僕がある喫茶店のファンになった瞬間
ある喫茶店との出会い
ここ最近お昼休みによく行く喫茶店がある。
まだオープンして、半年ぐらいの喫茶店。
初めて行ったときは、たまたま同僚とのランチの帰り道にコーヒーをテイクアウトするのが目的だった。
僕は普通のテイクアウトの一見さんだけど、入ってみるとその店員さんは緊張気味だったけど気さくに話かけてくれた。
もうひとりの店員さんがコーヒーを出してくれるときに「ストレートでいいですか?」と聞いてきた。
いじわるな僕たちは、「コーヒーはストレートって言わないですよ」と冗談で言った。
それを皮切りに一気に打ち解けて、僕たちはいじわるでいじってくるお客さんだと認識された。
逆に僕たちもめちゃめちゃ馴れ馴れしい定員さんがいるなと同僚と話し、「あそこいいね」と同じ感想を持った。
そこから何回か通い、テイクアウトのコーヒーを作ってくれる合間に、
初来店のときにいじった話や仕事の話をした。
不思議なことにその喫茶店の近くでランチをして帰るときは、
決まってあそこの馴れ馴れしい定員さんがいる喫茶店行こうという共通認識ができている。
その喫茶店の自分にとっての価値は
そこの喫茶店に通っているときに、タイミングよく佐藤尚之さんの『ファンベース』を読んでいた。
まだファンの自覚がなかったとき、ふとなぜ僕はあそこに通うのだろうと考えてみた。
そこの喫茶店はコーヒーのテイクアウトで500円ぐらいする。
コーヒーだけが目的だったら、コンビニで済ましてしまうのでそこまで頻繁に行かないだろう。
ただそこの喫茶店には会社内のお昼休みには決して生まれない、温かさがあり、1時間という昼休みを特別な時間にしてくれる空間がある。
そこに自分は価値を感じて、その会社では得られない空気感に惚れ込んでいるんだと思った。
それに気づいてからは、より一層その喫茶店が好きになっていた。
そして、ファンベースに出てくる事例のように、会社の別の人を一緒に連れて行って紹介したりと、自分がファンベースに出てくるファンの行動をまさに再現していて、ファンになることとはこういうことかと改めて考えた。
コーヒーの味を楽しんでほしいのではなくて、あの心地よい空間を共有したいそれだけだった。
ファンになるとはこういうことか。
僕のお気に入りの喫茶店はこちら(宣伝しとかないと怒られそうだから貼っておきます)