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コロナ禍のトラブル対策

週明けにも首都圏の緊急事態宣言が解除されるのではないかとの見方があり、普段の生活を取り戻しつつある状況ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

緊急事態宣言が発出されて約一か月、ゴールデンウィークをはさんで国民に対して外出自粛を要請されてきた中でコロナ離婚、家族トラブルが多く発生している記事が見られました。
生活が一変し、普段気にならなかったちょっとしたことが目につくようになりそれが発端となって家族内トラブルに発展してしまうようですが、そのような事態を避けるためのテクニックとして、今回はアンガーマネジメントを紹介したいと思います。

日本アンガーマネジメント協会を中心に紹介されている理論、テクニックであり、今回はその中から代表的なものをいくつか紹介したいと思います。

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「怒り」とは

「怒り」の正体は「べき」です。相手の言動が自身の考える「べき」に反している場合に、人は怒りを覚えると言われています。
例えば「老人には優しくすべき」、「ルールは守るべき」と考える人にとって、老人をだまして金をだまし取るオレオレ詐欺のニュースや外出自粛期間中にパチンコ屋に通っている人のニュースを聞くと怒りを覚えるのです。
家庭内の場合、「出したものはすぐに片づけるべき」「出されたものは残さず食べるべき」といった考え方がありますが、相手がそれに従わなかった場合でも、「自分はこう考えているのだからこうしてほしい」と理解を促すように伝えることが重要となります。

対処法

アンガーマネジメントの考え方には怒りを覚えたその瞬間に対応する「対処法」と、なるべく怒りの感情をため込まないようにする「体質改善」の2種類の考え方が紹介されています。
前項のコミュニケーションの手法は対処法の一つになります。
また、怒りのピークは6秒間とよく言われていますが、アンガーマネジメントではその6秒間をうまく切り抜けるための手法もいくつか対処法として紹介されています。

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体質改善

怒りの感情が表出することをコップにたまった水があふれ出すことに例えられます。
体質改善とは、コップから水があふれ出さないようにコップの容量を大きくするためのトレーニングとなります。
よく紹介されているのが、怒りの感情を覚えた原因、強さを記録して自身の怒りの癖、特徴を理解するという手法です。
中にはなんで怒りが爆発したのかよくわからないこともあると思いますが、怒りの仕組みと自身の「べき」を発見することができればなぜ怒りの感情が生まれたのか理解できるはずです。
孫子の兵法ではないですが、己を知ることが重要となります。

さいごに

私自身、怒りっぽい性格で昔から損をしていたのをきっかけに、所属したプロコン塾の卒塾レポートのテーマにアンガーマネジメントを選んで勉強したのですが、そこで得た知識の中から今回は代表的な考え方をいくつか紹介いたしました。もっと具体的な内容などご興味のある方は、関連書籍などで多く紹介されておりますのでそちらも合わせてご確認ください。

コロナ禍の異常な状態が徐々に落ち着きを見せ始めておりますが、普段の生活に戻るという変化がまた新たなトラブルのきっかけにならないようにお役に立てたらと思います。



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