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快⇄不快というシンプルなサイクル
私が一番大事にしているのは、ヒトとしての快・不快である。
kuccaを立ち上げて、15年間それは一切変わらない。
布おむつメーカーとして布おむつを販売しながら、
布おむつ育児を啓蒙している一番の理由にも、
からだの内側で湧き起こる快不快の感覚を子どもに育んでいくことがあげられる。
であれば当然、育む側の親の快不快も大事にしてもらいたい。
意識もしてもらいたい。
自分の快不快を理解して大切にしているからこそ、子どもの親として今度はそれを子に伝えていくことができるのではないか。
私はこれが子育ての核だとも思っている。
そして、この快不快を育むには、快⇄不快というシンプルなサイクルを
積み重ねていくことが大事、いやむしろ、その方法しかないと思う。
そして、快⇄不快というシンプルなサイクルを積み重ねるには、
赤ちゃん期(※)の『食う寝る出すの基本の生きる行為』から地道に積み重ねていくことだと思っている。
※私の示す赤ちゃん期とは0ヶ月から2歳くらいまでの排泄の自立がカラダに整うまでの期間のこと。
その中の『出す』に着目して私は布おむつメーカーとして、排泄学を世に広めているのです。
先日、kuccaの大学の子育て軸サロン(現:子育ち軸コース)の合宿にて、この快⇄不快というシンプルなサイクルの積み重ねが、つまりは赤ちゃんとの暮らしそのものなのだということを改めて実感させてもらいました。
彼女には3人のお子さんがいます。昨年の12月に3人目の赤ちゃんが生まれました。
3人目ともなるから慣れているのか、最初はそういうことかなとも思ったのですが、それだけでは言い片付けられない、感覚の渦が2人にはありました。
赤ちゃんもお母さんも穏やかな快不快の相互サイクルの中で生きている感じがとてもしたのです。
遠路はるばる東京に赤ちゃんと2人で合宿にやってきて、それは大変なことだと思うのですが、むしろ1人で参加している私の方があたふたしているような不思議な空気感がありました。
赤ちゃんは不快を感じたらむずがる、泣く。
母は快にするためにお世話する。
子どもは快をかみしめる。(落ち着く)
そしてまた不快を感じる。
この単純な繰り返しがまさに
快⇄不快というシンプルなサイクル
であり、これの積み重ねが快不快の感覚を育むこと。
これが日常であり、これが赤ちゃんとの暮らしというものなのだな!
とまじまじと感じたのです。
赤ちゃんはあまり泣かないのがいい子ではなく、
この快⇄不快というシンプルなサイクルが存在すること自体がとても大事で、そしてそう親子で回していくのがコミュニケーションなのだとも思います。イヤイヤ期も、つまりはそういうことなのではないかと思うのです。
私はこの『出す』からの快不快の世界の存在を、3人の我が子たちから教えてもらいました。
今思えば、その関りは、何にも代えがたいとても尊い時間でした。
その経験をさせてくれた、世界を垣間見せてくれた3人には感謝しかないです。
またその感覚に気づける私自身の感覚を育んでくれた両親にも、今は感謝したい。
家族という循環のサイクルもこういったところにあると思うと、
ヒトはやっぱり1人では生きられないのだなと思うのでした。
私の伝えたいことはコレなのです。
そしてコレを形にしたのが、kuccaの学びにある講座たちです。
特に排泄学はいろんな人に知ってもらいたい視点や世界があります。
改めて、こういったことを感じさせてくれた子育て軸サロンメンバーの子にも感謝の意を❤
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