認可外保育園の費用捻出で仕事を掛け持ちし、心身疲労した話
運命を変えた一枚のチラシ
娘がもうすぐ2歳を迎える頃、妻の育休終了が目前に迫っていました。その頃、私たちの家族は穏やかで幸せな日々を過ごしていました。仕事は週2〜3日のペースでセーブし、家族と一緒に過ごす時間を大切にしていました。しかし、そんなある日、ポストに入っていた一枚のチラシが、私たちの生活を大きく変えることになります。
そのチラシは、インターナショナルスクールの認可外保育園の案内でした。「国際バカロレア認定校」を目指しているという点が何とも魅力的で、娘にとって理想的な環境だと感じました。親子体験と説明会に参加してみると、その思いはさらに強まりました。教育方針、カリキュラム、多様な文化に触れられる環境――すべてが魅力的でした。娘も楽しそうで、私たちはこの保育園への入園を強く望むようになりました。
高い学費の壁
しかし、現実は厳しいものでした。その保育園は認可外のため、補助金は期待できません。月々の学費は想像以上に高額で、現在の収入では到底賄えないものでした。引っ越し後のテーマであった「穏やかな家族の時間」を実現するため、私はあえて仕事をセーブしていたのです。正直、私自身それほど働きたいという気持ちもなかったことが背景にあります。
けれども、娘を最高の環境で育てたいという親としての思いは揺るぎませんでした。家族会議を重ねた結果、学費を捻出するために現状の生活スタイルを大きく見直す必要があると結論付けました。そこで浮上したのが、「複数案件を掛け持ちして一気に稼ぐ」という選択肢です。
地獄の扉を叩く
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