#801 コトバを眺め 知らざあ言って聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の、種は尽きねえ七里ヶ浜
その白浪の夜働き、以前を言やあ江ノ島で年季勤めの稚児が淵
百味講で散らす蒔き銭をあてに小皿の一文子、百が二百と賽銭のくすね銭せ段々に、悪事はのぼる上の宮
岩本院で講中の枕捜しも度重なり、お手長講と札付きに、とうとう島を追い出され、それから若衆の美人局
ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた爺さんの、似ぬ声色でこゆすりたかり
名せえゆかりの弁天小僧菊之助たぁ
俺のことだぁ!
懐かしい!子ども達が小さい頃に布団で一緒に読んだんだよね。抑揚があって調子のいいコトバで、いつの間にか子ども達はすべて覚えてしまった
ぼくがうとうとしはじめても、抑揚良く唄っていたのを思い出した
江ノ島に渡り参道を歩くと右手に岩元楼があった。まさかあの岩元楼!ではと調べるとその通りだったのを、今でも覚えている
久々の江ノ島で・岩元楼で、知らざぁいって聞かせやしょう、を思い出した