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くちぶえ和手、ただいま準備中!

クチブエの平塚です。

私たちクチブエはデザイン事務所として活動していますが、もうひとつの側面があります。

それはクリエイトチームとしてオリジナルグッズの制作販売を行なっていること。

その中のひとつ。くちぶえ和手(にこで)として活動しているのが、茶道グッズを中心とした和小物の制作販売です。

きっかけは知人のこんな相談からでした。

着物や反物がタンスに眠っている。もう誰も着ないけど捨てるのはもったいないし、売るにしても価値があるのかわからない。そう思ってずっと手付かずになっている。何か良い方法は無いのか…と言うものでした。

拝見すると着物や浴衣、帯、帯締めをはじめ仕立てる前の反物や布地などなど、本当にたくさん。素人目にも年代物でとても高価で貴重な布製品だと感じました。

その時代ならではの技術がふんだんに盛り込まれており絵柄や模様などの意匠に興味を持ったのも理由のひとつですが、表面的な情報だけでなく、何よりその中には先人の方々との思い出が一緒に紐づいているということ、出きれば処分せず使い続けたいという思いがあることも知りました。

相談者の方と話し合った結果、クチブエメンバーの中に茶道経験者がいることもあり茶道グッズを作って見ることに。茶道の菓子切り入れ、お稽古着、袱紗、袱紗ばさみから制作を始めました。


引き受けたもののグッズにするのは思ったより大変でした。

時代が経過しているものが大半な為、まずは商品に仕立てる事ができるかどうかを確認するところから始めないといけません。手作業で強度を確認した後に、縫い目をひと目ひと目ほどき、色落ちなどの布品質チェック。そこからデザインを考え、裁断し縫製という手順。納得するものを作ってお届けしたいので、どうしても完成までに時間がかかってしまいました。

そこまでしても制作途中に小さな穴やシミを発見したり、部分的に布地が薄くなっていることに気づいたり、完成間近なのに裂けてきたり、と思いがけないトラブルもしばしば。

それでもポジティブにに考え、そういう部分も含めて年代物の布地を楽しめるグッズを制作できるといいな!と思い直し制作続行!2015年頃からCreemaという日本最大のハンドメイドマーケットプレイスで販売を開始しました。

基本的にどの商品も一点物。同じ着物でもトリミングする部分によってイメージが変わります。景色が変わるというのはまさにこういうこと。

そんなところも評価いただいたのか商品をアップすると即完売する有り難い展開に。特にお稽古着においては大変ご好評をいただき生産が追いつかない日々が続きました。

そんな最中、私たちはデザイン事務所のお仕事もあり、くちぶえ和手の制作に時間を取れず新作をアップすることができなくなり少しお休み状態が続いておりました。その間もグッズに関するお問い合わせをたくさんいただきましたが、諸事情をご説明しお断りするという心苦しい展開に…

ようやくくちぶえ和手を再開する運びとなりました!

ただスタンスは今までと同じ。年代物の布と向き合うことを大切にひとつひとつ手作業で丁寧に制作します!一度にたくさんの商品をご提供できるわけではないのですが、少しずつでも私たちの思いが詰まったオリジナルグッズをお届けできればと思っています。

このくちぶえ和手は、3R(リデュース・リサイクル・リユース)の観点からサステナブルなものづくりを行いご提供できればと考えています。

Creemaのショップはまだ準備中ですが、近々新作をアップし再スタートする予定です。楽しみにしていただけると嬉しく思います!

次回のブログではくちぶえ和手の商品をご紹介!
過去のご依頼商品や制作エピソードを添えてお送りします♪


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