スタンフォード監獄実験 考察
⚠︎注意⚠︎
これは個人的な考察です。他者と議論はしませんのであしからず。
と、いうワケで始まる某心理学実験の考察。
近年真偽を問われるようになったが一昔前はそこそこ有名だった「スタンフォード監獄実験」。
ざっくり説明すると適当に募集した大学生たちをそれぞれ「看守役」と「受刑者役」に分けてリアルな監獄の環境の中で人の変化を観察してみよう、という実験。
時代が時代なので非人道的とかそういう概念はまだ薄かった。
そして結論から言うと実験の結果は「看守役はより高圧的に、受刑者役はより卑屈になった」と言う。
細かい内容はwikiでも見てもらえればと思う。
私はこの実験結果について懐疑的ではない。
むしろそうならない方がおかしいとすら思っている。
分かりやすい例はそこかしこにありふれた「パワーハラスメント」、「セクシャルハラスメント」、「モラルハラスメント」、「ドメスティックバイオレンス」なんかがとても分かりやすい。
被害者が逆らわなければ加害者の言動は人を殺しかねない程に悪化するし加害者が怒鳴れば被害者は恐怖に支配されて自由すら見えなくなる。
件の実験は環境まで整えてあったという。
ならば加速度的にそれぞれの役割が人格に影響したとしてもなんらおかしくはない。
その可能性を検証する為の実験だったのだから。
例に挙げたいくつかを実体験した身としては非常に納得のいく結果だと言える。
人の身体や心に恐怖を刻み込む事も、絶対的強者として弱者を蹂躙する快感も、容易く人の常識、認識、人格を歪めてしまう。
せめて自分だけは、と最悪を日常に溶かし混まない為に守るそのレトリックは果たして他人に世間に社会に世界に通じるモノなのか。
自問自答してみるのもいいかもしれない。
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