Saturday night TA(交流分析) @note #4
みなさま、こんばんは。
土曜夜いかがお過ごしですか?
隔週アップ目標でスタートさせました『Saturday night TA(交流分析)@note』4回目となりました。土曜の夜、ちょっと気軽に読めて、来週からのスタートに試してみようかな?なんて思えることをアップできたらなぁと思っています!どうぞ、お付き合いくださいませ。
前回はストローク経済のお話しでしたね。どうですか?みなさま、ポジティブなストロークを発信しまくりましたか?(笑)
今日は・・・『ドライバー』について、お話ししていきたいなぁと思います。
『ドライバー』運転手さんのことか?
まぁ、ちょっと似てるけど(笑)交流分析で言う「ドライバー」とは「私を駆り立てるもの」という意味です。さて、駆り立てるとはどういうことでしょうか?
みなさまに、何か瞬間的に高ストレスがかかった時に、ハッと頭をよぎること、もしくは行動のことなんですね。
実は今日はこのnoteを書く前、午後の2時間は、オンラインでのセミナーを開催していました。ある方からのお声掛けで2週間ほど前に登壇が決まったのですが、登壇が決まった瞬間、私を駆り立てたもの、私のドライバーである『急げ!』と『完璧であれ!』の2つが同時にかかってきたのです。
『急げ!』と『完璧であれ!』の2つが同時にかかるのは非常にキツイのです・・・。完璧に急いでやらなければならないとロックが自分にかかってしまうから・・・。そもそも、完璧って際限がないし、それを早くって無理でしょ?(笑)終わりがないことを早くって駆り立てられてしまうのです。
ドライバーは5つあると言われています。
①完璧であれ!
②人を喜ばせよ!
③一生懸命にやれ!(努力せよ!)
④強くあれ!
⑤急げ!
人それぞれ、かかるドライバーが違います。普通は1個なのですが、私のように2個同時にかかってしまう場合もあります。
かかるドライバーは、その人が幼少期にどんな言葉を言われてきたかによって変わってきます。
例えば・・・
①完璧であれ! → 幼少期に何かやろうとした時に、養育者に「完全にやりなさい」とか「ちゃんと綺麗に仕上げなさい」とか繰り返し完全であることを言われ続けると、大人になっても、完全であることを自分にも相手にも求めてしまいます。
②人を喜ばせよ! → 幼少期に「親の言うようにしなさい」とか、「私たちの面倒をみてねぇ」とか言われ続けると、大人になっても誰かの言う通りにする、世話をすることが当たり前だと思って、それを自分にも相手にも求めてしまいます。
③一生懸命にやれ!(努力せよ!) → 幼少期に「一生懸命にやりなさい」「努力が何事においても肝心」と言われ続けると、大人になって、努力することが大事であって結果は二の次という考えを持つようになってしまいます。
④強くあれ! → 幼少期に「泣くな!我慢しろ!」「痛くない!」などと言われ続けると、大人になってから喜怒哀楽を表現できないようになって、自分を厳しく戒め続けるようになってしまいます。
⑤急げ! → 幼少期に「早くしなさい!」「急いで!」などと言われ続けると、大人になってもセカセカと時間を気にしてばかりの人になってしまいます。
これら5つのドライバーの中で、ご両親から小さな時によく言われたなぁって言葉はありませんでしたか?
私は「早く食べなさい!」「5分前じゃなく10分前行動」「自分が待っても人を待たせるな」(笑)私は食べるのが遅かったのです・・・。食べるのが遅すぎて小学一年生の頃は掃除の時間になっても給食を食べさせられているそんな子どもでした。あまりにも遅いので、担任から母親に指導が入ったほど・・・。そのため、家では、毎日夕飯が食べ終わる前に食事を片付けられてしまうという、早食いになるための訓練をさせられたのを薄っすら思い出します(笑)なので、高ストレスの時に一番私を駆り立てるものは「急げ!」なんです(笑)
次によく言われたのが「最後まできっちりちゃんとやりなさい!」もぉぉぉ〜どんだけぇぇって感じです(笑)子供に大人レベルの完成さを求められていました。できっこないのにねぇ〜
もう大人になった私たちは、ちゃんと理性を働かせて考えれば、早く食べなきゃいけない状況なのか?これは完璧にやることなのか?いや、無理でしょってことが判断できますよね?でもね、そんな理性が働かなくなるほどドライバーって強力で、高ストレスがかかった瞬間に「こんにちは!」って呼びもしないのに、やって来るんですよねぇ〜
このドライバーのそれぞれのお言葉って、躾的な要素が含まれている言葉でもあるんですよね。だから、一概に否定できない。ただ繰り返し繰り返し聞き続けたことで、それがドライバーになっちゃったってことなのです。
だからね、親を怨むこともできないわけですよぉ(笑)私を躾けるために言ってくれた言葉だからねぇ〜。だから、大人になった今、自分でできることは、かかったドライバーを弱めること!いろんな弱め方があるんだけど、私の場合は、「急げ!」がかかり始めてると察知したら、「大丈夫!大丈夫!私はいつも早めにやってるから、急がなくてぜんぜん平気!」と自分に声掛けをします。これを「アロワーを与える」って交流分析では言います。「完璧であれ!」の時は「完璧なんて無理ぃぃ〜ほどほどがちょうどいい!」なんてブツブツ呟いているのです(笑)
完璧であることも、人を喜ばせることも、努力することも、強くあることも、急ぐことも、時には必要なのです。でも、自分の首を絞めるレベルでは身体がもちませんよね?(笑)
「ある程度」「ほどほどに」という塩梅が必須条件なのです。完璧である人は相手にも、人を喜ばせる人は相手にも、努力をする人は相手にも、強くある人は相手にも、急ぐ人は相手にも、同じ強度でそれを求めてしまうから、人間関係も苦しくなってしまうのです・・・。
どうですか?みなさまはどんな躾の言葉をかけられて、5つのドライバーのうち、どれが一番自分にしっくりきますか?
来週までに是非、小さな頃の自分と会話をしてみて頂けたらなぁと思います!まずは自分を駆り立てるドライバーが分からないと、アロワー(赦し)を与える魔法の呪文を作れないからね!
それでは、次回は10月3日のアップを予定しております!それまで、どうぞ小さな頃のご自分を探してみてくださいねぇ〜
くぼたじぶん研究所
くぼた あけみ
日本交流分析協会
交流分析士インストラクター
TA心理カウンセラー
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