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自身に対する評価を振り返ってみる

「おまえ、最近パッとしないなぁ」

少し前、自社の経営陣の方から言われたこの一言が気になっていました。
「パッとしない」とはどういうことなのだろうか?

この方にとって、「パッとする」「パッとしない」が評価基準の一つなのかと考えると、評価の本質を外れているようで残念に思ったのが印象に強く残っています。

今回は、評価という点でこの一言の意味を考えてみたいと思います。

PIE(パイ)の原則

私は初めて目にしたのですが、昇進するための一つの考え方として「PIE(パイ)の原則」などという言葉があるようです。

要約すると、昇進するため(高い評価を受けるため)の要素として以下の3つがあげられるとのことです。

 パフォーマンス(P:Performance)=仕事の実績、実力
 イメージ(I:Image)=印象、イメージ
 エクスポージャー(E:Exposure)=露出、どれだけ目立っているか

ただし、その効果の割合は以下の通りだそうです。

 仕事の実力(P:Performance):1割
 印象(I:Image):3割
 どれだけ目立っているか(E:Exposure):6割

つまり、仕事はできて当たり前であり、露出、目立つことが昇進するため(高い評価を受けるため)の大きな役割を担っているということです。

なるほど、判断基準として適当かどうかは別にして、これで「パッとしない」ということが判断基準の一つになっていることが腑に落ちました。

ハロー効果

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よく似た言葉で「ハロー効果」なんて言葉もあります。

有名なのでご存知の方も多いと思いますが、一つの側面で突出して高評価を受けた人物は、全体的な評価が高められるようバイアスがかかる現象です。
これも先ほどのPIEの原則と合わせて考えると、EやIが高まるにつれてPの評価が実際の実力以上に評価されていくということを表しているのだと理解できます。

ただし、ハロー効果は正しい評価を歪めてしまうマイナスの効果であり、評価者としては正常に機能していないということの表れであります。
PIEの原則なり、ハロー効果なりが組織の評価者の標準的な思考となっているのであれば、理想論で考えると評価者の能力不足を疑わざるを得ません。
とはいえ実際の組織ではそこまで完璧な評価者は存在しないので、被評価者は自らの努力でEやIの効果を高めなければいけないということも現実です。

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まとめ

それでは被評価者がEやIの効果を高めるためにはどのような努力が必要でしょうか。自己の印象を上げるということはセルフマーケティングなどを通して自己のブランディングを高めていくということと同義だと考えております。

この点に関してはまだまだ勉強が足りておりませんので、またの機会に考えをまとめていきたいと思います。

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