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360度フィードバックを書くときに気をつけていること

こんにちは。kubopです。
今回は360度フィードバック・ピアフィードバックに関して気をつけていることを書いてみようと思います。
毎回地味に考えているのですが、自分の中で考えていたことなので、きちんと言語化して忘れないようにしておこうと思います。
(100%出来ているわけではありませんが、なるべく…!)


フィードバックを書く時に気をつけていること

その人らしさを言語化して感謝する

「いつもレビューしてくれて感謝!」というよりは、特に意図的に気をつけてもらっていたかもしれない部分を書くようにしています。
仕事を一緒にしていく中で、その人らしさやこだわり、大切にしていることを感じることがあります。明確に職務として定義されているわけではないが、内的役割として見えない役割を担ってくれている部分です。

例えば、レビューコメントに必ず実例を挙げて修正方法を議論できるようにしてくれていたり、共通認知をとれるように伝え方を工夫していたり、会議の中でいつもファーストペンギンを担ってくれていたり、学んだことをチームの中でトライしようと試行錯誤していたり…。

きっと目に見えない努力や、研鑽の結果としてポジティブな結果となっているのだろうと思い、なるべく思い出して書くようにしています。

バリューに沿って並び替える

フィードバックを共通言語となっているバリューに沿って並び替える事で、理解しやすくなると思っているので整理しています。また、バリューを元に行動を思い出すこともあります。

カケハシでは、以下のバリューがあります。

カケハシのバリュー

自身では「高潔」だとは思わなかったが、フィードバックで伝えてもらうことによって、抽象度の高いバリューの解像度がどんどん上がっていくものかなと思ったりします。

自分も相手も完璧ではないことを思い出す

フィードバックをする上で、自身が出来るかどうかは一旦置いておいておきます。自分も相手もパーフェクト人間ではありませんし、なれません。

完璧であるということは、欠陥がないということですよね?
完璧なものについては、何一つ直す必要はありません。

現実的に考えてみましょう。「完璧」は古くなります。

「完璧主義」という考えを捨て去りましょう。

代わりに、改善を目指してください。昨日よりも良い自分、良い開発者、良いデザイナーになれるよう努力してください。

Pobody's Nerfect

クレームではなく開けて嬉しいプレゼントにする

問題点を指摘するだけでは、フィードバックが恐怖の対象になってしまうかもしれないので、クレームにならないように気をつけています。
行動に対して、どのようなメンタルモデルから行動したのか想定しながら書くようにしています。

例えば、伝え方がうまくいっていない人にフィードバックを行う際に、何を伝えようとした時にうまくいっていなかったのかを思い出します。特定機能の改善であれば、その機能に思い入れや、届けたい価値があるのかもしれません。行動の源や大事にしていたこと、欲求は何かを考えます。

フィードバックは、その内容を武器に使えば欲求を叶えられる確率が上がるものを書くようにしています。

「〜の時に説明がわかりにくく、何をすれば良いかわからなかった。」
というよりは
「〜の時の説明の際に、ステークホルダーである ** さんを場に呼んで、意見を貰えるように場の設定をしたり、章立てで分割しながらスコープを絞って都度認識の確認をすると、参加者が疑問点を質問しやすくなり、理解を深めながら詳細を詰められるかもしれません。そうすれば、この機能の改善がより前進すると思います。力になれるかもしれないので、チームに相談して欲しいです。」

的なことを書いたりします。

あくまで一方向⁩から見た意見なので、正しいかは分かりませんが、少なくとも前者よりも後者のほうが貰ったら嬉しいかなと感じます。

フィードバックは難しい

変化と感情

自分とは異なる意見や行動は、時に受け止めることは非常に難しいです。心身ともにエネルギッシュではないとポジティブに捉えられない時もあります。
私も不躾なフィードバックを受けたら気分を害して、変化のチャンスを失ってしまうかもしれませんし、実際そういうことはありました。

今のままでも十分良いが、さらに行動するともっと良くなるよ。というフィードバックを受けていたら、素直にフィードバックを受け止められる気がします。

エッジモデル

慣れ親しんだやり方から、新しい未知のやり方を試すには、どうしても心理的ハードルが存在します。それを、エッジと呼びます。

誰しも新しいやり方は怖いです。

慣れ親しんだやり方は、1次プロセスと呼び、未知のやり方は2次プロセスと呼ばれています。

重要なのは、エッジを越えるためには1次プロセスを大切にしなければいけないということです。変化するためには、現在の自分らしさを大切にする必要があります。

エッジモデル

自分のフィードバックを受け取った時に、少しでもエッジを超えるパワーになってくれるといいな、と思って書いています。


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