった。つまり彼はきつねうどんを食べたいがためにライブハウスへ来ていたのだ。森氏も関西出身である。
深夜まで営業している店で、酒を呑んだ客がシメに欲しがるのは麺類だ。関西生まれの私としては、ラーメンではなくうどんにこだわりたかった。
関西風のうどんだしをインスタントながら忠実に再現出来るのが「東丸のうどんスープ」である。他都市へ引っ越した関西人が、スーパーの食品売り場でまず探すのがこれ。多分、ほとんどの都市で見つけられるはずだ。ただし、地方によって微妙に味を変えてある。