クリエイター間のAIに対する意識の相違

僕らプログラマーはオープンソースブームの時点でソースを隠す理由がない時は隠さないのが当たり前になっていて、他人が自分のコード見て効率的なコード書いて欲しいし、AIが自分のコード見て学習しても良いことと思うのだが、絵描きは作品を表に出してるのにそれを学習されるの嫌がるね。

— ROBA (@vjroba) April 6, 2023

イラストレーターの方々が持っている感情は「プログラマーはアプリケーションを各プラットフォームのストアやインターネットに公開しているのにそれを学習されるのを嫌がるね」と書いたらある程度は分かりそう。

完成形かつ著作権を持つイラスト作品と、ほとんどが断片的かつライセンスが整備されているオープンソースを比較対象にするのが間違い。

「ソースを隠す理由がない時は隠さないのが当たり前」とあるものの、ほとんどの完成形のアプリケーションはソースコードを隠す理由（セキュリティやプライバシー面、自社内で築き上げたアルゴリズムなどを他社には渡したくないなど）があって隠されているわけで、そうやってソースコードが隠されたアプリケーションを無断で学習に使われるのはさすがに嫌な感情が起こりそう。

なお完成形のアプリケーションでソースコードが公開されているのはMastodonなどごく一部しか自分は知らない。Twitterもホームタイムラインのおすすめ機能はオープンソース化されたけどアプリケーションの断片を公開したに過ぎない。

また自動生成AIを使って「ECサイト,Amazon風,Web,Next.js」みたいにプロンプトを指定したらクライアントとサーバーのソースコードが出てくる世界になったとして、そのソースコードを使ったことによるセキュリティ面などのリスクや、クローズドなソースコードを剽窃したと訴訟されるリスクは生まれそう。現時点でGitHub Copilotにも懸念があるわけだし。