自作キーボードの沼に落ちかけている
mhidakaが2つ目を建立した Advent Calendar 2023の15日目です。そろそろThe Web Explorerの新刊を出しませんか?(私信)
自作キーボードの沼に落ちかけている話として、今年作ったKeyball61の話をします。
分割キーボードとの出会い
もともと自分は7年くらいErgoDox EZを使っていました。
ErgoDox EZはおそらくその当時あまり見なかったカラムスタッガードというキーボード配列が縦にずれた形状かつ、Microsoft Ergonomic Keyboardとは違ってキーボードが分割されていて入力する姿勢の自由度が上がったこと、また握力王かつウェブ魚拓の開発者である新沼大樹氏がErgoDoxを触っている様子が上がったことで、Happy Hacking KeyboardやREALFORCEとは異なる選択肢として、一部の人の間で人気を得たキーボードでした(要出典)。
自作キーボードならびにKeyball61との出会い
ですがErgoDox EZを7年使って飽きが来たのと、遊舎工房ショップ - 自作キーボード専門店もできて自作キーボードが以前より盛り上がってきたこと、また自分は高校が工業高校ではんだ付けも割とやってきたこと、あと一般のご家庭ならどこでもあるようにはんだごても持っていたので、自作キーボードに手を出す機運が高まりました。
最初はLily58 Proがキー数的にちょうど良さそうと考えていましたが、Keyball61を見て親指部分にトラックボールを搭載するというアイデアに心を打ちぬかれました。
ただなかなか再販せず、来る日も来る日も再販するのを待っていました。
そしてある日、遊舎工房でKeyball61の在庫が豊富にあるのを見て、これは買えということだなと察したので買いました。
組み立て
組み立てははんだ付けを200ヶ所くらいやりました。久しぶりのはんだ付けにしては量が多い。
あとはさまざまな失敗もしました。やってしまった失敗を紹介します。
はんだ付けの際に机の上に敷いてある人工皮革の上にはんだが飛んで少し穴が空いた
天板の上にもはんだを落としてちょっと傷がついたようになってしまった
はんだ付けが終わっていざファームウェアを書きこむぞと思ったら、ProMicroが初期不良だったのかファームウェアが書きこめなかった
キースイッチを付けたあとに入力テストをしたらキーが一部反応しなかった
ただ基盤自体は壊していないのと、ProMicroも新しいものを買って事なきを得たので、リカバリー可能な失敗をした感じです。
そんなこんなでいろいろあった組み立ての様子を一部写真とともに紹介します。
使用感
組み立ててからは家や会社、果てはカフェなどで作業するときにも使っています。キーキャップを「青い空と白い雲、それと猫」というコンセプトで付けたり、付けているケーブルもある程度こだわったり、キースイッチもこだわったりして、いろいろこだわりが詰まったキーボードなので使っていて楽しいです。
使っている様子も写真とともに紹介します。
家で使っている様子と会社で使っている様子をそれぞれ見てもらえると分かりますが、キーボードに角度を付けて設置しています。これはテンティングと言われているもので、キーボード設置の際に角度を付けることによって手首への負担を減らす効果を生み出します。
ロジクール MX Verticalのように握手のような形で握るマウスもありますが、MX Verticalの説明で筋肉緊張が減ることと手首への圧力が減ることが謳われています。それと同じ効果をテンティングによって得られています。
まとめ
自作キーボードならびにKeyball61はいいぞという記事でした。もちろんこの記事もKeyball61を使って書きました。
ちなみにいま使っているEPOMAKER Sea Salt Silentはその名の通りオフィスで使っても問題ない静音のキースイッチですが、タクタイルの打鍵感も捨てきれず、最近Gateron Phantom Switch Brownというキースイッチを買いました。キースイッチ沼の入口に立った気がします。
自作キーボードについての情報をScrapbox上にもいろいろとまとめているので、もし良かったら見てください。
そして一緒にいろいろな沼(キースイッチ、キーキャップ、ケーブル、キー設定、キーボード周辺機器etc...)にハマりましょう。